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ゴルフ肘とは|正しい治し方と再発予防まで

この記事の内容
  1. ゴルフ肘の痛みに悩む人へ、放置リスクと早期回復への正しい対処法
  2. ゴルフ肘とは?原因と症状の全体像
  3. ゴルフ肘は、どうやって治すのか?
  4. まとめ・ゴルフ肘とは|正しい治し方と再発予防まで
  5. よくある質問Q&A|ゴルフ肘

ゴルフ肘の痛みに悩む人へ、放置リスクと早期回復への正しい対処法

このページにたどり着かれたのは、「ゴルフ肘」で肘の内側に続く痛みや違和感に、不安や疑問を感じておられるのでしょうか。肘の痛み、しばらく様子を見ていたが、なかなか良くならない、日常生活や仕事でも肘が気になってしまう・・・。

実は、ゴルフ肘は一時的なケガなどではなく、動作が積み重なり蓄積されたことで起こる「腱のトラブル」です。

そのため、原因や状態を正しく理解しないまま放置すると、痛みが長引いたり、再発を繰り返したりしがちです。一方で、早い段階で適切に対処すれば、早めに改善を目指すことも可能です。

この記事では、ゴルフ肘とはどのような状態なのか、どこが痛むのかといった基本から、原因、検査や治療の考え方、セルフケアやストレッチの注意点、再発予防のポイントまでを分かりやすく整理してみました。専門的な内容も、初めて読む方に伝わるように平易に解説しています。

「この肘の痛み、放っておいて大丈夫なのか?」「自分でできることは何かあるのか?」と感じている方が、今の状況を整理し、改善に向けたヒントを得ていただけるはずです。順に読み進めながら、ご自身の肘の状態と照らし合わせてみてください。

この記事で分かること

  • ☑ ゴルフ肘が起こる原因と肘の内側が痛む仕組み
  • ☑ ゴルフ肘を放置した場合のリスクと受診の目安
  • ☑ ゴルフ肘の検査方法と治療・保存療法の基本
  • ☑ ゴルフ肘のセルフケアやストレッチ、再発予防の考え方

 

ゴルフ肘、ゴルフエルボー

 

ゴルフ肘とは?原因と症状の全体像

ゴルフ肘とは、肘の内側に痛みが生じる代表的なスポーツ障害・繰り返し、使い過ぎで起こる障害です。
正式には「上腕骨内側上顆炎」と呼ばれ、肘から手首へ伸びる筋肉や腱の付け根、付着部に負担が蓄積することで発症します。

名前に「ゴルフ」と付いていますが、実際にはゴルフ経験がない方にも多くみられ、仕事や家事、デスクワークが原因となることも少なくありません。

ゴルフ肘の本質は「肘(腱)の使い過ぎ」にあります。

ゴルフ肘は、肘の内側に付着する前腕屈筋群の腱に、繰り返し引っ張る力が加わることで起こります。この状態が続くと、腱に微細な損傷が起こり、痛みや炎症、さらには腱の質の低下(変性)へと進行します。

特に、次のような動作は、やり方によっては「肘の内側」に負担を集中させます。

負担がかかりやすい動作 日常・仕事での具体例
強く握る 工具使用、荷物運搬
手首を曲げる 雑巾を絞る、料理
ひねる動作 ドアノブ操作
反復作業 タイピング、マウス操作

ゴルフ肘の主な原因

ゴルフ肘は単一の原因で起こるわけではなく、複数の要因が重なって発症することが特徴です。このように考えると、スポーツ選手だけでなく、一般の生活者にも起こり得る障害であることが分かります。

  • 主な原因として、以下が挙げられます。
  • ・手首や指を使う動作の繰り返し
  • ・長時間の作業や練習によるオーバーユース(使いすぎ)
  • ・フォームや姿勢の乱れ
  • ・加齢による腱の柔軟性低下
  • ・筋力不足やウォーミングアップ不足(ストレッチ等)

ゴルフ肘の代表的な症状

ゴルフ肘の症状は、肘の内側の痛みを中心に、徐々に広がっていくことが多いです。初期では動作時のみ痛みを感じますが、進行すると安静時にも違和感が残るケースがあります。

