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変形性膝関節症

リボーンクリニック 大阪院の変形性膝関節症

変形性膝関節症 放っておくとどうなる?

変形性膝関節症 放っておくとどうなる?

年齢を重ねるにつれて、「膝が痛む」「階段の昇り降りがつらい」といった症状を感じるようになるものです。
中でも変形性膝関節症は、膝の軟骨がすり減ることで痛みや腫れ、動かしにくさを引き起こす、中高年に多い進行性の慢性疾患です。

気になるのは、「このまま放っておいたらどうなるのか」という不安と、その真逆「このまま放っておいても大丈夫だろう」という楽観に対する回答ではないでしょうか?

実際、変形性膝関節症は進行性の病気です。放置すると、関節の変形が進み、歩行が困難になるだけでなく、手術が必要になるケースも少なくありません。けして楽観せず整形外科での医師のアドバイスを守りましょう。

この記事では、「変形性膝関節症 放っておくとどうなる?」と心配されておられる方々に向けて、
放置によって生じるリスク、初期症状の見逃しやすさ、進行の悪循環、そして今できる対策や「再生医療」といった新たな選択肢まで、専門的な視点から、わかりやすく解説してまいります。

不安を少しでも減らし、将来に備えるために、ぜひ最後まで読み進めてください。

 

  • この記事で分かること

  • ☑ 変形性膝関節症を放置すると進行し、関節の変形や痛みが悪化すること
  • ☑ 初期症状は見逃されやすく、早期発見が重要であること
  • ☑ 放置によって歩行困難や手術が必要になる可能性があること
  • ☑ 精神的ストレスや生活の質(QOL)にも悪影響が及ぶこと
  • ☑ 進行を防ぐための保存療法や最終的に手術、さらには再生医療といった治療があること

 

変形性ひざ関節症 放置してはいけない

 

変形性膝関節症を放っておくとどうなる?進行とリスク

変形性膝関節症を放置すると、症状はゆっくり確実に進行し、やがて日常生活に深刻な影響を与えるようになります。
最初は軽い違和感や疲労感だけでも、対応が遅れると悪化の一途をたどることになります。

膝の軟骨は一度すり減ると自然には再生しません。そのため、対処せずに時間が経つと、軟骨の摩耗が進み、関節の骨同士が直接ぶつかるようになります。この状態になると、動くたびに強い痛みを伴い、可動域も狭くなるため、歩行や階段の上り下りといった基本的な動作が困難になります。

また、膝の痛みにより動かなくなり、運動を避けるようになると、膝を支えるべき筋力の低下や体重増加といった二次的な問題も起こりやすくなります。これにより膝関節への負担がさらに増加し、負のループに陥ることになります。

特に高齢者の場合、膝の変形が進むことでO脚やX脚が顕著になり、転倒リスクも上がる原因となります。その結果、股関節や腰など他の部位にも悪影響が波及してしまうといったケースが少なくありません。

さらに進行すると、保存療法では効果が見込めなくなり、人工膝関節置換術などの大きな手術を余儀なくされる可能性が高まります。痛みを我慢し続ける生活は、身体だけでなく精神的にもストレスが大きく、外出を避けたり、人との関わりが減ることで孤立感や、抑うつ状態を招くことさえあります。

 

  • POINT
  • ●膝の痛みや変形が進行し、歩行が困難になる
  • ●運動不足や肥満により、症状がさらに悪化する
  • ●O脚・X脚の変形や転倒リスクが高まる
  • ●治療が遅れると手術の可能性も出てくる
  • ●生活の質や精神面にも悪影響が及ぶ

 

初期症状のサインと見逃しやすさ

変形性膝関節症の初期段階では、症状が軽微であることから、異常と気づかずに見過ごしてしまうことがあります。
実はこの“違和感”こそが、「注意すべき最初のサイン」なのです。

典型的な初期症状としては、「立ち上がる時に膝がこわばる」「朝起きた時に膝が動かしづらい」といった一過性にみえる不調が挙げられます。これらは、しばらく体を動かしているうちに自然と解消するため、「年のせい」や「疲れのせい」として片づけられてしまうことが少なくないのです。

