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変形性膝関節症

リボーンクリニック 大阪院の変形性膝関節症

変形性膝関節症で食べてはいけないものと悪化を防ぐ食事法

あなたの膝痛、食事が原因?変形性膝関節症 食べてはいけないもの

膝の痛みがなかなか改善せず、「もしかして食べ物にも注意が必要なのか?」と考えたことはありませんか?
変形性膝関節症は、加齢や体重の増加、運動不足などさまざまな要因で進行しますが、実は日々の食生活もその悪化に大きく関わっていることが分かっています。

中でも「食べてはいけないもの」を知らずに摂り続けてしまうと、関節の炎症や痛みが強くなったり、骨や軟骨の健康が損なわれたりする恐れがあります。

この記事では、「変形性膝関節症で食べてはいけないものがあるのかと考えられたあなたに向けて、避けるべき食材の特徴や理由、そして逆におすすめの食品まで、医学的な視点からわかりやすく徹底して解説します。

食事を見直すことは、薬や運動と同じくらい大切なセルフケアのひとつです。
これから紹介する内容を参考に、膝の健康を守るための第一歩を踏み出してませんか!

  • この記事で分かること

  • ☑ 変形性膝関節症の症状を悪化させる食品の種類
  • ☑ 加工食品や脂質・糖質が膝に与える悪影響の理由
  • ☑ 炎症を促す栄養素と避けるべき食習慣
  • ☑ 食べてはいけない食材の具体例とリスク
  • ☑ 膝にやさしい食事の選び方と改善のヒント

 

変形性膝関節症で食べてはいけないもの

 

変形性膝関節症 食べてはいけないものとは?

変形性膝関節症を抱える方が避けるべき食べ物は、関節に炎症や負担をもたらす要因となる成分を多く含む食品です。知らずに摂取し続けることで、痛みの悪化や進行を招く可能性があります。

まず押さえておきたいのは「炎症を助長する食品」と「体重増加を促す食品」が中心になるという点です。なぜなら、炎症は膝の軟骨や滑膜に悪影響を及ぼし、痛みや腫れの原因となるからです。また、体重が増えると膝関節にかかる負荷がさらに大きくなり、関節の摩耗を加速させてしまいます。

特に注意すべきは、以下のような食品群です。

避けるべき食品カテゴリ
飽和脂肪酸が多い食品 牛肉、豚肉、バター、ラード、チーズ
高糖質食品 ケーキ、菓子パン、清涼飲料水
トランス脂肪酸を含む食品 マーガリン、スナック菓子、ファストフード
加工食品 ウインナー、ベーコン、カップラーメン
高塩分食品 漬物、インスタント食品、調味料類

これらの食品は単に関節に悪いだけではなく、「生活習慣病のリスクも高める」ため、日常的に摂取する習慣は見直したいところです。

  • POINT
  • ●炎症を促進する成分を多く含む食品に注意
  • ●上記は、体重増加を招き膝への負担を悪化させる
  • ●加工度・精製度の高い食品には注意が必要

 

痛みや炎症を悪化させる食べ物の特徴

膝の痛みや炎症を抱える方にとって、見落としがちな「炎症を助長する食べ物の特徴」を知ることは大切なことです。単に脂っこいから、甘いから、という理由だけではありません。

食品に含まれる特定の成分が、身体の内部で炎症反応を引き起こす仕組みを理解することが大切です。主に以下の3つの性質を持つ食品が、炎症を悪化させる傾向にあり注意が必要です。

 

― 血糖値を急上昇させるもの(高GI食品)

白米、白パン、砂糖を多く含むお菓子類は、インスリンの分泌を過剰にし、それが炎症物質の増加に関係します。

― 加工度が高く添加物が多い食品

インスタントラーメンやスナック菓子に含まれる合成添加物や保存料も、身体にとっては異物であり、炎症の引き金になり得ます。

― 酸化した脂質を含む食品

揚げ物や古くなった油を使った食品など、酸化脂質を含むものは、関節の老化や炎症の進行に拍車をかけます。

 

実際、欧米型の「高脂肪・高糖質・高塩分」な食事を続けている人ほど、膝の痛みが強くなる傾向があるという報告もあります。反対に、和食中心の低炎症食への切り替えで症状が緩和された例が多数報告されていることを忘れないでください。

  • POINT
  • ●高GI食品は血糖上昇で炎症促進
  • ●加工食品は添加物に注意
  • ●酸化脂質は細胞を傷つける

※高GI食品(High Glycemic Index)とは、食後に血糖値が急激に上昇しかねないGI値が70以上の食品です。

 

飽和脂肪酸が多い食品!なぜNG?