  • 主な症状は次の通りです。
  • ・肘の内側を押すと痛む
  • ・物を持ち上げると痛みが出る
  • ・手首を内側に曲げると痛む
  • ・前腕の内側に違和感や重だるさがある
  • ・薬指・小指にしびれを感じることがある

初期と慢性期で異なる注意点

ゴルフ肘は、初期と慢性期で状態が異なります。そのため、「そのうち治るだろう」と放置せず、早い段階で対策を取ることが大切です。

  • ・初期:炎症が主体で、適切な安静とケアで改善しやすい
  • ・慢性期:腱の変性が進み、治癒まで時間がかかりやすい

 

POINT -

  • ● ゴルフ肘は肘の内側に起こる腱の使い過ぎで起こる障害
  • ● ゴルフ以外にも仕事や家事も原因となる
  • ● 初期は動作時の痛み、進行すると安静時でも痛む
  • ● 早期対応が慢性化と再発防止につながる

 

ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)とは

ゴルフ肘は、正式には「上腕骨内側上顆炎」といい、「肘の内側にある腱の付着部が、繰り返しの負荷によって炎症や変性を起こす状態」です。一般には「ゴルフ肘」と呼ばれていますが、ゴルフをしない方にも起こる点が特徴です。

なぜ?このような症状が起こるのかというと、手首や指を曲げる筋肉(前腕屈筋群)が、肘の内側にある骨の出っ張り「上腕骨内側上顆」に集まって付着しているためです。これらの筋肉を日常的に使い続けると、腱の付け根に小さな負担が集中し、蓄積した結果、炎症や微細な損傷が生じやすくなります。

具体的には、ゴルフのスイングだけでなく、重い物を持ち上げる作業、雑巾を絞る動作、長時間のキーボード操作などでも発症します。このように考えると、「スポーツ障害」というよりも「使いすぎによる腱の障害」と理解したほうが、実態に近いと言えるでしょう。

POINT -

  • ● ゴルフ肘は正式名称を上腕骨内側上顆炎という
  • ● ゴルフをしない人にも起こる
  • ● 原因は肘の内側に付く腱への繰り返し負荷
  • ● 使いすぎによる腱の障害として理解すると分かりやすい

 

ゴルフ肘は、肘のどこが痛い?

ゴルフ肘の痛みは「肘の内側」にある骨の出っ張り(上顆※)周辺に集中して現れます。手のひらを上に向けたとき、肘の小指側にある出っ張った部分が、主な痛みのポイントになります。

その理由は、前述の通り、手首や指を曲げる筋肉の腱が、この内側上顆に集まって付着しているためです。腱に炎症が起こると、押したときの痛み(圧痛)だけでなく、動かした際の鋭い痛みも出やすくなります。

例えば、ペットボトルのふたを開ける、カバンを持ち上げる、ドアノブを回すといった動作で、肘の内側に「ピッ」とした痛みを感じるケースが典型的です。症状が進むと、前腕の内側に沿って痛みが広がったり、薬指や小指にしびれを伴ったりすることもあります。

一方で、「肘の外側」が痛む場合は「テニス肘(上腕骨外側上顆炎)」が疑われます。痛みの場所を正しく把握することは、自己判断の段階でも大切な手がかりになります。

上顆(じょうか)」とは、肘にある、内側と外側に突き出た骨の部分を指します。ゴルフ肘の場合は、内側上顆(ないそくじょうか)といい、肘の内側にある出っ張りを指します。

POINT -

  • ● 痛みは、肘の内側の骨の出っ張り周辺に出る
  • ● 押すと痛む、動かすと鋭く痛むのが特徴
  • ● 前腕の内側や指に症状が広がることもある
  • ● 肘の外側が痛む場合は別の疾患(テニス肘)

 

ゴルフ肘の発症原因(なぜ起こる?)