しかし、これらの症状は軟骨の摩耗が始まっているサインかもしれません。

放置していると次第に痛みが増し、日常のちょっとした動作にも支障をきたすようになります。特に階段の下りや、長時間の歩行後に膝が重く感じるようであれば、早めに整形外科で診断を受けましょう。

なお、膝を曲げたときに「ミシミシ」「ギシギシ」といった音がすることも、関節内部に変化が起きている兆候の一つです。これも初期段階の特徴であり、痛みがなくても要注意です。

初期の変形性膝関節症であれば、薬物療法やリハビリで進行を遅らせることが可能です。そのため、「ちょっと気になるけど我慢できるレベル」と見過ごすのではなく、早期に行動を起こすことが大切です

 

  • POINT
  • ●膝のこわばりや違和感が初期症状の可能性あり
  • ●「疲れ」や「加齢」として見逃されやすい
  • ●ミシミシ音や階段下りの違和感も要注意サイン
  • ●早期診断で進行を遅らせることができる

 

放置で悪化する5つの具体的リスク

変形性膝関節症を放っておくと、静かに、しかし確実に進行していきます。
何もしないままでいると、気づいたときには取り返しのつかない段階に達してしまうケースも少なくありません。

1)まず最初に起こるのが、「歩行困難」です

膝の軟骨が摩耗していくと、関節の動きが制限され、動くたびに激しい痛みが生じるようになります。日常生活の中で移動そのものが困難になり、通勤や買い物、外出の頻度が減ってしまいます。

2)次に挙げられるのは「膝の変形」

進行に伴いO脚やX脚が顕著になり、見た目だけでなく歩行バランスにも支障をきたします。関節のゆがみが進むと、リハビリや注射では対応しきれなくなり、外科的治療を選択せざるを得なくなります。

3)三つ目は「日常生活の制限」

正座ができない、しゃがめない、階段の上り下りがつらいといった制限が増えていくことで、生活の幅が狭まり、自立した暮らしが難しくなることもあります。

さらに「他部位への負担」が増すことも見逃せません。膝をかばって歩くことで、股関節や腰に負担が集中し、腰痛や股関節痛などを引き起こす場合があります。悪化すると全身のバランスが崩れ、転倒リスクも高まります。

4)最後に、「手術の必要性が高まる」ことです

保存療法の限界を迎えると、人工膝関節置換術などの大掛かりな手術を検討する段階に入ります。高齢の方にとっては体力的な負担も大きく、回復にも時間がかかります。

 

放置リスク 説明
関節の変形が進行 O脚やX脚など見た目の変化が強まり、自然な脚のラインが崩れていく
慢性的な痛みの悪化 痛みが常態化し、動作時だけでなく安静時にも痛みを感じるようになる
歩行困難・運動制限の増加 階段の昇降や長距離の歩行が困難になり、介助や歩行補助具が必要になることもある
筋力低下と関節のこわばりの悪循環 痛みにより動かなくなる → 筋力が衰える → さらに動けなくなる悪循環が起こる
精神的ストレス・QOLの低下 趣味や外出を控えるようになり、孤立感や気分の落ち込み、うつ症状を引き起こす可能性
手術が必要になる可能性 放置により症状が進行し、保存療法が効かず人工関節手術が選択肢となる

 

  • POINT
  • ●歩行困難になり移動が制限される
  • ●O脚・X脚などの見た目と機能の変形が進む
  • ●正座・しゃがみ動作ができなくなる
  • ●股関節や腰への二次的な障害が起こる
  • ●最終的には手術の選択肢が現実的になる

 

変形性膝関節症の末期症状とは

変形性膝関節症が末期まで進行すると、これまで感じていた「痛み」や「動かしにくさ」が、まったく別の次元へと変化します。
そのままの状態を長期間放置した場合、以下のような深刻な症状が現れます。

1)もっとも特徴的なのは「安静時でも痛む」という状態です

初期や中期では動作時のみ感じていた痛みが、末期では座っているときや寝ているときでさえ消えなくなります。夜間痛のせいで眠れないという声も多く、不眠やストレスが重なることで精神的にも負担がかかります。

2)もうひとつは「関節の著しい変形」です

O脚やX脚が進行し、膝関節そのものが変形して、まっすぐに伸ばすことさえ困難になります。この変形は見た目だけでなく、歩行にも大きく影響し、杖や歩行器を使わなければ外出できないという方もいます。