飽和脂肪酸とは、動物性脂肪に多く含まれる脂肪の一種です。常温で固体になりやすく、体内でエネルギー源としても使われますが、摂りすぎは関節にとってマイナスになります。

この脂肪酸の摂取が膝に悪影響を与える理由は、炎症を引き起こす「アラキドン酸」という物質の生成に関係するためです。アラキドン酸は飽和脂肪酸の代謝によって体内で生成され、これがプロスタグランジンなどの炎症性物質に変化し、痛みや腫れを助長します。

具体的に飽和脂肪酸が多い食品には、以下のようなものがあります。

食品例 含有量の特徴
牛・豚の脂身 高濃度の飽和脂肪酸を含む
チーズ・バター 動物性脂肪の代表格
コッテリ系ラーメン スープやチャーシューに多く含まれる
ファストフード フライドチキン、ポテトなど

もちろん、飽和脂肪酸そのものが悪いわけではありませんが、現代人の食生活では必要以上に摂取されている傾向があります。炎症を抑えたい場合には、植物油や魚由来の不飽和脂肪酸に置き換えることが推奨されます。

  • POINT
  • ●アラキドン酸の生成が炎症を引き起こす
  • ●飽和脂肪酸は動物性食品に多く含まれる
  • ●摂取量のコントロールが膝の痛み予防に有効

プロスタグランジン(Prostaglandin):アラキドン酸から作られ、体内で作られるホルモンに似た働きをする「生理活性物質」で、炎症や痛み、発熱、血管の拡張・収縮などを引き起こす物質です。

 

加工食品やトランス脂肪酸のリスク

加工食品には、糖分や塩分、油脂や脂肪、保存料や添加物を含み、工業的に作られたものが多くあります。これら加工食品やトランス脂肪酸を多く含む食品は、変形性膝関節症の症状を悪化させる可能性があるため注意が必要です。

加工された食品のすべてが悪いわけではありませんが、その便利さゆえに日常的に口にすることも多く、その内容によっては膝の健康を考えた場合、見直しが必要な食品もあります。

加工食品には保存料・着色料・香料など、炎症反応を誘発する化学物質が含まれていることが多くあり、中でもトランス脂肪酸は人工的に油を加工する過程で生まれる脂質として、慢性的な炎症や血流の悪化を招くことで知られています。

これらが膝関節内の血行や組織の修復力を弱め、炎症を長引かせる原因になり得るのです。やめるには、利便性を損なったり、精神的なストレスを感じるかも知れません。しかし、ご自身の膝に違和感がある方などは、前向きに取り組まれて損はないはずです。

|特に注意したい食品

食品例 リスクの内容
マーガリン トランス脂肪酸の代表。動脈硬化・炎症のリスクあり
インスタント食品 高塩分+化学調味料で慢性炎症を助長
冷凍ピザやパン類 加工脂質や防腐剤が多く含まれる
スナック菓子 酸化した油とトランス脂肪酸を含むことが多い

|加工食品の例

カテゴリー 商品例
練り物 かまぼこ、ちくわ、はんぺん、さつま揚げなど
肉加工品 ハム、ソーセージ、ベーコンなど
乳加工品 バター、チーズ、ヨーグルト、生クリームなど
その他 漬物、菓子類、冷凍食品、缶詰、インスタント食品など

日常的に無意識に摂取していることも多いため、食品ラベルを確認し「部分水素添加油脂」「ショートニング」などの記載がある製品は避けるようにしましょう。

  • POINT
  • ●トランス脂肪酸は慢性炎症の要因になる
  • ●加工食品の添加物が膝の修復を妨げる
  • ●ラベルの成分表記をチェックする習慣を持つ

 