ゴルフ肘の原因は「手首や指を使う動作の積み重ねによる腱への過負荷(負荷の集中、使いすぎ)」です。単発のケガや強い衝撃が一度加わって起こるのではなく、日々の動作が少しずつ影響、蓄積して発症します。

手首や指を曲げる筋肉は、肘の内側にある上腕骨内側上顆(肘の内側の出っ張り)に集中して付着しており、動作のたびに牽引力がかかる構造になっているからです。ここ(腱の付着部)に負荷が続くと微細な損傷が生じ、蓄積すると炎症や変性が現れます。

この症状が慢性的になりやすいのは、腱が筋肉に比べて血流が少なく、回復に時間がかかる組織だからです。負担が続くと、炎症だけでなく腱の質そのものが低下し、治りにくい状態へ移行しやすくなります。

例えば、ゴルフのスイングを繰り返す場合だけでなく、重い物を持ち上げる作業、雑巾を強く絞る家事、長時間のマウス操作なども原因になります。こうした動作は一つひとつを見ると軽い負荷に思えますが、回数が増えることで腱の回復が追いつかなくなります。

言ってしまえば、ゴルフ肘は「使いすぎによる肘の疲労障害」です。痛みが軽いうちに動作を見直さないと、慢性化しやすい点が特徴と言えるでしょう。

― 具体例

原因の種類 具体的な動作例
スポーツ動作 ゴルフのスイング、野球の投球、テニスのフォアハンド
仕事・家事 重い荷物を運ぶ、工具を使う、雑巾を絞る
日常生活 長時間のパソコン作業、スマートフォン操作
体の要因 加齢による腱の柔軟性低下、筋力不足

このように、ゴルフ等、特別な運動をしていないにも関わらず発症します。なお、痛みを我慢して同じ動作を続けると、炎症が慢性化し、回復までに長い時間を要する点には注意してください。

POINT -

  • ● 原因は手首や指の反復動作の積み重ね、使いすぎ
  • ● 腱は回復しにくく慢性化しやすい
  • ● スポーツ以外の日常動作も原因になる
  • ● 放置すると治りにくく慢性か化する可能性がある

 

ゴルフ肘はどのような人がなりやすいですか?

ゴルフ肘になりやすいのは「肘や手首をよく使う生活・仕事・運動をしている人」です。必ずしもゴルファーに限られません

その理由は、前腕の屈筋群を頻繁に使うほど、肘の内側の腱に負担が集中するためです。特に、筋力や柔軟性が低下している状態では、同じ動作でも負荷が大きくなります。

具体的には、次のような特徴を持つ人が該当します。

なりやすい人の特徴 具体例
繰り返し動作が多い ゴルフ、野球、テニス、工具作業
手首を強く使う 家事、介護、調理、荷物運び
デスクワーク中心 長時間のタイピング、マウス操作
年齢的要因 40代以降で筋や腱の柔軟性が低下
生活習慣 喫煙、運動不足、体重増加

ここで注意したいのは、運動量が少ない人でも発症する点です。特に在宅ワークやスマートフォン操作が増えた現代では、肘への負担に気づきにくいケースも少なくありません。

POINT -

  • ● ゴルファー以外にも多くみられる
  • ● 手首や指をよく使う人は要注意
  • ● 40代以降は発症リスクが高まりやすい
  • ● デスクワーク中心の人も対象になる

 

テニス肘とゴルフ肘はどう違うのですか?

テニス肘とゴルフ肘の最大の違いは「痛みが出る場所」と「負担がかかる筋肉の種類」です。名前はスポーツ由来ですが、実際には原因動作よりも痛みの部位で区別されます。

なぜ混同されやすいかというと、どちらも肘の使いすぎによって起こる点が共通しているからです。しかし、関与する筋肉と腱は異なります。

違いを整理すると、次のようになります。

項目 ゴルフ肘 テニス肘
正式名称 上腕骨内側上顆炎 上腕骨外側上顆炎
痛みの場所 肘の内側 肘の外側
主に負担がかかる筋 前腕屈筋群 前腕伸筋群
痛みが出やすい動作 握る、持ち上げる 物をつかむ、手首を反らす

例えば、雑巾を絞って肘の内側が痛む場合はゴルフ肘、ペットボトルを持つと肘の外側が痛む場合はテニス肘が疑われます。このように考えると、疾患名よりも「どこが痛むか」を確認することが、初期判断の大きな手がかりになります。

POINT -

  • ● 違いは痛みの出る場所
  • ● ゴルフ肘は肘の内側、テニス肘は外側
  • ● 関与する筋肉と腱が異なる
  • ● スポーツ名ではなく症状で判断することが大切

 

ゴルフ肘を放置 するとどうなる?