3)また、「筋力の低下」も顕著になります

膝の痛みから動かすことを避けるようになり、太ももやふくらはぎの筋肉が衰えていきます。筋力が落ちることで関節を支える力もなくなり、転倒リスクが高まるのです。

4)さらに、「関節の可動域制限」も深刻です

膝の曲げ伸ばしが思うようにできなくなり、靴下を履いたり、床にある物を拾ったりといった日常動作が極めて困難になります。このように末期症状に入ると、保存療法だけでは改善が見込めなくなり、多くの場合は人工関節の置換手術を提案される段階になります。

 

ステージ 主な症状 日常生活への影響
初期 違和感、こわばり 長時間歩くと疲れる程度
中期 動作時の痛み、腫れ 階段や正座がつらくなる
末期 安静時の痛み、関節変形 歩行困難、杖や手術が必要に

 

  • POINT
  • ●安静にしていても膝が痛むようになる
  • ●O脚・X脚が進み、まっすぐ立てなくなる
  • ●筋力が著しく低下し、転倒リスクが上がる
  • ●膝の可動域が狭まり、日常生活が不自由になる
  • ●手術以外の選択肢が極端に少なくなる

 

変形性膝関節症の放置による生活への影響と悪循環

変形性膝関節症を放置してはいけません!なぜなら、痛みそのものだけでなく、生活全体に影響を及ぼす「負の連鎖」が始まりまるからです。

よく理解してください!日常でまず感じる変化は、「動くことが億劫になる」ことです。痛みを避けようとするあまり、階段の昇降、掃除、買い物など、日々の動作が制限されるようになります。家事の負担が増すことで、家族や周囲との関係性にも変化が出ることがあります。

次第に、活動量が減ることによって筋力が低下します。特に、膝を支える太ももの筋肉が衰えると、膝への負担がさらに増え、痛みが悪化するという悪循環に陥ります。ここで体重が増加すると、さらに関節への圧力が強まり、症状が加速していきます。

また、膝の動きが悪くなることで、靴下を履く、床から物を拾う、立ち上がるといった当たり前の動作が困難になります。こうした不便さが積み重なることで、生活の質そのものが下がっていくのです。

放置すればするほど、本人の努力だけでは抜け出せない“生活の悪循環”が固定化されてしまうのです。いまもし、小さな違和感の段階なら、整形外科を受診し、アドバイスにそうことが、将来の選択肢を広げるカギになることを理解して行動されることをお勧めします。

 

  • POINT
  • ●動作が制限されて家事・外出が難しくなる
  • ●運動不足で筋力低下→膝の負担増という悪循環
  • ●体重増加がさらに膝に負担をかける
  • ●日常のちょっとした動作も困難に
  • ●対策が遅れるほど生活の自立が難しくなる

 

放置による精神的負担とQOLの低下

変形性膝関節症をそのまま放置すると、身体的な痛みだけでなく、精神的な負担も確実に増していきます。
実は、多くの方が見落としがちなのが、身体の不調もさることながら「心の疲労」が起こることです。

例えば、膝の痛みによって行動範囲が狭まり、趣味や外出、人との交流を避けるようになります。以前は楽しみにしていた友人との集まりや旅行も、「膝が痛いから」と断ることが増えていくのです。こうして社会との接点が減ると、孤立感や無力感が強くりふさぎがちになっていきます。

また、痛みが慢性化してくると、「また今日も痛いのか…」「これからもっと悪くなるのでは」「これからどうなるのだろう…」といった不安や、いつしか悲観的な気持ちが募っていきます。特に、夜間痛がある場合は、睡眠不足からさらに気分が落ち込みやすくなり、うつ症状に近い状態になることさえあります。

QOL(生活の質)は、「どれだけ元気に、自分らしく暮らせているか」を示す指標です。膝の痛みを理由に、やりたいことを我慢する日々が続けば、自然とQOLは低下していきます。これにより、本人だけでなく家族の生活にも影響が及びかねません。

痛みを我慢することが“頑張り”でないことをしていただき、リハビリなど早期に適切なケアを受けるための頑張りにすることが、心の健やかさを保つためにも非常に大切なのです。

 

