変形性股関節症
リボーンクリニック 大阪院の変形性股関節症
股関節 再生医療の選び方・手術以外の選択肢を知る
股関節 再生医療の選び方・手術以外の選択肢について
股関節の痛みが続くと、歩く、座る、立ち上がるといった何気ない動作さえ負担になります。
- そして多くの方が、
- 「手術をすすめられたけれど、できれば避けたい」
- 「保存療法だけでは十分に改善しない」
- そんな想いで 股関節の再生医療にたどり着いてこられます
近年、PRP療法や幹細胞治療といった再生医療が、変形性股関節症の新たな選択肢として注目されるようになりました。これは、自分自身の細胞を用いるため拒絶反応やアレルギーが少ない上、痛みの改善や軟骨の修復を期待できる根本治療という点で新たな選択肢といえるものです。
再生医療は、“第三の治療法”として、真剣に検討される方が年々増えています。そこで、この記事では、股関節の再生医療を検討するうえで欠かせないポイントを、初めての方にもわかりやすく整理してみました。
- ・いま抱えている痛みを少しでも軽くしたい。
- ・できれば手術を避けたい。
そんな方が前向きに再生医療をご判断いたけるように工夫しています。最適な治療方法が見つかれば幸いです。
この記事で分かること
- ☑ 股関節 再生医療の仕組みと治療の種類
- ☑ メリット・デメリットや保存療法・手術との違い
- ☑ 再生医療が適している人の特徴と適応判断の基準
- ☑ 良いクリニックの選び方と相談時のチェックポイント

股関節 再生医療の基礎知識
股関節の再生医療は、股関節の疾患(変形性股関節症など)で手術を受けずに関節機能の改善を目指せる治療法として注目されています。特に、人体の中で一番大きな間接である股関節は、生活への影響も大きいため、治療選択肢の幅が広がることは患者さんにとって大きな価値があります。
股関節の再生医療について当院では、 PRP療法 と 幹細胞治療を行っていて、どちらも身体がもつ修復力を引き出す点が共通点です。前述の通り、再生医療は薬剤や人工物ではなく、自身の細胞を使うため拒絶反応が起こりにくいという特徴があります。
以下の表は、股関節の再生医療についてその違いを整理したものです。
| 治療名 | 原料 | 主な作用 | 期待できる効果 | 施術の流れ |
|---|---|---|---|---|
| PRP療法 | 血液(血小板) | 組織修復を促す成長因子 | 炎症の抑制・痛みの改善 | 採血→加工→注射(当日可) |
| 幹細胞治療 | 脂肪組織 | 細胞レベルでの修復(分化) | 軟骨再生・痛み改善 | 脂肪採取→培養→注射 |
股関節の特徴として、膝よりも関節の隙間が奥にあり狭いため、注射を適格に行うためには医師の技術が求められます。そのため、治療を検討する際は、実績のある医療機関かどうかも確認しておくことが大切です。
なお、再生医療の実施には、再生医療等委員会の審査と、厚生労働省への届出が必要であり、国が定めた制度のもとで運用されています(参考:厚生労働省「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」)。
POINT -
- ●当院の股関節の再生医療はPRPと幹細胞治療がある
- ●注射のみで行うため身体への負担が少ない
- ●医師の技術・クリニックの実績が治療効果と安全性に影響
股関節 再生医療 効果と仕組み
股関節の再生医療は、主に「痛みの改善」と「軟骨の保護・再生」を目的としています。これらは幹細胞の分化能という特別な性質を活用して、股関節の軟骨を再生したり、炎症が起こった際に、身体本来の回復力を引き出します。
その仕組みを整理すると、PRP療法は血小板に含まれる成長因子が炎症の抑制や組織修復をサポートし、幹細胞治療は細胞自体が軟骨や骨に変化できる能力(分化能)を持つため、より根本的な回復(根本治療)を目指せる点が特徴です。
再生医療で期待できる主な効果
- – 痛みの軽減(炎症の制御)
炎症性サイトカインが抑えられ、股関節の神経への刺激が減少します。
- – 軟骨の再生をサポート(幹細胞治療による根本治療)
幹細胞が新しい軟骨細胞を生み出す“指令”を出し、組織修復を促します。
- – 関節の動きやすさの改善
痛みが減ることで、歩行や屈伸の動作がスムーズになるケースがあります。
以下に、効果の違いを比較します。
| 効果項目 | PRP療法 | 幹細胞治療 |
|---|---|---|
| 痛みの改善 | ○ | ◎ |
| 軟骨再生作用 | △(なし〜弱い) | ◎(強い) |
