脳梗塞

リボーンクリニック 大阪院の脳梗塞

脳出血と脳梗塞の違い|症状・原因・治療法を比較

脳出血と脳梗塞の違いを理解して家族を守るための基礎知識

脳出血と脳梗塞の違いが気になり、検索された方の多くは、身近な方に起こったり、そのことから家族や自分に起きたらどうすればいいのか、といった思いを抱えておられるのではないでしょうか。

脳卒中は、「血管が“詰まる”脳梗塞」と、「血管が“破れる”脳出血」に大きく分かれます。双方、似たような症状が出ることもあり、一般人にとって見分けにくいものですが、原因・進行スピード・治療の考え方は大きく異なります。

ただ、いずれも早期対応が回復を左右するため、正しい知識を持つことはとても大切です。

  •  脳出血・脳梗塞をわかりやすく整理しています
  • ● それぞれの発症メカニズムの違い
  • ● 初期症状の見分け方
  • ● 重症度・後遺症の違い
  • ● 検査・治療の進み方
  • ● 再発予防と生活習慣のポイント

医療機関で用いられる専門的な分類や、救急現場で使われるFASTといったチェック方法も紹介しながら、一般の方にも理解しやすく解説しています。読み進めていただくことで脳卒中に対する漠然とした不安が整理され、「何を理解し、どこに注意し、どう備えればよいか」といた事柄が自然とつかめる構成にしました。

脳出血と脳梗塞の違いをしっかり理解し、いざという時の落ち着いた判断につなげていきましょう。

この記事で分かること

  • ☑ 脳出血と脳梗塞の根本的な違い(原因・進行・症状)
  • ☑ 初期症状の見分け方とFASTチェックの基礎
  • ☑ 治療法の違いと発症から治療までの時間的な重要性
  • ☑ 後遺症・再発予防・生活習慣改善の具体的ポイント

 

脳出血と脳梗塞

 

脳出血と脳梗塞の違いと基礎知識

脳の血管にトラブルが起こると、突然、体に大きな異変が生じます。脳出血と脳梗塞はどちらも「脳卒中」と呼ばれる疾患ですが、発症の仕組みがまったく異なるため、対処法・予後・再発リスクにも違いが生じます。

まず押さえておきたいのは、脳出血は“血管が破れて出血する病気”、脳梗塞は“血管が詰まって血流が断たれる病気”という点です。この基本的な違いを理解することが、適切な判断や早期受診につながります。

脳卒中は、血管障害が起きた部位によって症状の出方が大きく変わります。

例えば、運動を司る領域に障害があれば半身の麻痺が出やすく、言語領域が影響を受けると、言葉が出にくくなるケースがあります。それだけに、症状を“単なる体調不良”と誤解してしまうと、治療のチャンスを逃す恐れがあるため注意が必要です。

参考として、脳卒中の死亡率に関する一次情報は、国立循環器病研究センターが公開しているデータがあります(出典:国立循環器病研究センター「脳卒中の予後(死亡率)」)。

脳出血と脳梗塞は一見似ていても、体の中で起きているプロセスはまったく異なります。もしもご心配があるのなら、この記事でそれぞれの違いを知っておけば万が一の際に迅速に行動いただけるのではないかと考えています。

POINT -

● 脳出血は、血管が「破れて出血」
● 脳梗塞は、血管が「詰まり血流が止まる」
● 症状の現れ方や治療の優先順位が異なる
● 違いを理解することで早期受診につながる

 

脳卒中とは?- 主な種類

脳卒中とは、脳の血管に異常が起こり、脳細胞がダメージを受ける疾患の総称です。大きく分けると「脳梗塞」「脳出血」「くも膜下出血」の3つがあります。共通点は、いずれも突然発症し、後遺症の原因になり得る点です。分類を理解すると、脳出血と脳梗塞の位置づけが明確になります。

次の表は、脳卒中3タイプを簡潔に比較したものです。

種類 原因 主な症状 特徴
脳梗塞 血管が詰まる 麻痺・言語障害 発症が比較的ゆっくり
脳出血 血管が破れる 激しい頭痛・意識障害 初期重症化しやすい
くも膜下出血 動脈瘤の破裂 ハンマーで殴られたような頭痛 危険度が特に高い