  • POINT
  • ●外出・交流が減って孤立感が強くなる
  • ●痛みによるストレスで気持ちが落ち込む
  • ●不眠や不安からうつ症状に近づくこともある
  • ●やりたいことを諦めることで「QOLが低下」する
  • ●家族や周囲の生活にも影響が及ぶ可能性がある

 

変形性膝関節症で手術が必要となるタイミング

変形性膝関節症になると、すべての人がすぐに手術が必要になるわけではありません。しかし、進行性の疾患であることから、症状が進行し、日常生活に大きな支障をきたすようになると、手術を前向きに考えなければならない時期が訪れます。

医師が手術を検討するタイミングは、主に以下のようなケースです。まず、「半年以上保存療法を続けても改善が見られない場合」。薬やリハビリ、注射などの治療をしていても、痛みが引かない歩行が困難になるといった状態が続くなら、関節自体の構造的な問題が深刻化している可能性があります。

また、「立ち上がりや階段昇降などの基本動作が困難になった場合」も、手術の適応とされます。関節の変形が進み、O脚やX脚が悪化してくると、バランスも崩れやすくなり転倒のリスクも上がります。

その他、「夜間痛があり眠れない」「歩行が100m未満しかできない」「サポーターや杖でも生活に支障がある」などの症状がある場合には、日常生活の質(QOL)が著しく低下しているサインです。もちろん、手術には回復期間やリハビリが必要ですが、「これ以上我慢して生活の質を下げたくない」という想いが、手術の後押しになることが多いようです。

ただ、手術は避けたい、人工関節は抵抗があると思われる方は、変形性膝関節症と診断さらたら、放置することなく、リハビリを含めた保存療法に取り組み、症状の進行を遅らせるような取り組みをるづけられるか、初期から中期までなら再生医療という新たな選択肢を考えてみるのも良いかもしれません。

再生医療に関する疑問や質問等は、豊富な経験と実績を持つ当院までお気軽にお問合せください。

 

  • 手術を検討するタイミングで多いもの
  • ●保存療法で半年以上改善がないとき
  • ●基本的な動作や歩行が難しくなったとき
  • ●O脚・X脚の進行でバランスを崩しやすくなったとき
  • ●夜間痛や生活動作に支障が出ている場合
  • ●QOL(生活の質)の維持が難しいと感じたとき

※このような思いに至る前にできることに取り組みましょう。けして放置されることなく、医師の指導の下、前向きに保存療法を行い、進行を抑えることが大切です。

 

放っておくと手術になる?再生医療という選択肢

変形性膝関節症を放置した結果、また、症状が進行して「手術しかありません…」と言われてしまい驚いた。
実は、そんな声が少なくないのが現実です。

確かに、変形が進んで末期になると、治療としてはできることが無くなっていき、結果として人工関節への置換手術(今あるご自身の関節を取り除いて、チタンなどの金属製の人工で作られた関節に取り換える手術)を検討せざるを得なくなることになります。

実は、それ以外、第三の選択肢として「再生医療」という新しい治療法があります。再生医療は、手術と保存療法の“あいだ”にある新しい治療アプローチであり、膝の状態によっては手術を回避できる可能性があるので一考される価値はあります。

例えば、幹細胞治療では、患者自身の脂肪から取り出した幹細胞を培養して使うことで、これまで難しいと言われていた、すり減った軟骨や炎症のある関節を修復できる可能性があります。炎症の抑制はもちろんですが、なんといっても軟骨の再生・修復の可能性があることは画期的なことです。痛みの緩和、可動域の改善に寄与するケースもあります。

また、PRP療法(多血小板血漿)のように、血液由来の成分を注射することで組織の再生を促す治療も広がりを見せています。これらの治療は手術と違って身体への負担が少なく、通院で済む点も魅力です。

ただし、すべて整形外科で再生医療を選択できるわけではありません。そのため、医師に要望しても難しいことがります。実際、新しい治療法であるため、医師であっても知見に乏しい場合があるからです。再生医療は厚生労働省が認めた医療機関でしか受けることができませんので、その点にご注意ください。

当院は厚生労働省に再生医療に関する届出と受理を受け、多くの知見を有する再生医療専門クリニックです。ご不明点等はお気軽にお問合せください。

ただ、希望されるすべて患者さまに適応できるわけではなく、変形が進み過ぎている場合は効果が限定的となる可能性もあります。そのため、再生医療を選択するならできるだけ早い段階での判断が大切です。整形外科で「いきなり手術」と言われた方も、セカンドオピニオンとして再生医療の専門クリニックに相談してみるのも一つの方法でしょう。