| 施術の負担 | 非常に少ない | ややあり(脂肪採取必要) |
| 効果の持続 | 数カ月〜 | 数年 |
こうして比較すると、負担の少なさならPRPですが、軟骨再生という根本的な治療を期待するなら幹細胞治療という位置づけになります。どちらが合うかは症状の進行度によって大きく変わるため、カウンセリングで医師の正確な診断をお受けください。無料相談をご利用頂けます。
POINT -
- ●PRPは炎症抑制が強く、幹細胞治療は軟骨の再生による根本的な治療を期待できる
- ●痛みの原因に応じて選択肢が異なる(医師の診断)
- ●症状の進行度で治療選択が変わる(医師の診断)
変形性股関節症 再生医療とは
変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減り、痛みや動作の制限が出る進行性の疾患です。再生医療は、この進行を抑えたり痛みを軽くしたりする新たな選択肢として注目されています。
通常、変形性股関節症の治療は「保存療法」→「手術」が一般的な流れです。ところが、保存療法では痛みの根本原因である軟骨の損傷を治せず、手術には一定のリスクがあります。その中間の治療として再生医療が位置付けられています。
再生医療が選ばれる理由
- – 人工関節を避けたい方に適している
入院が難しい場合や手術に抵抗がある方の選択肢になります。
- – 早期〜中期で効果が出やすい
軟骨が完全に消失する前であれば、炎症抑制や再生サポートが期待できます。
- – 身体への負担が少ない
注射による治療のため、日帰りで受けられるケースがほとんどです。
再生医療によって治療がどれほど変わるか、以下の表でまとめます
| 治療法 | 痛みに対する効果 | 根本改善の可能性 | 体への負担 | 入院 |
|---|---|---|---|---|
| 保存療法 | △ | × | 少ない | 不要 |
| ヒアルロン酸注射 | △ | × | 少ない | 不要 |
| 再生医療 | ○〜◎ | ○(幹細胞治療) | 少ない | 不要 |
| 人工関節手術 | ◎ | ◎ | 大きい | 必要 |
再生医療と手術はどちらが優れているというわけではありませんが、「手術以外に何ができるのか」を知ることは今後の治療において大切なことです。
POINT -
- ●変形性股関節症は進行性で、早期ほど再生医療の効果が出やすい
- ●再生医療は保存療法と手術の“中間”に位置する
- ●再生医療は手術を避けたい方の現実的な選択肢になる
股関節の再生医療 メリットとデメリット
股関節の再生医療は「手術を避けたい」「痛みを根本から改善したい」という方に新しい選択肢を提供することができます。ただ、すべての人に万能な治療ではありません。いずれにもメリットとデメリットがあり、その両方を理解した上で検討することが欠かせません。
まず再生医療の大きな利点は、身体への負担が比較的少ないことです。注射による治療が中心で、入院の必要がない日帰りで治療できるため、日常生活を大きく変えずに治療を受けたい方に適しています。さらに、幹細胞治療では軟骨の修復が期待できるため、痛みの緩和とともに進行予防としての役割など根本的な治療を行える点が大きな魅力です。
一方で、自由診療となるケースが多く、費用負担が大きくなる可能性があります。また、変形がすでに末期まで進んだ状態では、治療効果が限定的になることもあります。前述の通り、再生医療は初期〜中期の変形性股関節症でより効果が得やすい傾向があります。また、再生医療に限らず、医療の常ながら成功率が100%ということはなく、変化が出ない可能性もあります。
以下に、メリットとデメリットを整理しました。
| 観点 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 身体的負担 | 注射のみで低侵襲 | 脂肪採取を伴う治療はわずかに負担あり |
| 効果 | 痛み改善・軟骨再生が期待できる(幹細胞治療) | 進行が重度の場合は改善しにくい、また効果が出ない、あるいは低い場合もありえる |
| 安全性 | 自分の細胞を使うため拒絶反応が起きにくい | 一時的な腫れ・熱感などが起こる場合あり |
| 費用 | 施術が少なく通院が楽 | 保険適用外が多く高額 |
POINT -
- ●日帰りで身体への負担が少ない
- ●軟骨保護と痛み改善が期待できる
- ●自由診療で費用負担が大きくなる
- ●末期の変形では効果が限定されることがある
再生医療と保存療法・手術の違い