脳卒中の大部分は脳梗塞で、次いで脳出血が続きます。どのタイプであっても、発症後は脳細胞のダメージが進むため、時間の経過が症状悪化に直結します。早期診断が欠かせない理由は、治療方法が時間制限(例:脳梗塞の血栓溶解療法は4.5時間以内)と密接に関連しているためです。

こうした背景を理解しておくことで、自分や家族が突然の症状に遭遇した際にも、迷わず医療機関を受診する判断がしやすくなります。

POINT -

●脳卒中は3つのタイプに分類される
●脳梗塞が最も多く、進行は比較的ゆるやか
●脳出血は初期から症状が激しくなりやすい
●種類ごとに治療法と緊急度が違う

 

脳出血とは-血管が破れる病気

脳出血は、脳の血管が破れ、脳の組織内へ血液が流れ出す病気です。血液が脳を圧迫し、短時間で症状が悪化していくのが特徴です。特に高血圧は脳出血の最大の危険因子(原因)とされ、血管に慢性的な負担がかかるほど破れやすくなります。

脳出血を理解するうえで重要なのは“出血量”と”出血した部位”です。血腫(血のかたまり)が大きいほど脳を圧迫し、意識障害や呼吸の異常につながります。小脳・脳幹の出血は、生命維持機能に直結するため特に危険です。

症状の典型例は以下です。

主な症状 説明
激しい頭痛 今まで経験したことのないレベルの痛み
嘔吐 脳圧上昇による反応
意識障害 早期から意識がもうろうとなる
片側の麻痺 出血部位と反対側の手足に麻痺

治療は、血圧コントロールや脳浮腫の改善を目的とした保存療法、小さな穴から血腫を吸引する定位的血腫除去術、開頭手術などがあります。出血量や身体状態に応じ診療方針が決まるため、迅速な評価が欠かせません。

脳出血は、発症直後の判断ミスが予後悪化につながりやすい疾患です。症状を見かけたり、自分に起きたりしたときには、迷わず救急要請をする行動が必要になります。

POINT -

  • ● 脳出血は血管破裂による出血が原因
  • ● 血腫が脳を圧迫し、短時間で症状が悪化しやすい
  • ● 高血圧が最大の危険因子の1つ
  • ● 激しい頭痛・嘔吐・意識障害は脳出血の典型的症状

 

脳梗塞とは-血管が詰まる病気

脳梗塞は、脳の血管が詰まり、必要な血液が届かなくなることで脳細胞がダメージを受ける疾患です。詰まった場所により影響範囲が変わり、同じ脳梗塞でも症状はさまざまです。発症直後から脳への酸素供給が急速に低下するため、できるだけ早く治療を受けることが欠かせません。

脳梗塞は大きく3つのタイプに分類されます。

タイプ 原因 特徴
アテローム血栓性脳梗塞 動脈硬化が進んだ血管が狭くなり、最終的に血栓で閉塞 前触れ症状が出やすい
心原性脳塞栓症 心房細動などでできた血栓が脳の血管へ飛ぶ 発症が突然で重症化しやすい
ラクナ梗塞 細い動脈が詰まる 軽症から中等症が多い

脳梗塞の治療は、血栓溶解療法(t-PA)や血管内治療(カテーテルによる血栓除去)などが中心です。治療の可否が発症からの時間に大きく左右されるため、異変を感じたら速やかに医療機関へ向かうことが大切です。

POINT -

  • ● 脳梗塞は脳血管が詰まることで起きる
  • ● 3タイプに分類され、原因・重症度が異なる
  • ● 早期治療ほど後遺症が残りにくい

 

発症メカニズムの違いを理解

脳出血と脳梗塞は、いずれも「脳の血流トラブル」で生じる病気ですが、体の中で起きている現象はまったく反対です。脳出血は血管が破れて出血します。一方で脳梗塞は、血管が詰まることで血液が流れなくなります。この違いを理解すると、治療方法が根本的に異なる理由がわかりやすくなります。