 

項目 保存療法(リハビリ等) 再生医療(幹細胞など) 手術
主な目的 痛みの緩和、進行抑制 組織の修復、機能改善 人工関節置換術・骨切術
対象 軽〜中程度の症状 初期〜中期に特に有効 中期以降から末期
メリット 負担が少ない 根本改善が期待できる 改善が期待できる
デメリット 効果が限定的な場合も 自由診療・適応できない場合もある 大きな手術・合併症・入院・リハビリ

 

  • POINT
  • ●再生医療は手術と保存療法の中間にある選択肢
  • ●幹細胞治療は炎症の抑制・軟骨修復が期待される
  • ●PRPやPFC-FD療法も注射で対応できる治療法
  • ●身体への負担が少なく、早期段階での治療が効果的
  • ●再生医療の相談はセカンドオピニオンとしても有効
  • 一般的な整形外科等では、再生医療は受けられません。厚生労働省への届出と受理。経験と実績、最新の知見が必要です

 

O脚・X脚など外見の変形も進行する

変形性膝関節症を放っておくと、見た目にも明らかな変化=脚の変形が進行するリスクがあります。
特に多いのが「O脚」や「X脚」と呼ばれる状態で、これは単なる美容上の問題ではありません。

変形性膝関節症では、膝関節内の軟骨が片側からすり減ることがあります。多くの場合は内側の軟骨が先に傷むため、膝の内側が沈んだような状態になり、脚全体が外側に湾曲していきます。これがいわゆるO脚です。一方で、外側の軟骨がすり減るとX脚になることもありますが、日本人はO脚傾向の方が多いため、O脚の進行が主流です。

このような骨格の変形は、体重のかかり方にも大きく影響します。バランスが偏ることで、歩き方や姿勢が不自然になり、膝だけでなく股関節や足首、腰にまで負担が波及します。その結果、転倒リスクの上昇や歩行機能の低下といった二次的な問題につながっていくのです。

また、外見的な変化も見逃せません。ズボンが片側だけ擦り減る、スカートのラインが左右どちらかに傾くといった日常の中でも、脚の変形が目立ってくるようになります。女性の場合は特に、「見た目の違和感」や「加齢による印象の変化」にストレスを感じることもあるでしょう。

この脚の変形は自然に元に戻ることはなく、放置するほど矯正が難しくなります。初期段階であれば、筋力強化や生活習慣の見直し、サポーターの使用などで進行を遅らせることができます。

●まとめ

●変形性膝関節症が進行するとO脚・X脚が悪化する
●骨格のゆがみで全身のバランスが崩れやすくなる
●見た目の変化が日常の服装や歩行に影響する
●早期対応で進行を抑えることが可能

 

変形性膝関節症を放置しない!そのため、今できること

膝の違和感や痛みを「年齢のせい」と片づけていませんか?

変形性膝関節症は、放っておくと徐々に悪化し、いずれ日常生活にも支障をきたす病気です。
ですが、今のうちにできる予防や対策を始めれば、進行を遅らせたり、手術を避けたりできる可能性があります。

まず大切なのは、「膝にかかる負担を減らす」こと。具体的には、体重の管理が効果的です。体重が1kg増えるごとに、膝には約3倍の負荷がかかると言われています。食生活を見直し、適正体重を維持することは、何よりも有効な対策の一つです。

また、「適切な運動」も欠かせません。ポイントは、関節に過度な負担をかけずに筋肉を鍛えること。太ももの前側(大腿四頭筋)や内ももの筋肉(内転筋)を強化することで、膝関節を安定させることができます。水中ウォーキングや自宅での膝周りのストレッチ・筋トレもおすすめです。

加えて、「姿勢と歩き方の見直し」も効果的です。歩幅が小さくなっていたり、片足に体重をかけすぎていたりすると、関節への負担が偏ってしまいます。できる範囲で良いので、鏡の前で歩き方をチェックする、専門家に相談するなどの意識づけをしてみてください。

