脳梗塞

リボーンクリニック 大阪院の脳梗塞

脳梗塞といびきの関係?危険なサインと救急車を呼ぶ目安

脳梗塞といびきの関係について?危険なサインと救急車を呼ぶ目安

「家族が突然、大きないびきをかき始めた」「呼びかけても起きない」こんな時、脳梗塞ではないかと不安になるかもしれません。実は、脳梗塞といびきには一定の関係があるものの、いびきだけで脳梗塞かどうかを判断することはできません。

そこで、この記事では、危険ないびきの見分け方、救急車を呼ぶ目安、睡眠時無呼吸との関係、脳梗塞後の対応を解説しました。異変がある場合は自己判断で様子を見ず、医療機関へ相談することが大切にしてください。

もしも、分からないとき、迷ったら #7119(救急安心センター)へ電話してみましょう。

  • この記事を読んで分かること

  • ☑ 脳梗塞といびきがどのように関係しているか
  • ☑ 危険ないびきと一般的ないびきの違い
  • ☑ 呼びかけても起きない場合の対応
  • ☑ 睡眠時無呼吸症候群を疑うサイン
  • ☑ 脳梗塞後のいびきの相談先と伝え方

 

脳梗塞 いびき

脳梗塞といびきの関係

脳梗塞と”いびき”には関係がありますが、いびきをかいているだけで脳梗塞と判断することはできません。

確認しておきたいのは、主に次の2つの関係です。

ひとつは、脳梗塞などによって意識や呼吸の状態に異常が生じ、いびきに似た呼吸音が出る場合です。もうひとつは、慢性的ないびきの背景に睡眠時無呼吸症候群があり、脳梗塞を含む脳血管疾患のリスクに関係している場合です。

 

脳梗塞といびきにみられる2つの関係
関係 主な特徴 対応の目安
脳卒中などに伴ういびき様呼吸 突然始まり、反応低下や麻痺、言葉の異常を伴うことがあります 緊急性が疑われるため、すぐに119番へ連絡します
睡眠時無呼吸に伴う慢性的ないびき 大きないびきと無呼吸を繰り返し、日中の眠気などを伴うことがあります 睡眠外来などの医療機関へ相談します

いびきが突然始まったのか、以前から続いているのかによって、考えるべき状況は異なります。

突然、普段とは違う大きな呼吸音が始まり、呼びかけても反応しない場合は注意が必要です。手足が動かしにくい、顔がゆがむ、ろれつが回らないといった症状を伴うときは、脳卒中など緊急性の高い状態です。

一方、以前からいびきがあり、呼びかけると普段どおり目を覚ます場合でも、睡眠中に呼吸が何度も止まる、日中に強い眠気があるといった症状が続くなら、「睡眠時無呼吸症候群」が隠れている可能性があります。

緊急時のいびきと、慢性的ないびきは分けて考えましょう。

 

いびきだけでは判断できない

いびきは、狭くなった気道を空気が通るときに、鼻や喉の周囲の組織が振動して生じる音です。脳梗塞だけにみられる症状ではなく、さまざまな原因で起こります。

疲労や飲酒によって喉の筋肉が緩んだ日や、風邪やアレルギーで鼻が詰まっているときには、一時的にいびきをかくことがあります。仰向けの姿勢、肥満、顎の形、扁桃の大きさなども関係します。

いびきの主な原因と対応の目安
考えられる原因 みられやすい特徴 対応の目安
疲労・飲酒 特定の日だけ一時的にいびきをかく 頻度やほかの症状を確認します
鼻づまり・鼻炎 風邪やアレルギーの時期に強くなる 長引く場合は耳鼻咽喉科などへ相談します
睡眠姿勢・体格 仰向けで強くなる、体重増加後に目立つ 生活習慣や睡眠環境を含めて相談します
睡眠時無呼吸症候群 いびきと無呼吸を繰り返し、日中の眠気を伴う 医療機関での検査を検討します
脳卒中などの緊急疾患 突然の呼吸音に反応低下や麻痺などを伴う すぐに119番へ連絡します

いびきにはさまざまな原因があります。

危険性は、いびきの音量や音の種類だけでは判断できません。始まり方、呼吸の状態、日中の症状などを含めて普段から大きないびきをかく人もいれば、脳梗塞を発症しても目立ったいびきが出ない人もいます。

見るべきなのは、普段との違いと、いびき以外の症状です。呼びかけへの反応、呼吸の状態、顔や手足の左右差、言葉の異常などを確認してください。

 