脳梗塞は、血管が少しずつ硬くなる“動脈硬化”によって血流が低下し、やがて完全に詰まるケースが少なくありません。心原性脳塞栓症のように、突然大きな血栓が飛んできて塞がる場合は、発症の瞬間から広い範囲にダメージが広がりやすい特徴があります。

脳出血の場合は、強い血圧負荷で血管壁が破れてしまい、脳内に血液が流れ込みます。出血した血液が脳を圧迫するため、短時間で意識が悪化するケースもあります。この圧迫のスピードが、脳梗塞との大きな違いです。

次の表は、発症メカニズムを端的に並べたものです。

病気 発症メカニズム 進行スピード
脳梗塞 血管が血栓で詰まり血流が停止 比較的ゆっくり〜急激
脳出血 血管が破裂して脳内に血液が広がる 急速に悪化しやすい

こうしたメカニズムの違いは、治療方法や回復の見通しにも影響します。出血か詰まりかで対処法が異なるため、診断の迅速さが予後を左右します。

POINT -

  • ● 脳梗塞は血流が止まる病気、脳出血は血管が破れる病気
  • ● 原因の違いが治療法と予後の違いを生む
  • ● 診断の早さがその後の回復に影響する

 

症状の違いと見分けるポイント

脳出血と脳梗塞は、どちらも「脳の機能障害」を引き起こすため共通の症状が見られますが、典型的な経過には違いがあります。見分けるポイントを理解しておくと、緊急時の判断に役立ちます。

脳梗塞は、比較的ゆるやかに症状が進むことが多い一方で、脳出血は突然激しい症状で始まる傾向があります。ただし、あくまで一般的な傾向であり、完全に見分けることは医療従事者でも難しいことがあります。

典型的な症状を表で整理します。

代表症状 脳梗塞 脳出血
片側の麻痺 多い 多い
言語障害 多い 多い
激しい頭痛 少ない 非常に多い
嘔吐 あまり多くない 多い
意識障害 比較的少ない 初期から起きやすい
発症の仕方 徐々に 突然

脳出血では、「突然の激痛」「意識が急にもうろうとする」「嘔吐を伴う」といった急激な変化に注意が必要です。一方、脳梗塞は、手足に力が入りづらい、言葉が出にくいなど、症状がゆっくり現れることがあります。

ただし、これらの特徴だけで決めつけるのは危険です。医療機関ではCTやMRIで正確に判別します。気になる症状が出た場合は、見分けにこだわるよりも救急要請する判断が欠かせません。

POINT -

  • ● 脳出血は「急激」、脳梗塞は「徐々に」症状が進むことが多い
  • ● 激しい頭痛・嘔吐・意識障害は脳出血を疑うポイント
  • ● 症状だけで判断せず、救急受診が最も安全

 

どっちが重症か致死率を比較

脳出血と脳梗塞は、どちらも命にかかわる疾患ですが、致死率には明確な違いがあります。脳梗塞は全体として発症数が多い一方、脳出血は初期から重症化しやすく、死亡率が高くなる傾向があります。これは、出血で脳が急速に圧迫されるため、短時間で意識障害や呼吸異常を引き起こしやすいためです。

実際の傾向を整理すると、次のようにまとめられます。

項目 脳梗塞 脳出血
発症数 多い 比較的少ない
致死率 脳出血より低い 高い
進行 緩やか〜急性 初期から重症化
後遺症 残ることがある 残りやすい

脳梗塞も重症化するケースがありますが、脳出血は「治療開始までの数分〜数時間」が予後を左右しやすい疾患です。そのため、わずかな異変でも医療機関に連絡する判断が、重症化を防ぐための鍵になります。

POINT -

  • ● 脳出血は脳梗塞と比べ致死率が高くなりやすい
  • ● 脳の圧迫が急速に進むため重症化しやすい
  • ● 脳梗塞も軽症〜重症まで幅広く、見極めは医療機関で行う