糖質の多い食品が膝に与える悪影響

甘いものや炭水化物を多く含む食品は、膝関節に悪影響を及ぼす可能性があります。なぜなら、過剰な糖質は体内で炎症を引き起こす要因となるからです。

血糖値が急上昇すると、体内で「糖化反応」が起き、AGEs(終末糖化産物)という物質が生成されます。AGEsは細胞を傷つけ、炎症を誘導する働きがあるとされており、関節軟骨の劣化や痛みの慢性化に関与する可能性があります。

また、糖質過多は体重増加につながり、膝関節への物理的負担も高めてしまいます。以下の食品は、糖質過剰に陥りやすいため注意が必要です。

糖質の多い食品例 内容の特徴
清涼飲料水 砂糖を多く含み、液体で吸収が早い
菓子パン 小麦+砂糖+脂質で高エネルギー
ケーキやスイーツ 白砂糖+乳脂肪で高GI食品
白米・うどん 食べ過ぎると糖質オーバーになる

糖質を完全に避ける必要はありませんが、玄米や全粒粉パンなど、血糖値の上昇を緩やかにする低GI食品を選ぶと、膝への影響を抑えることができます。

  • POINT
  • ●糖質過多はAGEsを生み炎症を助長
  • ●体重増加による膝の負担増加にも注意
  • ●低GI食品で代替するのが望ましい
  • ※GI:食後の血糖値の上昇を表す数値

 

塩分の多い食品がカルシウムを奪う理由

塩分の摂りすぎが、直接膝の痛みに影響するというと意外に思われるかもしれません。しかし、過剰な塩分は体内のカルシウム排泄を促進し、骨密度の低下を招くことがわかっています。

このメカニズムは、ナトリウムの過剰摂取が腎臓の働きに影響し、尿とともにカルシウムを排出してしまうことに起因します。カルシウムは骨や軟骨の維持に欠かせないミネラルであり、慢性的に不足すると膝の関節構造が弱くなり、痛みや変形が進行しやすくなります。

特に注意すべき塩分の多い食品は以下のとおりです。

食品 内容
カップ麺 1杯で1日の塩分基準を超えることも
漬物・梅干し 少量でも非常に高塩分
練り製品(かまぼこ等) 加工段階で塩分添加が多い
スナック類 味付けに食塩・調味料が多用されている

減塩のポイントは「かけるより、つけて食べる」食べる際の工夫や、「だしや香味野菜で風味を加える」など、調理の工夫です。また、カリウムを含む野菜や果物を一緒に摂ることで、ナトリウム排出が促されるとされています。

  • POINT
  • ●塩分過剰はカルシウム排出を促す
  • ●骨密度の低下が膝の変形リスクにつながる
  • ●調理法や副菜で塩分を調整するのが効果的

 

アラキドン酸を含む赤身肉の注意点

「アラキドン酸」とは、不飽和脂肪酸の項目でもお話しましたが、赤身肉に多く含まれ、膝の痛みや炎症の悪化に関係している可能性があります。これは、体内で炎症性のプロスタグランジンという物質に変化しやすいためでした。

実は、アラキドン酸は、本来、体内で細胞膜や免疫反応の調整に役立つ脂肪酸の一種です。しかし過剰に摂取すると、炎症を誘導する物質の産生が増え、関節痛や腫れを助長する恐れがあります。特に変形性膝関節症のように、慢性的な炎症が関係する疾患では、注意が必要です。

以下のような食品は、アラキドン酸を比較的多く含むため、過剰摂取を避けたいところです

食品例 備考
牛・豚の赤身肉 特に脂肪部分に多く含まれる
レバー類 アラキドン酸の含有量が高い
卵黄 一部の人では反応が強まることがある

アラキドン酸を完全に避ける必要はありませんが、週に何度も肉中心の食事をしている場合は、魚や大豆などのたんぱく源に切り替えることで、炎症リスクを下げることが期待できます。

  • POINT
  • ●赤身肉は炎症性物質の材料になるアラキドン酸を多く含む
  • ●過剰摂取が慢性炎症を助長する可能性がある
  • ●植物性たんぱくや魚に置き換える工夫が大切

 

フルーツでも注意が必要な種類とは

果物にはビタミンや抗酸化物質が豊富に含まれており、適量であれば関節の健康にとってプラスの効果があります。ただし、果糖(フルクトース)の過剰摂取には気をつけなければなりません。果糖は肝臓で代謝されやすく、過剰になると体内の炎症や脂肪蓄積に影響を与えると考えられています。