股関節の治療には大きく3つのカテゴリがあります。「保存療法」「再生医療」「手術療法」です。それぞれが役割を持っており、どれが正しいというものではありません。症状の段階・生活環境・患者さんの希望によって、適切な治療は変わっていきます。
保存療法は、筋肉を強化して関節への負担を軽減したりする方法で、薬、リハビリ、生活指導などが中心となります。ただし、軟骨を再生する力はなく、進行を遅らせることはできても根本的な治療にはなりづらいと言えます。
再生医療は、保存療法で改善しきれなかった症状に対して、修復力を引き出す“中間の治療”として位置付けられます。前述のように、幹細胞治療では軟骨の再生を期待でき、PRPでは炎症を抑えて痛みを緩和しやすくなります。
手術療法は、骨が大きく変形したケースや、歩行に大きな支障が出るほどの症状に対して行われます。人工股関節置換術など、根本的な改善が期待できる反面、身体への負担・入院・リハビリ、生活習慣の変更などが必要となります。
3つの治療の違いを表にまとめました。
| 治療法 | 何を目的とするか | 身体への負担 | 根本治療 | 入院 | 想定される対象 |
|---|---|---|---|---|---|
| 保存療法 | 痛みの軽減・進行抑制 | 非常に小さい | × | なし | 初期〜中期 |
| 再生医療 | 修復促進・痛み軽減 | 小さい | 〇 | なし | 初期〜中期・手術回避希望 |
| 手術療法 | 関節の根本的な置換 | 大きい | 〇人工 | 必要 | 重度・末期 |
こうした比較を参考に、あなた自身の想いや、症状をもとに、まずは医師にご相談されることが治療選択の第一歩です。再生医療でご不明点があればご遠慮なくお問合せください。ご相談は無料です。
POINT -
- ●保存→再生医療→手術という流れで治療が選ばれる
- ●再生医療は保存療法と手術の中間に位置付けられる
- ●生活スタイルや希望によって選択肢は変わる
股関節の痛みと代表的な疾患概要
股関節の痛みは、年齢、筋力低下、関節のすり減りなど複数の要因が関わります。特に股関節は体重を支える関節であるため、負荷が集中しやすい特徴があります。
股関節痛を引き起こす主な疾患として、まず挙げられるのが「 変形性股関節症 」です。軟骨が摩耗することで骨同士がこすれ、痛み、可動域の制限、歩行困難などが起こります。進行性の疾患であり、早期からのケアが欠かせません。
次に 「大腿骨頭壊死症」 があります。これは大腿骨頭への血流が途絶えることで骨が壊死してしまう病気です。ステロイド治療歴や大量飲酒がリスクになることが知られています。
また、近年注目されている 「大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折 」は、高齢者の股関節痛の原因として増えています。骨が弱くなることで、わずかな負荷でも骨折が起きてしまう疾患です。
以下は代表的疾患をまとめた表です。
| 疾患名 | 主な症状 | 原因 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 変形性股関節症 | 動作時痛・可動域制限 | 加齢・寛骨臼形成不全 | 最も一般的。進行性 |
| 大腿骨頭壊死症 | 歩行痛・急な激痛 | 血流障害 | 壊死範囲によって進行速度が異なる |
| 大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折 | 動作時痛・夜間痛 | 骨粗鬆症 | 軽い負荷でも骨折が起こる |
これらの疾患はいずれも早期発見が大切です。整形外科でレントゲンやMRIによる検査を受けることで、正確な診断が可能になります。股関節に違和感を感じられたら早めに整形外科を受診されることをお勧めします。
POINT -
- ●股関節の痛みは複数の疾患が背景にある場合が多い
- ●変形性股関節症が最も多く、進行性である
- ●大腿骨頭壊死症や脆弱性骨折なども痛みの原因になる
股関節 再生医療の選び方
股関節の再生医療は、手術を避けたい方にとって現実的な選択肢になります。
再生医療について当院では、PRP治療、幹細胞治療を行っています。どちらの治療が自分に合っているのか、ご自身で判断するのは難しく、それぞれ特徴が異なり、何よりご自身の症状に適合するかは医師の診断を得ていただかなくてはなりません。
そのため、まず考えるべきは「現在の症状の段階」と「治療に求める目的」です。