脳梗塞でいびき様の呼吸が出る理由

脳梗塞を含む重い脳卒中では、意識が低下した際に、いびきに似た呼吸音が出ることがあります。一般的な睡眠中のいびきと区別するため、「いびき様呼吸」と表現される場合があります。

意識が低下すると、舌や喉の筋肉を十分に保てなくなることがあります。仰向けの状態では舌の付け根が喉の奥へ落ち込み、空気の通り道が狭くなる場合があります。これが舌根沈下です。

狭くなった気道を空気が通ると、いびきのような音が生じます。音が聞こえているからといって、十分に呼吸できているとは限りません。

また、反応の低下と異常な呼吸音は、脳梗塞だけでなく、脳出血、くも膜下出血、けいれん発作、重い低血糖、薬物などの影響でも起こる可能性があります。家庭で原因を見分けることは困難です。

突然倒れていびき様の呼吸を始めた場合は、枕を替えたり、水や薬を飲ませたりせず、すぐに119番へ連絡してください。

 

危険ないびきと救急要請の目安

救急要請が必要かどうかは、いびきの音ではなく、呼びかけへの反応、呼吸、麻痺、言葉の異常などを併せて判断します。特に、次のような症状がある場合は、脳卒中など緊急性の高い病気が疑われます。

救急要請を検討すべき症状
確認項目 注意したい状態 対応
意識 大声で呼びかけ、肩を軽くたたいても反応しない すぐに119番へ連絡します
呼吸 呼吸が止まる、途切れる、あえぐように息をする 119番へ連絡し、指令員の案内に従います
顔の片側が下がる、口元がゆがむ 脳卒中を疑い、救急要請します
手足 片方の腕や脚に力が入らない 症状が始まった時刻を確認します
言葉 ろれつが回らない、言葉が出ない、会話がかみ合わない 症状が消えても速やかに医療機関へつなげます
けいれん 全身または手足が硬直する、ガクガク震える 周囲の安全を確保し、119番へ連絡します

脳卒中の治療では、発症から治療開始までの時間が関係します。複数の症状がそろうまで待つ必要はありません。ひとつでも脳卒中を疑う症状があれば、本人を歩かせたり自家用車で移動させたりせず、119番へ連絡してください。

異変に気づいた時刻、または最後に普段どおりだった時刻を確認し、救急隊へ伝えましょう。

 

呼びかけても起きない場合

いびきをかいている人に呼びかけても起きない場合は、単に深く眠っているだけとは限らないので注意が必要です。脳梗塞、脳出血、けいれん発作、重い低血糖、薬物やアルコールの影響などによって、意識が低下している可能性があるからです。

まず、近くで大声で呼びかけながら、肩をたたいて、眠りから起こしてください。その反応を確認し、目を開けない、声を出さない、手足を動かさないなど、普通に考えておかしい、どうしても起きなければ、すぐに119番へ連絡するべきです。

また反応がないときは、胸や腹が動いているかを見て、普段どおりの呼吸をしているの確認も行いましょう。

起こしても起きない、でも「いびきをかいているから呼吸はできている」と判断して、寝かせたまま様子を見るのは避けてください。爪を強くつねる、胸を強く押したり、肩を強くゆすってでも起こしてください。

次のような呼吸は、正常な呼吸ではない可能性があります。

  • □ 呼吸が極端に遅い
  • □ 長い間隔で途切れる
  • □ しゃくり上げるように息をしている
  • □ いびきに似た音だけが聞こえる
  • □ 胸や腹がほとんど動いていない

正常な呼吸が確認できない場合は、119番に連絡、指令員の案内に従い、胸骨圧迫(緊急蘇生)などの応急手当を行わねばなりません。

 

麻痺や言葉の異常を伴う場合

いびきに加えて、顔のゆがみ、片側の手足の麻痺、ろれつが回らないといった症状がある場合は、脳卒中が疑われます。脳卒中のサインを確認する方法として「FAST」があります。

FASTによる脳卒中の確認方法
項目 確認方法 注意したい状態
F:Face 笑顔をつくってもらう 顔の片側が下がる、口元が左右非対称になる
A:Arm 両腕を前に伸ばしてもらう 片方の腕が上がらない、自然に下がってくる
S:Speech 簡単な文章を話してもらう ろれつが回らない、言葉が出ない、内容を理解できない
T:Time 症状が始まった時刻を確認する ひとつでも当てはまれば、すぐに119番へ連絡する

FASTは脳卒中を確認するための指標です。ただし、家庭で診断する方法ではありません。麻痺や言葉の異常が数分から数十分で治まる場合もありますが、症状が消えたからといって安心はできません。