痛みが軽いうちから、できることを少しずつ始めることで、将来の不安をぐっと減らすことが可能です。
「まだ大丈夫」と思っている今こそ、対策をスタートする絶好のタイミングです。

 

  • POINT
  • ●体重管理で膝の負担を軽減
  • ●筋力トレーニングで膝の安定性をサポート
  • ●歩き方・姿勢の見直しで左右バランスを整える
  • ●再生医療などの新しい選択肢を早期から検討

 

進行を防ぐ!そのためのセルフチェック方法

変形性膝関節症は、「ある日突然悪化する」というよりも、少しずつ進行していく病気です。だからこそ、日常生活の中で違和感を見逃さず、セルフチェックを取り入れることが予防と早期対応につながります。

まずチェックしておきたいのは「膝の動きにくさ」です。立ち上がるときに膝が固まったように感じたり、階段の昇り降りで片側だけ痛みが出たりする場合は、関節の軟骨が摩耗してきている可能性があります。

また、「動き始めの痛み」も重要なサインです。朝起きた直後や、長く座ったあとに歩き始めると膝に痛みがある。これは、関節内で炎症が起きている初期段階でよくみられる症状です。

さらに、「膝の見た目の左右差」にも注目しましょう。片方の膝だけ腫れていたり、少し外側に曲がっているように見える場合、すでに関節の変形が進み始めているかもしれません。

加えて、「膝に音が鳴る(ポキポキ・ギシギシ)」という感覚も見逃せないサインです。違和感を感じる頻度が増えている場合、内部の組織に摩擦や変形が起きている可能性があります。

そこで以下に、簡単なセルフチェック項目を表形式でまとめました。ぜひ、ご自身でチェックしてみてください。ただし、これに頼らず膝に違和感があるなら医療機関を受診してください。

 

チェック項目 該当するか?(✓)
朝起きたときに膝がこわばる感覚がある
階段の上り下りで膝に違和感や痛みを感じる
立ち上がるときに膝がスムーズに動かない
正座やしゃがむ動作がつらくなってきた
長時間歩いた後、膝に痛みが残る
O脚やX脚など、脚の形が変わってきたと感じる
膝が腫れたり、水がたまったように感じることがある
運動不足や体重増加が気になっている
膝の痛みで外出や趣味を控えるようになった
痛み止めを飲んでごまかすことが増えてきた

2つ以上当てはまる方は、一度整形外科や再生医療専門のクリニックに相談されることをおすすめします。
進行のサインを早く見つけることが、未来の“手術回避”や“自立した生活の継続”に直結します。

 

  • POINT
  • ●違和感のサインを早めに見つけることが進行防止の第一歩
  • ●動き始めの痛みや膝の腫れは見逃さない
  • ●日常のちょっとした変化を定期的にセルフチェックする
  • ●2項目以上当てはまるなら医療機関への相談を検討

 

保存療法について、進行を遅らせるために

変形性膝関節症の治療では、まずは「保存療法」からスタートするのが一般的です。
保存療法には、病気の進行を緩やかにしたり、痛みを軽減する目的があります。

主な保存療法には「薬物療法」「運動療法」「装具療法」などがあります。
例えば、鎮痛薬やヒアルロン酸注射は、炎症を抑えたり関節の滑りをよくする効果があります。ただし、これらはあくまで「症状をやわらげる」ための手段であり、進行そのものを止めるものではありません

一方で、運動療法は進行を抑える上で非常に有効です。大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)を中心に、膝周りの筋肉を鍛えることで、関節への負荷を減らすことができます。無理のない範囲でウォーキングや水中運動を続けることで、膝の安定性が高まり、痛みの軽減にもつながります。

また、装具療法(サポーターや足底板)も日常生活を支えるうえで有用です。歩行時の負担を分散させることで、痛みのある部位への過剰な力を避けられます。

大切なのは、「良い状態をなるべく長く保つ」という視点で治療に取り組むことです。進行を遅らせるためには、薬や装具だけでなく、日常の姿勢や動作、体重管理など、生活全体を見直すことがカギとなります。ぜひ前向きに取り組んでみましょう。

 

  • POINT
  • ●保存療法は進行の遅延と痛みの緩和を目的とする
  • ●薬物療法は対症療法で、根本改善ではない
  • ●運動療法で膝周りの筋力を強化し関節を支える
  • ●サポーターや足底板で関節の負担を軽減
  • ●日常生活の改善も保存療法の一環として重要