 

FASTで見抜く脳卒中の前兆

脳卒中を早く見つける方法として世界中の医療現場で使われているのが「FAST」というチェック方法です。いずれも脳の機能障害をとらえるためのポイントで、脳出血・脳梗塞どちらにも共通して役立ちます。

項目 チェック内容
F(Face) 顔の左右どちらかがゆがんでいないか
A(Arm) 片方の腕が上げにくくないか
S(Speech) 言葉がはっきり出ない、呂律が回らない
T(Time) 時間が勝負。異変を感じたらすぐ119へ

FASTは、ほんの数十秒でできる簡単なチェックですが、発見が1分遅れるだけで脳細胞がさらにダメージを受けることがあります。特に脳梗塞では、血栓が完全閉塞する前の“前兆”として症状が出ることがあり、この段階で受診できれば治療選択肢が広がります。

こうした理由から、家族や職場で異変を感じた場合は、躊躇せずFASTに当てはめて確認し、該当すれば速やかに救急要請する姿勢が大切です。

POINT -

  • ● FASTは脳卒中を早期に見抜く国際的チェック方法
  • ● 顔・腕・言葉の異変が判断ポイント
  • ● 異変を感じたら時間を意識し早期に救急要請

 

脳出血と脳梗塞の違いと治療予防

脳出血と脳梗塞は、発症メカニズムが異なるため治療法にも違いがあります。

脳梗塞は血管の詰まりを解消することが中心で、「t-PA静注療法や血管内治療」が代表的です。一方、脳出血は出血量の増加を抑え、脳への圧迫を減らす治療が基本となり、「血腫除去術」が選択される場合もあります。

予防策には共通点が多く、中でも特に血圧管理は欠かせません。また、生活習慣の改善は両疾患のリスクを下げるため、日常の行動が大きく影響します。

項目 脳梗塞 脳出血
治療の中心 血流再開(t-PA・血管内治療) 血腫の増加抑制・圧迫の軽減
予防の主軸 血圧・糖代謝の管理 血圧管理の徹底
生活習慣の影響 大きい 大きい

また、生活習慣病に関する一次情報としては、厚生労働省の健康づくり関連資料が公的根拠として参考になります(出典:厚生労働省「生活習慣病予防に関する情報」)。

両疾患の発症を遠ざけるためには、血圧の維持、禁煙、適度な運動、バランスの取れた食事が土台になります。加えて、定期健診を受けることで、自覚症状が出る前にリスクに気づくことが可能です。

POINT -

  • ● 脳梗塞は血流再開、脳出血は血腫抑制が中心治療
  • ● 血圧管理は両疾患に共通する最重要事項
  • ● 生活習慣の改善が予防の基礎になる

 

共通する原因と生活習慣におけるリスク

脳出血と脳梗塞は発症メカニズムこそ異なりますが、背景にある原因には共通点が多いものです。

特に、高血圧・動脈硬化・生活習慣の乱れは両方の発症リスクを高めます。どちらも血管にかかわる病気であるため、日々の積み重ねが発症の可否に直結する点が特徴です。

まず押さえておきたいのは、「高血圧」が共通して大きなリスク因子となることです。脳梗塞では血管の狭窄を進め、脳出血では血管壁に強い負荷をかけます。さらに、喫煙や糖尿病、脂質異常症なども血管の状態を悪化させ、発症に関与します。

わかりやすく整理すると、両者の共通リスクは次のようになります。

リスク因子 脳梗塞 脳出血
高血圧 非常に関与 非常に関与
喫煙 血栓形成を促進 血管壁の脆弱化
糖尿病 動脈硬化を促進 血管の劣化
脂質異常症 動脈硬化を促進 関連あり
過度の飲酒 関与 強く関与

生活習慣を整えることは、両疾患を予防する“共通の土台”になります。食事・運動・禁煙といったベーシックな習慣が、脳卒中リスクを大幅に下げるため軽視できません。

POINT -

  • ● 高血圧は両疾患の最大の共通リスク
  • ● 喫煙・糖代謝異常・脂質異常症は発症率を押し上げる
  • ● 生活習慣改善が最も効果が見込める予防策

 