症状が一時的に消えた場合も、「一過性脳虚血発作(TIA)」など脳梗塞前触れとなる可能性があります。速やかに医療機関へつなげてください。

症状が突然現れた場合は、本人に歩かせたり、自家用車で病院へ連れて行ったりせず、救急車を要請してください。最終的な診断には、医師の診察やCT、MRIなどの検査が必要です。

 

呼吸異常やけいれんがある場合

いびき様の音に加えて、呼吸が止まる、あえぐように息をする、けいれんが起こるといった異常がある場合は、すぐに119番へ連絡してください。

呼吸が徐々に深くなった後に浅くなり、一時的な無呼吸を繰り返すことがあります。このような呼吸パターンは、脳や心臓の重い病気などでみられる場合がありますが、一般の方が呼吸音や動きだけで原因を判断することは困難です。

けいれんが起きた際は、体を無理に押さえつけないでください。舌をかまないようにと考えて、口の中に指、タオル、箸などを入れることも避けます。

周囲に硬い物や鋭い物があれば取り除き、頭を打たないように安全を確保します。可能であれば、けいれんが始まった時刻や続いた時間、体のどこから始まったかを確認して救急隊へ伝えましょう。

ただし、動画撮影や記録よりも、救急要請を優先してください。

 

睡眠時無呼吸と脳梗塞リスク

慢性的ないびきの背景に「睡眠時無呼吸症候群」がある場合、脳梗塞を含む脳血管疾患のリスクと関連しています。ただし、いびきをかく人が必ず睡眠時無呼吸症候群になるわけではなく、脳梗塞を発症するとも限りません。

睡眠時無呼吸症候群は、眠っている間に呼吸が止まったり、浅くなったりする状態を繰り返す病気です。代表的なのは、喉の空気の通り道が狭くなる閉塞性睡眠時無呼吸です。

呼吸が止まると、血液中の酸素が低下します。体は呼吸を再開させるために覚醒反応を起こすため、本人がはっきり目を覚ましていなくても、睡眠が細かく分断されてしまいます。

低酸素と覚醒を繰り返すことで、交感神経が活発になり、血圧や心拍が変動しやすくなり、高血圧などが重なると、長期的に脳や心臓の血管へ負担がかかると考えられています。

過去に脳卒中を発症した方では、閉塞性睡眠時無呼吸だけでなく、脳から呼吸の指令が一時的に弱くなる中枢性睡眠時無呼吸を伴うこともあります。睡眠時無呼吸について詳しく確認したい場合は、厚生労働省「睡眠対策」のサイトも参考されてはいかがでしょうか。

 

睡眠時無呼吸を疑うサイン

睡眠時無呼吸症候群は、眠っている本人が気づきにくい病気です。大きないびきだけでなく、睡眠中、起床時、日中の状態をまとめて確認します。

睡眠時無呼吸症候群を疑う主なサイン
時間帯 確認したい症状
睡眠中 大きないびきが続く
睡眠中 いびきが止まり、しばらくして大きな呼吸とともに再開する
睡眠中 息苦しそうにする、何度も寝返りを打つ
夜間 何度も目が覚める、トイレに起きる回数が多い
起床時 頭痛、口の渇き、熟睡できなかった感覚がある
日中 強い眠気、倦怠感、集中力の低下がある

上表にて、当てはまる症状があっても、「睡眠時無呼吸症候群」と確定するわけではありません。症状が続く場合は、医師の診察と睡眠検査を受けることが大切です。特に、「大きないびきが急に止まり、しばらくしてあえぐように呼吸を再開する」と家族から指摘された場合は注意が必要です。

ただし、日中の眠気がないからといって、睡眠時無呼吸症候群を否定することはできません。眠気よりも疲労感や集中力の低下、起床時の頭痛などが目立つ人もいます。

反対に、いびきや日中の眠気があっても、睡眠不足、鼻の病気、薬の影響、ほかの睡眠障害などが原因となっている場合があります。いずれにしても、症状だけで自己診断せず、医療機関へ相談しましょう。

 

検査と治療の考え方

睡眠中の無呼吸や大きないびきが続いていても、症状だけで「睡眠時無呼吸症候群」と診断することはできません。まず医師の診察を受け、必要に応じて睡眠中の呼吸状態を調べることが大切です。

受診時には、いびきの頻度、無呼吸を指摘された回数、日中の眠気、起床時の頭痛、夜中に目が覚める回数などを確認することになります。高血圧、糖尿病、心臓病、脳卒中の既往や服用中の薬も、治療方針を考えるうえで参考になります。