特に注意したいフルーツは、以下のように「果糖が非常に多い」「血糖値が急上昇しやすい」種類です。

フルーツ 特徴
バナナ 糖質が高く、GI値も高い
マンゴー 果糖含有量が多い
ブドウ・干しぶどう 少量でも糖質が多くなりやすい
果物ジュース 食物繊維がなく、糖質吸収が早まる

一方で、ブルーベリーやキウイなどは抗酸化作用が高く、血糖値の上昇も緩やかです。フルーツを取り入れる際は種類と量に配慮し、できるだけ生のまま適量を食べるのがおすすめです。

  • POINT
  • ●果糖の多い果物は炎症リスクを高める可能性がある
  • ●ジュースではなく果物を丸ごと摂ることが望ましい
  • ●低GI・抗酸化力の高い果物を選ぶことがポイント
  • ※GI:食後の血糖値の上昇を表す数値

 

インスタント食品・ジャンクフードの影響

インスタント食品やジャンクフードには、変形性膝関節症の悪化につながる成分が多く含まれています。手軽に食べられる便利さがある一方で、長期的には関節の健康を損なうリスクがあることを薄々理解されていることでしょう。

これらの食品に共通して見られるのは、以下のような特徴です:

  • ・高い塩分濃度
  • ・酸化した油脂やトランス脂肪酸の使用
  • ・炭水化物・脂質の過剰摂取
  • ・食品添加物(リン酸塩、保存料、着色料など)

 

例えば、カップラーメン1食には、1日の塩分摂取目安をゆうに超える量が含まれていることもあります。また、スナック菓子に使われている油や化学調味料は製造後、酸化し、体内で炎症や酸化ストレスを引き起こす要因になります。

食品例 問題点
カップ麺 高塩分+添加物
フライドポテト トランス脂肪酸+酸化油
スナック菓子 食品添加物・人工調味料が多い
ファストフード類 糖質・脂質過多+食物繊維が極端に少ない

体への負担を減らすためには、こうした食品を「毎日食べるもの」から「たまに楽しむもの」へと位置づけを変えることが大切です。調理が難しい場合は、冷凍野菜や調理済みの無添加惣菜など、負担の少ない代替品を活用しましょう。

  • POINT
  • ●高塩分・酸化油脂・添加物が膝の炎症に影響
  • ●毎日食べる習慣が慢性炎症を助長するリスクあり
  • ●加工度の低い食材を選ぶ意識が大切=「膝の健康」を守る

 

アルコールが膝に及ぼす3つのリスク

アルコールは適量であれば血流改善やリラックス効果が期待されますが、変形性膝関節症の方にとっては注意すべき飲料です。特に慢性的な痛みや炎症を抱える場合、飲酒の影響は無視できません。

膝に悪影響を及ぼす3つのリスクを以下に整理してみます。

① 炎症を悪化させる

アルコールは免疫系に影響を与え、体内で炎症を促進することがあります。これは、肝臓での代謝時に発生するアセトアルデヒドなどが、炎症性サイトカインの増加を誘導するためです。結果として、関節の腫れや痛みが長引く可能性を高めてしまうのです。

② 水分・ミネラルのバランスを崩す

飲酒により利尿作用が働き、体内の水分が失われがちになります。関節は潤滑のために水分を必要とするため、脱水状態は軟骨の摩耗や可動域の低下につながります。

③ 体重増加の誘因になる

アルコールは糖質を多く含むものが多く、ビールや日本酒などは特にカロリーが高めです。摂取量が増えれば、体重増加  →  膝への負担増加  →  痛みの悪化、という悪循環に陥るおそれがあり注意しましょう。

  • POINT
  • ●アルコールは炎症促進や脱水を引き起こすことがある
  • ●糖質・カロリーが高く、体重増加の原因にもなる
  • ●毎日の習慣になっている場合は量と頻度の見直しが必要

 

カフェインやリン酸塩も要注意

普段何気なく摂っている飲料や加工食品に含まれる「カフェイン」と「リン酸塩」も、膝関節の健康にとっては見逃せない成分です。

カフェインはコーヒーやエナジードリンクに多く含まれ、短時間での集中力向上には有効ですが、利尿作用が強く、カルシウムの排泄を促進するといわれています。結果として、骨密度の低下や軟骨の劣化リスクにつながることがあります。