ゴルフ肘を放置すると「痛みが慢性化」し、日常生活や仕事に支障が広がる可能性があります。一時的に我慢できる痛みであっても、経過とともに悪化するケースは少なくありません。

なぜ放置が問題になるのかというと、ゴルフ肘は腱の付着部に生じる炎症や変性が原因であり、血流が乏しく、自然回復しにくい組織が関与しているからです。負担が続くと、腱の質が徐々に低下し、修復力がさらに落ちていくため、「治るだろう」と放置するのではなく注意が必要です。

例えば、初期は「物を持つと少し痛む」程度だった症状が、次第に安静時にも違和感を覚えるようになり、最終的には肘を動かすたびに痛みが出る状態へ進行することがあります。また、肘の内側を通る尺骨神経が刺激され、薬指や小指のしびれを伴ってしまうケースも見られます。

このように、ゴルフ肘は放置することで「治りにくい状態」を自ら作ってしまう点が大きな注意点です。

POINT -

  • ● 放置すると慢性化しやすい
  • ● 安静時にも痛みが出ることがある
  • ● しびれなど神経症状を伴う場合もある
  • ● 早期に対応すれば回復しやすい

 

ゴルフ肘は放置しても治りますか?

結論から言うと、ゴルフ肘が「何もしなくても自然に治るケースは多くありません」。軽症であれば一時的に痛みが落ち着くことはありますが、根本的な改善とは限らない点に注意が必要です。

その理由は、痛みが軽減しても腱への負担が解消されていない場合、同じ動作を再開した途端に再発しやすいためです。特に、仕事や家事で手首や肘を使い続ける人ほど、この傾向が強くなります。

例えば、数日休んで痛みが引いたために作業を再開したところ、以前よりも強い痛みが出るという流れは珍しくありません。これは、腱の修復が不十分な段階で再び負荷がかかった結果起こります。

こう考えると、「痛みが消えた=治った」と判断せず、負担を減らす工夫やストレッチを行うなど、適切なケアを行うことが大切だと言えるでしょう。

POINT -

  • ● 自然に完治するケースは少ない
  • ● 痛みが引いても再発しやすい
  • ● 原因動作を見直さないと改善しにくい
  • ● 早めの対策が結果的に近道になる

 

ゴルフ肘の検査・治療とセルフケア

医療機関でゴルフ肘の診断は「問診と身体診察を中心に行われ、必要に応じて画像検査を組み合わせて判断します」。特別な検査を必ず行う疾患ではありませんが、似た症状との見極めが大切です。

なぜ診察が重要かというと、肘の痛みは関節・腱・神経など原因が複数考えられるためです。医師は、痛みの出る場所、動かしたときの反応、日常や仕事での肘の使い方を問診し、確認します。

ゴルフ肘の対応は医療機関での「正確な検査による診断」と「段階に応じた治療・セルフケアの組み合わせ」が基本になります。自己判断だけで進めるより、医師や理学療法士などの専門家による指導を受けることが重要です。

検査では、医師が「肘の内側」を押して痛みの有無を確認したり、手首を曲げた状態で抵抗を加えるテストを行い症状が再現されるかなどを調べます。骨折や変形性関節症などが疑われる場合にはレントゲン検査を行い、腱の状態を詳しく確認したいときには超音波検査やMRIが選択されることもあります。

治療は多くの場合、手術を行わない保存療法が中心です。

区分 主な内容
検査 問診、触診、誘発テスト、画像検査
治療 安静、薬物療法、リハビリ、装具
セルフケア アイシング、ストレッチ、負担軽減

セルフケアについて

セルフケアとして、急性期※には肘の内側をアイシング、冷やして炎症を抑え、痛みが落ち着いてから前腕のストレッチを行います。ただし、痛みが強い時期に無理に動かすと悪化するため注意が必要です。

このように、検査・治療・セルフケアは単独ではなく、段階的に組み合わせて進めることが、回復と再発予防につながります。

※急性期とは:症状が現れた最初の時期

POINT -

  • ● 検査で痛みの原因を正確に確認する
  • ● 治療は保存療法が基本
  • ● セルフケアは時期に応じて行う
  • ● 無理をせず段階的に回復を目指す
  • ● 必要に応じて画像検査を追加
  • ● 他の肘疾患との区別が大切

 

ゴルフ肘は、どうやって治すのか?