検査では、1時間あたりに無呼吸や低呼吸が何回起きたかを示す「無呼吸低呼吸指数(AHI)」などを用いて重症度を評価します。ただし、AHIの数値だけで治療方法が決まるわけではありません。日中の眠気、低酸素の程度、年齢、体格、持病、生活への影響などを含め、医師が総合的に判断します。

主な治療には次のようなものがあります。

睡眠時無呼吸症候群の主な検査と治療
区分 内容 確認したい点
簡易検査 呼吸、血液中の酸素濃度、脈拍などを調べます 自宅で実施できる場合があります
睡眠ポリグラフ検査 呼吸、酸素濃度、脳波、心電図、体の動きなどを調べます 睡眠の状態を含めて詳しく評価します
生活習慣の見直し 減量、飲酒の調整、禁煙、睡眠姿勢の見直しなどを行います 生活習慣の改善だけでは不十分な場合があります
CPAP療法 マスクから空気を送り、睡眠中の気道を開いた状態に保ちます 継続使用と定期的な診察が必要です
口腔内装置 下顎を前方に保ち、気道を広げることを目指します 歯や顎の状態によって適さない場合があります
耳鼻咽喉科的治療 鼻や喉の構造的な問題がある場合に検討されます 診察や検査結果に基づいて適応を判断します

検査結果の数値だけで治療方法が決まるわけではありません。

症状、低酸素の程度、年齢、体格、持病などを踏まえ、医師が治療の必要性や適応を判断します。どの治療が適しているかは、睡眠時無呼吸の種類、重症度、原因によって異なります。

市販のいびき対策用品だけで対応したり、自己判断で治療や薬を中断したりしないでください。

 

脳梗塞後のいびきへの対応

脳梗塞を発症、治療した後に、再びいびきが始まった、または以前よりいびきが大きくなった場合は、単なる体質の変化と決めつけず、主治医へ相談しましょう。

脳梗塞後のいびきには、喉や舌の動き、意識状態、睡眠姿勢、体重変化、睡眠時無呼吸症候群など、複数の要因が関係する可能性があります。ただし、いびきが増えたからといって、脳梗塞が再発したと判断できるわけではありません。まずは、緊急性のある症状を伴っていないかを確認しましょう。

脳梗塞後は、麻痺などによって仰向けで過ごす時間が増える場合があります。ただし、家族の判断だけで枕や寝る姿勢を大きく変えると、転落や誤嚥につながる可能性があります。

安全な姿勢は、主治医、看護師、理学療法士などへ確認してください。

 

発症後にいびきが増える原因

脳梗塞後にいびきが増える理由は一つではありません。脳梗塞そのものの影響だけでなく、睡眠姿勢、体重、薬剤、もともとあった睡眠時無呼吸症候群なども関係します。

顔や手足に麻痺があっても、必ず喉や舌の筋肉まで同じように影響を受けているとは限りません。「麻痺があるからいびきが増えた」と一つの原因に決めつけないことが大切です。

薬が関係している可能性を考えても、本人や家族の判断で中止してはいけません。薬の変更や中止は、処方した医師へ相談したうえで判断します。

 

家族が確認したいポイント

脳梗塞後のいびきは、本人が眠っているため、自分では変化に気づきにくいことがあります。家族が普段との違いを確認しておくと、原因を調べる手がかりになります。

緊急性のある症状がなければ、次の内容を確認しておきましょう。

  • □ 脳梗塞の発症前からいびきがあったか
  • □ 発症後、いつ頃から変化したか
  • □ いびきが毎晩続くか
  • □ 呼吸が止まることがあるか
  • □ 呼吸停止後に大きく息を吸うか
  • □ 呼びかけると普段どおり反応するか
  • □ 姿勢によって音や呼吸が変わるか
  • □ 起床時の頭痛や口の渇きがあるか
  • □ 日中の眠気や倦怠感があるか
  • □ 服薬や飲酒との関係があるか

スマートフォンなどで、睡眠中の音や呼吸を短時間記録すると、診察時の参考になることがあります。ただし、録音や動画だけで睡眠時無呼吸症候群や脳梗塞の再発を診断することはできません。

また、急な異変が起きているときは、撮影を優先しないでください。反応と呼吸を確認し、必要であれば救急要請することが先です。

 