一方のリン酸塩は、加工食品や炭酸飲料、冷凍食品などに含まれる食品添加物で、体内のカルシウムと結合して骨からカルシウムを引き出す作用があります。特に、次のような食品での摂取に注意が必要です。

食品カテゴリ 問題点
清涼飲料水 「カフェイン」や「リン酸塩」が多い
加工チーズ・ハム類 保存性の向上で「リン酸塩」を多用
インスタント食品 カフェインとリンの「複合摂取」が起こりやすい

とはいえ、これらを完全に避けるのは現実的ではありませんが、日常的に多く摂っているなら、減らす工夫はできるはずです。飲み物を麦茶や白湯に切り替えるだけでも、膝にやさしい生活へ一歩近づくことが可能です。

  • ●カフェインはカルシウムの排出を促し、骨には悪影響
  • ●リン酸塩は骨のカルシウムを奪う添加物
  • ●過剰摂取を避け、天然素材の飲食に切り替える意識を持とう!

 

変形性膝関節症 食べてよいものの選び方

避けるべき食品ばかりに注目が集まりがちですが、「何を食べるか」も変形性膝関節症の進行予防には大切な視点です。栄養バランスの取れた食生活を意識することで、痛みの軽減や関節の保護につながりもします。

選ぶべき食品のポイントは、主に以下の4つが挙げられます。

 

抗炎症作用のある食品を選ぶ

オメガ3脂肪酸(青魚:サバ、イワシ、サンマ)やポリフェノール(緑茶、ブルーベリー)は、体内の炎症を抑える働きがあり、膝関節の腫れや痛みの緩和に役立ちます。

骨と軟骨を強くする栄養素を補う

カルシウム(小魚、乳製品、青菜)、ビタミンD(鮭、卵、キノコ類)、マグネシウム(アーモンド、ひじき)は、骨の強化に欠かせません。また、コラーゲン生成に関わるビタミンC(ブロッコリー、赤ピーマン)も意識的に摂るとよいでしょう。

良質なたんぱく質で筋肉を維持

関節の安定には筋力が不可欠です。脂肪の少ない肉や大豆製品(納豆、豆腐、枝豆)は、筋肉を支える上での重要な栄養源です。

血流を促進する食材を取り入れる

血行が良くなると、関節の栄養供給もスムーズになります。ショウガ、にんにく、玉ねぎなどは血流促進効果があるとされ、体の冷え対策にもなります。

 

  • POINT
  • ●青魚・大豆・緑黄色野菜などで炎症をは炎症を抑制
  • ●骨・軟骨・筋肉に必要な栄養素をバランスよく摂取
  • ●加工されていない、自然な状態の食材を選ぶ

 

炎症を抑える抗酸化食品とは?

変形性膝関節症では、関節内の「慢性的な炎症が進行の一因」とされています。こうした炎症を抑えるためには、抗酸化作用をもつ食品の摂取が効果的です。

抗酸化食品とは、体内の「活性酸素」を除去する(戦う!)働きをもつ食品のことです。活性酸素は、ストレスや加齢、食生活の乱れによって増加し、関節内の細胞や軟骨を酸化・損傷させてしまいます。結果として、炎症反応が慢性化しやすくなります。

― 特に注目すべき抗酸化成分と代表的な食品

成分名 代表的な食品 主な作用
ビタミンC 赤ピーマン、ブロッコリー、キウイ 活性酸素の中和、コラーゲン合成促進
ビタミンE アーモンド、かぼちゃ、ひまわり油 細胞膜の酸化防止、血流改善
βカロテン にんじん、かぼちゃ、ほうれん草 体内でビタミンAに変化し、粘膜や皮膚を保護
ポリフェノール 緑茶、ブルーベリー、赤ワイン 炎症性サイトカインの抑制

これらの食品は日常的に取り入れやすく、調理方法も多様です。たとえば、ブロッコリーはスープやサラダ、アーモンドは間食としても優れた選択肢です。工夫次第で色々な取り組みが可能です。

  • POINT
  • ●活性酸素を除いて炎症を抑える
  • ●赤ピーマン・緑茶・ブルーベリーなどがおすすめ
  • ●調理法を工夫すれば毎日の食事に取り入れやすい