ゴルフ肘の治療は「手術を行わない保存的な治療が基本」です。多くのケースでは、適切な対処を行うことで改善が期待できます。

その理由は、ゴルフ肘の主な原因が腱への過度な負担であり、負荷を減らし回復環境を整えることで症状が軽減しやすいためです。初期段階であれば、肘の使い方を見直すだけでも痛みが和らぐことがあります。

具体的な治療には、安静の確保、消炎鎮痛薬の使用、リハビリテーション、サポーターの装着などがあります。痛みが強い場合には、医師の判断で注射療法が検討されることもありますが、いずれにしても段階的に進めることが基本です。

大切なのは、「早く治したいから動かす」のではなく、回復に必要な時間を確保する姿勢です。

POINT -

  • ● 治療の基本は保存療法
  • ● 負担を減らすことが第一歩
  • ● 症状に応じて治療内容は変わる
  • ● 焦らず段階的に進める

 

ゴルフ肘の治し方:保存療法の基本

ゴルフ肘の治し方、保存療法で最も大切なのは「安静・負担軽減・段階的なリハビリ」の3点です。これらを組み合わせることで、回復と再発予防を目指します。

この3つが重要なのは、腱は回復に時間がかかる組織であり、炎症期と回復期で対応を変える必要があるからです。痛みが強い時期に無理をすると、治癒が遅れてしまいます。

具体的な保存療法の内容を整理すると、次のようになります。

段階 主な対応
急性期 安静、アイシング、痛み止め
回復期 ストレッチ、可動域訓練
予防期 筋力強化、動作改善

急性期は肘を休ませることを最優先し、痛みが落ち着いてから徐々にストレッチや筋力トレーニングを取り入れます。ただし、痛みが出る範囲での運動は避けることが前提です。

保存療法は「今の症状に合った対処を選ぶ」ことが結果的に近道になります。

POINT -

  • ● 保存療法は3段階で考える
  • ● 急性期は安静を最優先
  • ● 回復に合わせて運動を再開
  • ● 痛みを基準に進めることが大切

 

ゴルフ肘の治療、ストレッチで痛み別に注意したいこと

ゴルフ肘のストレッチは「痛みの強さと時期に応じて内容を変えること」が欠かせません。自己判断で一律に行うと、かえって症状を長引かせる可能性があります。

なぜ注意が必要なのか

ゴルフ肘では腱の付着部に炎症や微細な損傷が起きており、状態によっては伸ばす刺激そのものが負担になるからです。特に痛みが強い時期は、ストレッチが治療ではなく悪化要因になることもあります。

ここで、痛みの程度別に考え方を整理します。

痛みの状態 ストレッチの考え方 注意点
強い痛みがある 原則行わない 安静と冷却を優先
動かすと痛む 軽い可動域運動のみ 痛みが出たら中止
押すと痛む程度 軽いストレッチ可 反動をつけない
ほぼ痛みなし 本格的ストレッチ 再発防止を意識

例えば、痛みが落ち着いてきた段階では、手首をゆっくり伸ばし、前腕の内側が心地よく伸びる範囲で止めることが大切です。無理に伸ばす必要はありません。

POINT -

  • ● ストレッチは痛みの時期で考える
  • ● 強い痛みがある時期は行わない
  • ● 反動をつけずゆっくり行う
  • ● 痛みが出たら中止する

 

ゴルフ肘を自分で治す:セルフケアの要点

ゴルフ肘を自分でケアする際の基本は「負担を減らし、回復を妨げない環境を作ること」です。積極的に何かをするより、やらない判断が重要になる場面もあります。

その理由は、ゴルフ肘の主な原因が使いすぎであり、原因動作が続く限り改善しにくいためです。セルフケアは治療の代わりではなく、回復を助ける補助的な役割と考える必要があります。