脳出血と脳梗塞の検査と診断法

脳卒中が疑われる場合に医療機関では数分単位で検査を始めます。脳出血と脳梗塞は治療が真逆のため、まずは「出血か」「詰まりか」を迅速に判別することが欠かせません。

初期に行われる代表的な検査はCTとMRIです。特にCTは、出血の有無を短時間で確認できるため、救急現場で最もよく使われます。脳梗塞の場合、初期のCTでは異常が出ないこともあるため、MRI(特にDWI:拡散強調画像)が活躍します。

診断の流れを整理すると、以下のようになります。

検査項目 脳梗塞での役割 脳出血での役割
CT 出血の除外に役立つ 出血の有無が短時間で判断できる
MRI(DWI) 梗塞部位を早期に特定 補助的に使用
血液検査 血栓形成リスクや感染症の確認 血液凝固異常の確認
心電図 心原性脳塞栓症の確認 補助的に使用

脳卒中の診断はスピードが最優先です。脳梗塞の場合は治療可能時間内に間に合わせる必要があり、脳出血の場合は脳圧の上昇を見極める必要があるため、迅速な検査は命に直結します。

なお、脳卒中の診断プロセスの概要は、日本脳卒中学会の脳卒中治療ガイドラインも参考になります(出典:日本脳卒中学会「脳卒中治療ガイドライン」)。

POINT -

  • ● CTは出血確認に優れ、MRIは梗塞の早期発見に有効
  • ● 診断は時間との戦いで、検査の順番にも意味がある
  • ● 治療選択の適切化に直結する工程

 

治療法の違いと時間との関係

脳出血と脳梗塞は、治療の考え方が根本から異なります。脳梗塞は「血管の詰まりを取り除く治療」、脳出血は「脳を圧迫している血液を広げない・取り除く治療」です。この違いが、治療の優先順位から時間制限まで、大きな意味を持ちます。

脳梗塞の治療では、t-PA(血栓溶解薬)の静注療法がよく知られていますが、この治療は発症から4.5時間以内という厳しい時間制限があります。血管内治療(カテーテルによる血栓除去)は発症6〜24時間の適応があるものの、早いほど回復率が高まります。

対して脳出血は、血腫量の増加を抑える治療が主体で、降圧治療や脳圧管理が中心です。血腫が大きい場合や生命維持機能に影響がある場合は、外科的手術が検討されます。

項目 脳梗塞 脳出血
治療目的 血流再開 脳圧の抑制
主な治療 t-PA静注、血管内治療 脳圧管理、血腫除去術
時間との関係 4.5時間以内が鍵 早期の脳圧評価が必須
回復の特徴 時間との勝負で差が出やすい 初期重症度が予後に影響

脳卒中では「迷ったらすぐ救急」を徹底することで、治療選択の幅が大きく広がります。時間が経つほど選べる治療が減ってしまうため、早期対応は非常に大切です。

POINT -

  • ● 脳梗塞は血流再開が中心で時間制限が厳しい
  • ● 脳出血は脳圧管理と血腫抑制が重要
  • ● 早期治療が回復率と後遺症の程度を左右する

 

後遺症と回復しやすさの違い

脳出血と脳梗塞では、後遺症の出方や回復のしやすさに大きな差があります。発症直後の障害範囲や治療までの時間で予後が変わる点は共通していますが、病態の性質により一般的な傾向が異なります。

脳梗塞は、脳の血流が途絶えて細胞が壊死するため、障害範囲が大きくなるほど後遺症が強く残る場合があります。一方、脳出血は血液そのものが脳を圧迫するうえ、急激に悪化することが多く、重度の麻痺や言語障害が出る割合は高くなります。

理解しやすいよう、両疾患の代表的な後遺症と回復傾向をまとめます。

項目 脳梗塞 脳出血
発症の進行 比較的ゆるやか 急激に悪化
主な後遺症 片麻痺、言語障害、高次脳機能障害 片麻痺、意識障害、重度の言語障害
回復しやすさ 血流再開後のリハビリで改善が期待できる 初期重症度が強いと回復に時間がかかる
再発リスク 生活習慣病関連の改善が鍵 高血圧コントロールが中心