 

オメガ3脂肪酸を含む魚の効果

関節の炎症を抑える脂質のひとつとして「オメガ3脂肪酸」が挙げられます。この成分は、特に青魚に多く含まれており、変形性膝関節症の予防や進行抑制に役立つ可能性があります。

オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)は、体内で炎症性物質の産生を抑える働きを持ちます。これにより、腫れや痛みを引き起こすプロスタグランジンやロイコトリエンの分泌が減少し、関節内の炎症が鎮まりやすくなります。

― 代表的なオメガ3を含む魚の例

魚の種類(例) オメガ3含有量(100gあたり) 摂取のポイント
サバ 約1.8g 塩焼き、味噌煮などで調理しやすい
イワシ 約1.5g 骨ごと食べられカルシウム補給にも有効
サンマ 約1.3g 焼き魚に最適で、旬には脂が豊富
約1.1g ビタミンDも豊富で一石二鳥

食事での取り入れは「週に2〜3回」を目安にすると、無理なく継続できます。焼き魚だけでなく、缶詰(無添加のもの)を活用するのも手軽です。

  • POINT
  • ●オメガ3脂肪酸は関節の炎症を抑える作用がある
  • ●オメガ3脂肪酸はサバ・イワシ・鮭などの青魚に豊富
  • ●週2~3回の摂取を目安に継続することが大切

 

カルシウム・ビタミンDで骨を強くする食材

膝関節の痛みは軟骨のすり減りだけでなく、骨密度の低下にも関係しています。とくに変形性膝関節症の方は、骨の強化による「膝の支える力の向上」が求められます。

このときに必要な栄養素が「カルシウム」と「ビタミンD」です。カルシウムは骨の主成分であり、ビタミンDはその吸収を助ける役割を担います。どちらか一方が不足しても、骨の形成はうまく進みません。

それぞれを多く含む食品は以下のようになります。

栄養素 主な食品の一例 ポイント
カルシウム 小魚、ひじき、青菜、チーズ 加工品より天然由来を優先
ビタミンD 鮭、サバ、卵、干ししいたけ 日光浴でも生成されるが、食事からの摂取が確実

また、ビタミンK(納豆・小松菜)も骨代謝に関与しているため、合わせて摂るとさらに効果的です。牛乳やヨーグルトも摂取しやすい一方で、乳糖不耐症の方は無理をせず、別の食品で補うようにしましょう。

  • POINT
  • ●骨を強くするにはカルシウムとビタミンDの併用が重要
  • ●小魚・鮭・卵・干ししいたけなどで摂取できる
  • ●ビタミンKも補助的に意識するとより効果的

 

タンパク質で筋力維持と痛み軽減を

変形性膝関節症の進行を遅らせるには、膝を支える筋肉の強化が欠かせません。その筋力維持にとって、タンパク質の十分な摂取は非常に重要な課題です。

加齢とともに関節を支えている筋肉量も自然と減少し、膝への負担が増していきます。特に膝周辺の筋力が低下すると、体重をうまく支えきれず、膝へのダメージが蓄積されやすくなります。これが痛みの慢性化につながります。

良質なタンパク質を摂ることで、筋肉の合成が促進され、関節の安定性が保たれます。また、筋力が強くなることで、関節にかかる衝撃も分散されやすくなり、痛みの軽減にもつながるのです。

以下のような食材は、変形性膝関節症の方にとって有効なタンパク源となります。

食材の一例 特徴
鶏むね肉 低脂質で高タンパク、調理しやすい
魚(鮭・鯖) タンパク質に加え、オメガ3脂肪酸も豊富
ビタミン・ミネラルも含む完全食品
豆腐・納豆 植物性タンパク質で消化吸収も穏やか

ただし、タンパク質をばかり大量に摂りすぎると腎臓に負担をかける可能性があるため、バランスを意識しながら毎日の食事に取り入れることが大切です。

  • POINT
  • ●筋肉維持は膝への負担軽減につながる
  • ●筋肉には鶏肉・魚・卵・豆製品などの良質なタンパク質が有効
  • ●過剰摂取は避け、バランスの良い食事を意識する

 