具体的なセルフケアの要点を整理すると、次のようになります。

セルフケア 目的
動作の見直し 肘への負担軽減
アイシング 炎症と痛みの緩和
サポーター 腱への牽引力軽減
休息の確保 回復時間の確保

例えば、物を持つ際に手首を強く曲げない工夫や、パソコン作業時に肘が浮かない姿勢を意識するだけでも、負担は大きく変わります。一方で、痛みを我慢して作業を続けることは避けるべきです。

POINT -

  • ● セルフケアは負担軽減が中心
  • ● アイシングは短時間で行う
  • ● 動作や姿勢の見直しが重要
  • ● 無理をしない判断も治療の一部

 

ゴルフ肘を早く治す:再発予防のコツ

ゴルフ肘を早く改善させるためには「治すこと」と同時に「再発させない工夫」を行うことが近道です。痛みが引いた後の行動が、その後の経過を大きく左右します。

なぜ再発予防が重要かというと、ゴルフ肘は再発を繰り返すほど治りにくくなる傾向があるからです。一時的な改善だけで元の生活に戻ると、同じ負担が再びかかります。

具体的な再発予防のコツとして、次の点が挙げられます。

予防の視点 具体策
使い方 手首に頼らない動作
体の準備 作業前後の軽い体操
環境 道具や姿勢の調整
継続管理 違和感時の早期対応

例えば、ゴルフや作業を再開する際は、いきなり元の量に戻さず、段階的に負荷を増やすことが大切です。少しの違和感を見逃さず、早めに休む姿勢が結果的に回復を早めます。

POINT -

  • ● 再発予防が回復を早める
  • ● 負荷は段階的に戻す
  • ● 違和感を軽視しない
  • ● 生活全体で肘を守る意識が大切

 

ゴルフ肘:サポーター おすすめの選び方

ゴルフ肘のサポーターを選ぶ際は「肘の内側の腱に適切な圧をかけつつ、動作の負担を軽減できるタイプ」を選ぶことが大切です。単に装着感だけで選ぶと思わぬ効果不足や逆効果になる可能性があります。

その理由は、ゴルフ肘で痛みの原因となるのは「上腕骨内側上顆に付着する前腕屈筋群の負担」です。この付着部にかかる牽引力を緩和することで、痛みの軽減や日常動作のしやすさにつなげることが狙いです。

サポーターの種類は大きく次の3タイプに分けられます。

サポーターの種類 特徴 向いているケース
カウンターフォース型 前腕の中央に圧迫パッドがある 日常動作や軽いスポーツ時
肘全体固定型 肘関節の動きを制限 安静を優先したい時
圧迫サポーター型 広い範囲を均等に圧迫 負担軽減+動きやすさ重視

サポーター選びのポイント

例えば、日常生活で物を持つときやパソコン作業が多い方には「カウンターフォース型」が使いやすい傾向にあります。一方で、作業やスポーツ中の負担をしっかり抑えたい場合は「肘全体固定型」が選択肢に入りますが、動きが制限されることもあります。

  • 選ぶ際のポイントを整理すると、次のようになります。
  • 痛みの出る部位を確認する:肘内側に痛みがある場合は内側上顆付近をカバーするタイプ
  • 動作の負担を想定する:仕事、家事、スポーツのいずれを主目的にするか
  • サイズの調整が可能か:圧迫が強すぎても弱すぎても効果が出にくい

なお、サポーターはあくまでも負担軽減の補助具であり、痛みを根本的に治す治療ではありません。痛みが強い場合は、セルフケアや医療機関の診察と併用することが望ましいです。

POINT -

  • ● サポーターは腱への負担を減らす目的
  • ● カウンターフォース型は日常動作に適する
  • ● 固定型は安静優先だが動きは制限される
  • ● サイズと装着感を重視して選ぶ

 

受診の目安と注意すべき症状

ゴルフ肘に悩む人が「いつ医療機関を受診すべきか」は、状況によって判断が異なりますが、次のような症状や経過が見られた場合には早めに専門医の診察を受けることをおすすめします。

  • 次のような症状がある場合は受診を検討してください。
  • 安静にしていても痛みが続く:日常生活で休んでいる時にも痛みが残る
  • 痛みが徐々に強くなる:軽い違和感だったはずが増している
  • しびれや脱力感がある:特に薬指・小指へのしびれがある場合
  • 動かせる範囲が制限される:肘の屈伸や回内・回外が困難
  • 負担軽減策を行っても改善しない:保存療法を試しても症状が変わらない