初期〜の変形性股関節症であれば、炎症を抑えるPRPが向く場合があります。いっぽう、軟骨の摩耗が進んでいる段階であれば、「幹細胞治療」のように軟骨の再生を促す方法で検討することになるでしょう。また、症状によっては両方をお勧めすることもあります。
次に費用についても検討が必要です。再生医療の多くは自由診療で、治療ごとに必要な回数や費用が大きく異なります。再生医療は自由診療であるため、クリニックによって費用体系や、治療の質そのものが異なる可能性があります。そのため、カウンセリングなど事前に説明を受けて比較することが大切です。
当院の再生医療
| 治療名 | 期待できる作用 | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|---|
| PRP療法 | 炎症の抑制 | 初期の痛み・軽度の炎症 | 効果は数カ月程度の場合あり |
| 幹細胞治療 | 軟骨再生・炎症抑制 | 中期以降で手術回避したい方 | 自由診療で高額・培養品質差 |
POINT -
- ●症状や、その進行度が治療選びの出発点
- ●費用や通院回数も比較しておく
- ●PRP・幹細胞で作用と目的が異なる
股関節の再生医療 良いクリニックの探し方
再生医療は、医療機関によって治療の質が大きく異なります。とくに幹細胞治療はクリニックごとに培養技術、投与方法、細胞の品質が変わるため、慎重に選ばれる必要があります。
まず最初に確認しておきたいのは、厚生労働省へ「再生医療提供計画」を適切に届け出ている医療機関かどうかです。これは法的に義務付けられているもので、安全性の確保に関わります(出典:厚生労働省「再生医療等提供計画の届出制度」)。
次に、実際の実績や症例を公開しているクリニックは信頼性が高い傾向があります。また、幹細胞を扱う場合は、「どのような環境で培養しているのか」「細胞数や生存率の指標を示しているか」を確認しましょう。培養センターを自社で持っている場合は品質管理が安定しやすいという点もあります。
相談時のチェックポイントをまとめると、以下の表のようになります。
| チェック項目 | 確認ポイント |
|---|---|
| 届出 | 再生医療提供計画の提出があるか |
| 実績 | 股関節の治療症例の数・公開状況 |
| 培養品質 | 幹細胞の生存率・培養方法の説明 |
| 医師 | 股関節領域の専門医・経験 |
| アフターケア | 投与後のフォロー体制 |
POINT -
- ●厚生労働省への届出の有無は最初に確認する
- ●症例数と専門性はクリニック選びの基準
- ●幹細胞の培養品質を具体的に説明できるかが重要
再生医療(幹細胞治療)の選択で大切なのは幹細胞の質
再生医療、特に幹細胞治療を検討する際、多くの人が「クリニックの評判」や「治療費」に注目しがちです。しかし、実はそれ以上に重視すべきなのが「幹細胞の質」です。どれだけ高度な設備や技術があっても、投与する細胞そのものが“元気で、かつ質の高い幹細胞”でなければ、満足のいく効果は期待できません。
幹細胞治療では、患者自身の脂肪などから幹細胞を取り出し、それを培養して数を増やしたうえで投与します。幹細胞には「分化能」という、さまざまな細胞に変化できる能力があります。これにより、損傷した骨・軟骨・組織の修復や再生を促すのです。
ところが幹細胞は “生きた細胞” です。その性質は非常にデリケートで、採取のしかた、培養の方法、保存の有無、培養液の内容などで大きく質が変わってしまいます。質の低い幹細胞を使うと、定着率・生存率が下がり、せっかく投与しても効果が得られない可能性があります。
つまり、幹細胞治療の効果は “医師の技術” や “設備の良さ” よりも、最終的には 「幹細胞そのものの質=培養力・生存率」 に大きく依存します。
| チェック項目 | 見るべき内容 |
|---|---|
| 培養施設 | CPC(細胞加工施設)など、適切なクリーン環境のある施設があるか (再生医療専門|リボーンクリニック大阪院) |
| 培養方法 | 冷凍せず、都度培養/動物由来血清や過剰な薬剤を使っていないか (再生医療専門|リボーンクリニック大阪院) |
| 細胞の品質管理 | 細胞数、生存率、形状(劣化・変形がないか)を明示できるか (再生医療専門|リボーンクリニック大阪院) |
| 透明性と説明責任 | 患者に培養方法や細胞の状態を丁寧に説明する姿勢があるか |
特に「冷凍して解凍した細胞を使う」「動物血清などで培養された細胞を使う」といった方法は、細胞の質を落とす可能性があるため注意が必要です。幹細胞治療は、「細胞培養の質で選ぶ」。この視点を忘れず、施設を選ぶことが、安全で効果のある治療につながります。