脳梗塞は早期治療で血流が再開されると、後遺症が軽くなるケースがあります。脳出血は出血量で重症度が左右され、発症直後の状態がその後の回復を大きく決めてしまう点が特徴です。

POINT -

  • ● 脳出血は急激に悪化し重度の後遺症が残りやすい
  • ● 脳梗塞は治療開始時間が回復度を左右する
  • ● 後遺症は種類より「障害範囲」と「治療の早さ」で差が出る

 

再発予防と生活でできる対策

脳梗塞・脳出血の再発を防ぐうえで、生活習慣の管理は欠かせません。特に高血圧、糖尿病、脂質異常症のコントロールは、どちらの疾患にとっても大切なポイントです。また、再発リスクは初回発症後の半年〜1年で高く、その後も油断は禁物です。

ここでは、日常生活で取り組みやすい再発予防策を具体的に整理します。尚、未発症の方の健康管理にもご使用いただけます。

  • 再発予防のためにできることリスト -

  • 食 –
  • □ 食生活の改善
  • □ 塩分摂取量を減らす(高血圧予防)
  • □ 魚・野菜・食物繊維を多く取り入れる
  • □ 飽和脂肪酸※の摂取を控える

※飽和脂肪酸とは
肉の脂身・バター・乳製品・ココナッツ油などに多く含まれます。体のエネルギー源として必要な成分ですが、摂りすぎると悪玉コレステロール(LDL)や中性脂肪が増え、動脈硬化・脳梗塞・心筋梗塞・肥満・糖尿病といった生活習慣病のリスクを高めます。

  • 運動 –
  • □ 運動習慣の確立
  • □ 毎日20〜30分のウォーキング
  • □ 軽い筋トレで血管の健康を維持
  • □ 運動不足を避けることが大切
  • 生活 –
  • □ 生活環境の最適化
  • □ 禁煙(動脈硬化の進行を防ぐ)
  • □ アルコールの適正化
  • □ 十分な睡眠とストレス管理

 

 

厚生労働省が示す「脳卒中予防の5大リスク」には、高血圧・糖尿病・脂質異常症・不整脈・喫煙が挙げられます
(出典:厚生労働省 生活習慣病予防情報ページ)。

こうした一次情報に基づいた生活改善を継続することで、再発の可能性を下げられます。診察と薬物治療に加え、生活全体を整えることが再発予防の柱になります。

POINT -

  • ● 再発予防は生活習慣のコントロールが基本
  • ● 高血圧・糖代謝異常・脂質異常症が再発の中心的リスク
  • ● 治療+生活改善の併用がリスク低減に最も効果的

 

リハビリと再生医療など新しい治療

脳梗塞・脳出血の回復には、リハビリテーションが中心となります。脳には「可塑性」と呼ばれる再学習の力があり、発症後早期にリハビリを始めることで、失われた機能を補う回路形成が促されます。

リハビリは、種類ごとに目的が異なります。

リハビリの種類 内容
理学療法(PT) 歩行・筋力・バランス改善
作業療法(OT) 日常動作の回復(食事・更衣など)
言語療法(ST) 言語障害・嚥下障害の改善

これらは後遺症の度合いを軽減し、在宅復帰率を高めるための中心的なプロセスです。

また、リハビリと並行して、新しい医療分野である「再生医療」が注目されています。特に、脳梗塞の後遺症における幹細胞治療は、失われた神経回路の補完を目指す治療として、リハビリと併用により、大きな可能性が指摘されています。

ただし、再生医療は保険外診療であるケースが多く、費用・治療エビデンスはクリニックによって異なります。正確な情報を得るためには、医師に治療方針や実績を確認しながら検討することが大切です。