例えば、痛みが強い状態で日常動作に支障を来している場合は、自己判断だけで過ごすと悪化や慢性化につながりやすくなります。こうした状態が2〜3週間以上続く場合には、整形外科や運動器を専門とする診療科で診察を受けることが望ましいです。

  • 一方で次のような緊急性が高い症状がある場合は、速やかに受診してください。
  • □ 強い腫れや発熱を伴う痛み
  • □ 肘関節の変形を疑う痛みや動きにくさ
  • □ 急激な力で肘に負荷がかかって発症した明らかな外傷

これらは単なる使いすぎの痛みではなく、他の疾患や合併症の可能性が高くなります。特にしびれや感覚鈍麻は神経症状を伴う場合があるため、早期の評価が回復を左右することがあります。

受診するなら何科に行けばよいですか?

肘の痛みや使いすぎによる障害は、整形外科での診察が一般的です。スポーツ整形や運動器を専門とする医療機関であれば、動作面も含めた評価が受けられる場合があります。

POINT -

  • ● 日常生活に支障がある痛みは受診を検討
  • ● 痛みが2〜3週間以上続く場合は専門医へ
  • ● しびれや脱力感がある場合は早めに受診
  • ● 腫れや変形があれば速やかな対応が必要

 

まとめ・ゴルフ肘とは|正しい治し方と再発予防まで

ゴルフ肘は、肘の内側にある腱の付着部に負担が積み重なることで起こる障害であり、ゴルフをする人だけの問題ではありません。手首や指を繰り返し使う日常動作や仕事、家事の中でも発症し、気づかないうちに慢性化してしまうことがあります。

この記事では、ゴルフ肘とはどのような状態なのか、肘のどこが痛むのかといった基本から、原因と起こり方、テニス肘との違い、放置した場合のリスクまでを整理して解説しました。また、診断や検査の考え方、保存療法を中心とした治療の流れ、ストレッチやセルフケアの注意点、サポーターの選び方、再発予防のコツについても触れています。

大切なのは、痛みを我慢し続けることではなく、今の状態を正しく理解し、肘にかかる負担を見直すことです。軽い違和感の段階で対処できれば、回復までの時間を短くできる可能性があります。一方で、痛みが長引く場合やしびれを伴う場合には、早めに医療機関を受診する判断も欠かせません。

ゴルフ肘は、適切な対応を積み重ねることで改善を目指せる症状です。この記事を参考に、ご自身の生活や肘の使い方を振り返り、無理のない形で回復と再発予防につなげていきましょう。

 

監修:医療法人香華会リボーンクリニック大阪院

 

スポーツ障害、スポーツ外傷

 

よくある質問Q&A|ゴルフ肘

Q1. ゴルフ肘はゴルフをしていなくてもなりますか?

A. なります。
ゴルフ肘は正式には上腕骨内側上顆炎と呼ばれ、手首や指を曲げる動作の繰り返しによって起こります。そのため、ゴルフをしない方でも、家事、仕事、パソコン作業、重い物を持つ動作などが原因で発症することがあります。

Q2. ゴルフ肘は放置しても自然に治りますか?

A. 自然に改善するケースはありますが、放置はおすすめできません。
一時的に痛みが和らぐことはあっても、原因となる動作が続けば再発や慢性化しやすくなります。特に数週間以上痛みが続く場合は、放置せず対処を考えることが大切です。

Q3. ゴルフ肘とテニス肘は何が違うのですか?

A. 痛みが出る場所と負担がかかる筋肉が異なります。
ゴルフ肘は肘の内側に痛みが出るのに対し、テニス肘は肘の外側に痛みが出ます。どちらも使いすぎによる障害ですが、関与する筋肉や腱が違うため、対処の考え方も異なります。

Q4. 痛みがあるときにストレッチをしても大丈夫ですか?

A. 痛みの強い時期のストレッチは控える必要があります。
炎症が強い段階でストレッチを行うと、症状が悪化することがあります。痛みが落ち着いてから、無理のない範囲で行うことが基本です。痛みを我慢して行うストレッチは避けてください。

Q5. 「サポーター」を使えばゴルフ肘は治りますか?