 

再生医療(幹細胞治療)で症状を改善するには

近年注目されているのが、再生医療による新たな治療アプローチです。特に、変形性膝関節症の初期〜中期において、幹細胞治療は「手術を避けたい方」にとって有望な選択肢となっています。

幹細胞治療では、患者自身の脂肪や骨髄から取り出した「間葉系幹細胞」を培養して最適化の後、膝関節へ注射で投与します。この幹細胞は、軟骨の修復や炎症の抑制作用を持っており、痛みの軽減や可動域の改善が期待できます。

従来のヒアルロン酸注射やステロイド注射と異なり、再生医療は「症状の根本的回復」を目的とした治療です。
特に、関節のすり減りが中程度までの段階であれば、幹細胞がダメージを受けた組織に働きかけて、軟骨の再生させる可能性があります。

さらに、手術とは異なり、入院不要・日帰り治療が可能な点も大きなメリットです。身体への負担が少なく、術後のリハビリも最小限に抑えられるため、高齢の方や仕事を休めない方にも適しています。

ただし、進行が進みすぎてしまうと、幹細胞の効果も限定的になってしまいます。「まだ手術はしたくない」という段階でこそ、検討すべき治療だといえるでしょう。

  • POINT
  • ●幹細胞治療は軟骨の修復・炎症抑制が期待できる
  • ●初期〜中期の変形性膝関節症に特に適している
  • ●日帰り治療で身体への負担が少ない
  • ●進行前に始めることで、手術を回避できる可能性が高まる
  • ●保険適用外のため、費用や実施施設の確認も必要

 

まとめ・変形性膝関節症を放置しないために今できること

変形性膝関節症は、初期の違和感を放っておくと徐々に悪化し、関節の変形や強い痛み、最終的には手術が必要になるケースもある慢性の関節疾患です。特に中高年に多く見られるこの疾患は、「年齢のせい」「少し休めば治るだろう」と判断しがちですが、実際には生活習慣や体重、筋力の衰えなどが進行の引き金になります。

  • 本記事でご紹介した大切なポイント
  • ● 初期症状のサインに気づくこと
  • ● 保存療法による進行予防
  • ● 精神的ストレスやQOLへの影響
  • ● O脚など見た目の変化
  • ● 幹細胞治療など再生医療の選択肢

これらの視点で、変形性膝関節症を「放置しない」意識を持たれることが大切です。

まだ軽い症状の段階だからこそ、進行を防ぐための対策を始めるチャンスです。
生活への影響を最小限にとどめ、手術を回避するためにも、早期の相談・検査・治療をぜひ前向きに検討してみてください。

 

監修:医療法人香華会リボーンクリニック大阪

膝の痛みの再生医療

Q&A|変形性膝関節症 放っておくとどうなる

 

Q1:変形性膝関節症を放っておくと本当に手術が必要になるのですか?

A1:はい。進行すると関節の変形が重度になり、歩行が困難になったり、日常生活に支障をきたすため、人工関節置換術などの手術が必要になることがあります。早期に対処することで、手術を遅らせたり、回避できる可能性が高まります。

Q2:痛みが軽くなったから放っておいても大丈夫ですか?

A2:痛みが一時的に引いても、軟骨のすり減りや関節の変形は進行している可能性があります。痛みの有無だけで判断せず、専門医の診断を受けることが大切です。

Q3:変形性膝関節症はどのように進行していくのですか?

A3:初期は違和感や軽い痛み程度ですが、進行すると関節の変形、可動域の制限、歩行障害、O脚やX脚の進行などが見られるようになります。放置すればするほど改善が難しくなります。

Q4:どんな治療で進行を抑えることができますか?

A4:保存療法としては、運動療法・体重管理・サポーターの使用・薬物療法などがあります。さらに、初期〜中期であれば、幹細胞治療などの再生医療も進行抑制や痛みの改善に効果が期待されます。

Q5:病院に行くほどでもないと思っているのですが、受診すべきですか?

A5:変形性膝関節症は自覚症状が軽くても進行しているケースが多くあります。重症化を避けるためにも、早めの受診・画像検査をおすすめします。初期対応がその後の負担を大きく変えます。

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