緊急時の受診先/相談時の医師への伝え方

受診先は、症状の緊急性や、いびきが始まった時期によって異なります。

症状に応じた受診・相談先の目安
状態 受診・相談先 対応の目安
呼びかけても反応しない 119番 外来受診を待たず、すぐに救急要請します
新たな麻痺や言葉の異常がある 119番 症状が始まった時刻を伝えます
呼吸が止まる、あえぐ、不規則である 119番 呼吸の状態を指令員へ伝えます
脳梗塞後にいびきが増えた 脳神経内科・脳神経外科の主治医 発症後の経過や薬との関係を相談します
慢性的ないびきや無呼吸がある 睡眠外来・呼吸器内科・耳鼻咽喉科 睡眠検査の必要性を確認します
受診先が分からない かかりつけ医 適切な診療科への紹介を相談します

受診先に迷う場合でも、反応低下、新たな麻痺、呼吸異常があるときは、かかりつけ医の診療時間を待たず、119番へ連絡してください。

脳梗塞後にいびきが始まった場合は、まず経過を把握している主治医へ伝えるとよいでしょう。

診察時には「いびきがひどくなった」とだけ伝えるのではなく、開始時期、頻度、無呼吸の有無、日中の症状、薬の変更、体重の変化などを整理しておくと、状況が伝わりやすくなります。

お薬手帳や退院時の書類、家族が記録した音声などがあれば持参してください。

家庭用の機器やアプリで酸素濃度などに異常が表示されても、その数値だけで診断や治療方針を決めることはできません。参考情報として医師へ見せ、必要な検査について相談しましょう。

 

脳梗塞といびきに関するQ&A

Q.脳梗塞になると必ずいびきをかきますか?

脳梗塞を発症しても、必ずいびきをかくわけではありません。意識が低下したり、気道が狭くなったりした場合に、いびき様の呼吸音が出ることがあります。いびきがなくても、顔のゆがみ、片側の麻痺、言葉の異常などがあれば、脳卒中を疑って速やかに救急要請してください。

Q.突然の大きないびきは脳梗塞のサインですか?

突然の大きないびきだけでは、脳梗塞かどうかを判断できません。ただし、呼びかけても起きない、手足が動かしにくい、ろれつが回らない、呼吸が不規則といった症状を伴う場合は、脳卒中など緊急性の高い状態が疑われます。すぐに119番へ連絡してください。

Q.いびきをかいて起きないときはどうすればよいですか?

大声で呼びかけ、肩をたたいて眠りから起こしましょう。反応がなければ、すぐに119番へ連絡してください。胸や腹の動きを見て普段どおりの呼吸があるか確認し、正常な呼吸が分からない場合は、指令員の案内に従います。水や薬を飲ませたり、寝かせたまま様子を見たりしないでください。

Q.いびきと無呼吸があれば脳梗塞になりますか?

いびきや無呼吸があるからといって、必ず脳梗塞を発症するわけではありません。ただし、睡眠時無呼吸症候群は、高血圧や脳・心血管疾患との関連が指摘されています。無呼吸、大きないびき、日中の眠気などが続く場合は、医療機関で睡眠検査を受けることをお勧めします。

Q.脳梗塞の治療後に、いびきが増えたら再発ですか?

いびきが増えただけで、脳梗塞の再発とは判断できません。睡眠姿勢、体重変化、薬剤、喉や舌の機能、睡眠時無呼吸症候群など、複数の原因が考えられます。ただし、新たな麻痺、言葉の異常、反応低下などを伴う場合は、すぐに救急要請してください。

Q.睡眠時無呼吸症候群は何科を受診しますか?

睡眠外来、呼吸器内科、耳鼻咽喉科、総合診療科などで相談できます。脳梗塞の治療後に症状が始まった場合は、まず脳神経内科や脳神経外科の主治医へ伝えるとよいでしょう。受診先が分からない場合は、かかりつけ医にご相談ください。

 

まとめ・脳梗塞 いびき

脳梗塞といびきには関係がありますが、いびきだけで脳梗塞を判断することはできません。特に注意したいのは、突然のいびきに加え、呼びかけても反応しない、顔がゆがむ、片側の手足が動かしにくい、言葉や呼吸がおかしいといった症状がある場合です。このようなときは様子を見ず、すぐに119番へ連絡してください。

慢性的ないびきや睡眠中の無呼吸、日中の強い眠気がある場合は、睡眠時無呼吸症候群が隠れている可能性があります。脳梗塞後にいびきが増えた場合も、一つの原因に決めつけず、主治医や睡眠医療を扱う診療科へ相談しましょう。

脳梗塞後遺症に対する再生医療を検討する場合も、いびきや睡眠時無呼吸に対する治療とは分けて考える必要があります。実績のある再生医療専門クリニックにて医師の診察と検査を受け、標準治療やリハビリテーションとの関係も含めて慎重に判断されることが大切です。

 

監修:医療法人香華会リボーンクリニック

 

脳卒中の再生医療

 

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