食事管理と体重コントロールの重要性

体重は膝関節に直接的な負担を与える要因のひとつです。特に変形性膝関節症の方にとって、体重コントロールは症状の改善や進行予防に直結する大きなポイントとなります。

膝関節には、体重の約3~5倍の負荷がかかるとされており、わずか1kgの体重増加が膝には3~5kg分の負担を生むことになりかねません。つまり、体重が増えるほど膝へのダメージが蓄積され、炎症や痛みが起こりやすくなるというわけです。

体重管理の第一歩は、日々の食事を見直すこと!にあります。もうお分かりかと思いますが、脂質や糖質に偏った食事はカロリー過多となりやすく、逆に筋肉の維持に必要な栄養素が不足してしまう可能性があります。

また、極端な食事制限による減量も禁物です。必要な栄養素が不足すると、筋力が低下し、かえって膝の安定性が損なわれてしまいます。以下に、体重管理と関節の健康維持を両立するポイントを示します。

  • POINT
  • ●主食は玄米や雑穀米など血糖値が上がりにくいものを選ぶ
  • ●野菜をしっかり摂り、食物繊維で満腹感を得る
  • ●過剰な間食や清涼飲料水は控える
  • ●タンパク質とビタミンをバランスよく摂る
  • ●ゆるやかな減量を目指し、無理のない目標を設定する

耳が痛い話ですが、関節の健康を守るには、無理のない食事改善と体重コントロールの積み重ねが鍵となります。日々の食事の質を高めながら、長期的な視点で取り組むことが大切なのです。

 

まとめ・変形性膝関節症 食べてはいけないもの

変形性膝関節症は、進行性の疾患であるため、日常生活の中で症状を悪化させる要因を一つでも減らすことが大切になります。中でも見落とされがちなのが「食べてはいけないもの」の存在です。

飽和脂肪酸やトランス脂肪酸、過剰な糖質や塩分を含む食品、アラキドン酸を多く含む赤身肉、そして加工食品やインスタント食品は、膝の炎症や軟骨の劣化を促進する可能性が大いにあります。さらに、フルーツや飲料にも注意すべき種類があるなど、日々の食事の選択は膝の健康に直結しています。

一方で、オメガ3脂肪酸や抗酸化物質、ビタミンDやカルシウム、良質なタンパク質など、膝を守る栄養素をしっかり摂ることで、症状の進行を抑えたり、筋力を維持して歩行能力を保つことが可能になります。

食生活の見直しは、薬やリハビリと同じくらい「治療の一部になる」とも言えるものです。変形性膝関節症に向き合う上で、日々の食事が果たす役割をあらためて「意識」していただき、食事にこだわり、体の内側からも健康な膝を目指していきませんか?!

監修:医療法人香華会リボーンクリニック大阪

膝の痛みの再生医療

膝の痛み

 

Q&A|変形性膝関節症で食べてはいけないものと悪化を防ぐ食事法

 

Q1. 変形性膝関節症の人が絶対に避けるべき食べ物はありますか?

A. 特に避けたいのは、飽和脂肪酸を多く含む脂身の多い肉や揚げ物、トランス脂肪酸を含むマーガリン・菓子パン・スナック菓子などです。炎症を助長し、膝の痛みを悪化させる可能性があります。

Q2. 甘いお菓子やジュースは膝に悪いのですか?

A. はい。糖質の過剰摂取は体重増加の原因になるほか、体内の炎症反応を強める「糖化反応」を引き起こすことがあり、膝の関節に悪影響を及ぼします。

Q3. 塩分はなぜ変形性膝関節症に良くないのですか?

A. 塩分の過剰摂取はカルシウムの排出を促進し、骨の強度低下につながります。また、むくみを引き起こして膝への負担が増すこともあります。

Q4. 果物も控えた方が良いのでしょうか?

A. 果物自体が悪いわけではありませんが、果糖(フルクトース)を多く含むバナナやブドウ、マンゴーなどは摂りすぎに注意が必要です。血糖値の急上昇や体脂肪の増加に影響する可能性があります。

Q5. 食事で膝の痛みを軽減することは本当にできるのですか?

A. 可能です。オメガ3脂肪酸を含む青魚や抗酸化作用のある緑黄色野菜、骨を強くするカルシウム・ビタミンDを含む食品を積極的に摂ることで、炎症や関節の負担軽減に寄与します。

 

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