当クリニックは、「再生医療専門」です。治療等、疑問点は、お気軽にお問い合わせください

POINT -

  • ● 早期リハビリは脳の回復力を引き出す鍵
  • ● 理学/作業/言語療法を組み合わせると効果が高い
  • ● 再生医療は補完治療として可能性が広がっている

 

まとめ・ 脳出血と脳梗塞の違いを正しく知って後悔しない備えをつくる

脳出血と脳梗塞の違いを理解することは、いざという場面で迷わず行動するための大きな助けになります。

どちらも脳卒中に分類されますが、「血管が詰まる」脳梗塞と「血管が破れる」脳出血では発症メカニズムも治療の考え方も大きく異なります。特に、脳梗塞は発症から治療までの時間が結果を左右し、脳出血は急激な悪化が起こりやすいため、どちらも早い受診が欠かせません。

症状だけで見分けることは難しいものの、FASTチェックなどの基礎知識を持っておくと、早期発見につながりやすくなります。また、高血圧・糖尿病・脂質異常症・喫煙などの生活習慣は、両疾患に共通する大きなリスクです。日頃の血圧管理や運動習慣の見直しといった具体的な行動が、脳卒中の予防に直結します。

さらに、治療後のリハビリや再生医療などの選択肢も広がっており、後遺症の軽減や生活の再建を支える手段は増えています。今回の内容を押さえておくことで、突然の症状に対する備えだけでなく、ご自身や大切な方の健康を守るための視点を持つことができます。

脳出血と脳梗塞の違いを知り、正しい知識に基づいて行動できれば、予防・早期対応・回復支援まで、より良い選択につなげていただけるはずです。

 

監修:医療法人香華会リボーンクリニック大阪院

 

脳卒中

 

よくある質問Q&A(脳出血と脳梗塞の違い)

Q1. 脳出血と脳梗塞は何が一番違うのですか?

A. 最大の違いは「血管が破れるか」「血管が詰まるか」です。
脳梗塞は血管が詰まって脳の一部に血流が途絶える病気で、脳出血は血管が破れて脳内に血液が広がる病気です。発症メカニズムが異なるため、治療方法や症状の進行スピードも変わります。

Q2. どっちが重症化しやすいのですか?

A. 一般的には脳出血のほうが急激に悪化しやすく、意識障害や重度の後遺症につながるケースが多いです。ただし、脳梗塞も治療が遅れれば重症化し、後遺症が残る可能性があります。いずれも早期対応が大切です。

Q3. 初期症状だけで見分けることはできますか?

A. 初期症状だけで完全に見分けることは難しいですが、FASTチェック(顔・腕・言葉・時間)を使うと脳卒中の可能性を早く判断できます。そのうえで医療機関でCTやMRIを受けて診断します。

Q4. 脳梗塞と脳出血は検査方法も違うのですか?

A. はい。脳出血はCTで短時間に発見でき、脳梗塞の早期診断にはMRIが有効です。救急ではまずCTを行い、出血が否定された場合にMRIで梗塞部位を調べる流れが一般的です。

Q5. 脳梗塞と脳出血は治療開始のタイミングも重要ですか?

A. 非常に重要です。特に脳梗塞は「4.5時間以内」の治療開始が後遺症の差を大きく左右します。脳出血でも出血拡大や脳圧上昇を防ぐため、早期治療が不可欠です。

Q6. 脳出血や脳梗塞は再発しやすいのでしょうか?

A. 再発リスクはあります。特に高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙などの生活習慣病がある場合は注意が必要です。血圧管理や食生活の改善、適度な運動が予防に役立ちます。

Q7. 再生医療は後遺症改善に役立ちますか?

A. 再生医療は、特に脳梗塞の慢性期の後遺症改善に向けた研究が進んでいる領域です。幹細胞治療などが検討されていますが、医療機関によって適応や費用が異なるため、医師との相談が欠かせません。

Q8. 家族が発症した場合、まず何をすれば良いですか?

A. 迷わず救急車を呼び、「症状がいつ始まったか」を把握しておくことが大事です。これは治療の可否に大きく影響します。それまでの間は安全な姿勢を確保し、無理に動かさないようにしましょう。

 

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