A. サポーターは治療ではなく、負担を減らす補助具です。
サポーターは腱にかかる負荷を軽減し、日常動作を楽にする目的で使用します。ただし、根本的な改善には動作の見直しや治療、セルフケアの併用が必要です。

Q6. どのタイミングで病院を受診すべきですか?

A. 痛みが続く、悪化する、しびれがある場合はリハビリテーション科がある整形外科の受診を検討してください。
安静にしても改善しない場合や、肘の痛みに加えて指のしびれ、力が入りにくい症状がある場合は、整形外科での診察が勧められます。早期に原因を確認することで、回復までの期間を短縮できる可能性があります。

Q7. ゴルフ肘でも仕事は続けても大丈夫ですか?

A. 痛みの程度と仕事内容によって判断が必要です。
軽い違和感程度であれば、動作を工夫しながら続けられる場合もあります。ただし、物を持つ・ひねる・繰り返し力を入れる作業が多い仕事では、症状が悪化しやすいため注意が必要です。痛みが増す場合は、作業量の調整や医療機関への相談を検討してください。

Q8. 家事が原因でゴルフ肘になることはありますか?

A. 家事が原因で発症することは珍しくありません。
雑巾を絞る、フライパンを振る、洗濯物を持ち上げるなどの動作は、手首や指を強く使います。これらが積み重なることで、肘の内側に負担がかかり、ゴルフ肘につながることがあります。

Q9. デスクワークでもゴルフ肘になりますか?

A. なります。
長時間のキーボード操作やマウス操作では、前腕の筋肉が緊張した状態が続きます。特に、手首を反らせた姿勢や、肘が浮いた状態での作業は、肘の内側に負担をかけやすく、ゴルフ肘の一因になります。

Q10. ゴルフ肘のとき、仕事や家事を休むべきですか?

A. 完全に休む必要はありませんが、負担軽減は必要です。
すべてを中断するのではなく、痛みが出る動作を減らす、道具を変える、作業時間を分けるなどの調整が現実的です。痛みを我慢して続けることは、回復を遅らせる原因になります。

Q11. ゴルフ肘でもパソコン作業を続ける工夫はありますか?

A. 姿勢と環境を見直すことで負担を減らせます。
肘が机に軽く支えられる高さに調整する、手首を反らしすぎない、マウスを強く握らないといった工夫が有効です。また、長時間続けず、こまめに休憩を取ることも大切です。

Q12. 仕事や家事をしながら治すことは可能ですか?

A. 条件付きで可能ですが、無理は禁物です。
サポーターの使用や動作の工夫、セルフケアを取り入れることで、生活を続けながら改善を目指すことはできます。ただし、痛みが強い状態が続く場合は、生活を優先するよりも、治療を優先した方が結果的に早く回復することもあります。

Q13. ゴルフ肘が悪化しやすい仕事や作業の特徴はありますか?

A. 繰り返し力を入れる作業は特に注意が必要です。
重い物を持つ、強く握る、手首をひねる動作が多い仕事や家事は、肘への負担が蓄積しやすくなります。違和感を感じた時点で、早めに対策を取ることが重要です。

Q14.受診するなら何科に行けばよいですか?

肘の痛みや使いすぎによる障害は、整形外科での診察が一般的です。スポーツ整形や運動器を専門とする医療機関であれば、動作面も含めた評価が受けられる場合があります。

 

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グランフロント大阪の北側

  • JR「大阪駅」徒歩8分

  • 阪急「梅田駅」徒歩5分

  • 阪急「中津駅」徒歩5分

  • 大阪メトロ御堂筋線「中津駅」徒歩5分

  • 大阪メトロ御堂筋線「梅田駅」徒歩10分

  • 新幹線:「新大阪駅」タクシー13分

  • 飛行機:「伊丹空港」タクシー18分

医療法人香華会
リボーンクリニック大阪院

〒530-0011 大阪府大阪市北区大深町2番2号
PRIME GATE UMEDA 6F 大阪国際再生医療センター内

  • 完全予約制
  • 診療時間:9:00~19:00
  • 電話番号:0120-006-284(無料相談・ご来院予約)
  • 休診日:不定休
再生医療専門リボーンクリニック大阪院のアクセスマップ
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