POINT -
- ● CPCなど適正な培養環境、培養先を持っているか、説明があるか
- ● 冷凍せず、投与に合わせて培養しているか
- ● 動物血清や過剰な薬剤を使っていないか
股関節の再生医療 治療を選択するポイント
股関節の治療、どの治療を選ぶか迷ったときは、いくつかの判断基準をもとに整理してみると選びやすくなります。治療目的、生活スタイル、症状の重さが治療選択の中心となります。
股関節の状態が軽度で痛みが主であれば、痛みや炎症を抑えるPRPが選択肢になります。逆に、長期間痛みが続いたり、MRIなどの画像上で軟骨の減少が確認できたりするケースでは、より根本的な改善をめざす「幹細胞治療」を検討することになります。
また、仕事や家庭の事情で入院が難しい場合は、日帰りで行える再生医療が合うこともあります。特に人工関節手術は、手術も大きく、リハビリ期間が必要なため、ライフスタイルに合わせた選択が大切です。
治療選択時に整理しておきたい観点を以下にまとめます。
| 判断基準 | 内容 |
|---|---|
| 症状の重さ | 初期〜中期か、それとも末期か |
| 目的 | 痛みの軽減か、軟骨の再生か |
| 費用 | 自由診療の費用と継続性 |
| 回復期間 | 日帰り治療か、入院が必要か |
| 医師の診断 | 最終的な適応判断は医師が行う |
POINT -
- ●症状・目的・生活環境の3点で治療を選ぶ
- ●初期〜は「PRP」、中期以降は「幹細胞治療」が候補
- ●手術か再生医療かは医師の診断と本人の希望で決まる
保険適用と自費診療の注意点
股関節の再生医療を検討される際、多くの方が気になるのが「保険適用かどうか」です。結論として、現時点で股関節の再生医療(PRP・幹細胞治療)のほとんどは 保険適用外(自費診療) となっています。この点は、治療を選ぶ前に必ず知っておきたい部分です。
まず保険診療の範囲に含まれるのは、痛み止めの処方、リハビリ、ブロック注射などの保存療法です。いっぽう、再生医療は治療の性質上、効果の個人差など、臨床データの蓄積が十分とはいえないため、保険適用に至っていません。
ここで、保険診療と自費診療の違いを整理しておきます。
| 項目 | 保険診療 | 自費診療(再生医療) |
|---|---|---|
| 費用 | 安価・上限あり | 高額になる場合がある |
| 治療内容 | 痛みの緩和が中心 | 修復や再生を目指す治療が可能 |
| 医療機関 | 基準統一 | クリニックにより品質差がある |
| 受けられる治療 | 保存療法・一部注射 | PRP・APS・幹細胞治療 |
費用面に加えて、治療の質が医療機関により大きく違う点にも注意が必要です。特に幹細胞治療は幹細胞の培養技術の差が治療効果を左右する傾向が強いため、多面的な判断、価格だけで選ばない姿勢も必要かもしれません。
POINT -
- ●再生医療は原則として保険適用外
- ●保険診療は痛みの緩和、自費診療は根本改善を目指す
- ●幹細胞治療はクリニック間の品質差が大きい
股関節の再生医療の適応と向いている人
股関節の再生医療が適しているかどうかは、症状の段階や生活スタイルにより判断されます。再生医療は“万能な治療”ではありませんが、適応する方にとっては手術を避ける有力な選択肢になります。
再生医療に向いている主なケースは次の通りです。
■ 向いている人の特徴
- 変形性股関節症の初期〜中期の方
軟骨が完全に消失していない段階で効果が出やすい傾向があります。
- ・手術を避けたい、または避ける必要がある方
- ・仕事の都合で入院が難しい、基礎疾患で手術リスクが高い、といったケースです。
- 歩行痛が続くが、レントゲンでは骨が残っている方
幹細胞治療による軟骨再生が期待できる場合があります。
- ・既存の治療では改善が得られなかった方
- ・保存療法で効果が乏しい場合に再生医療が候補になります。
いっぽう、次のような場合は効果が限られることがあります。
- ・完全な骨同士の接触がある末期状態
- ・関節の変形が著しく、可動域が極端に狭い
- ・感染などの急性疾患を合併している場合
治療の適応は画像検査(X線・MRI)により判断する必要があり、自己判断せず整形外科医の診察を受けることが大切です。
POINT -
- ●再生医療は初期〜中期の変形性股関節症に向いている
- ●手術を避けたい方にも現実的な選択肢
- ●末期の変形では効果が弱まることがある
股関節の再生医療 相談時のチェックリスト
再生医療を受ける前に、医師やクリニックに確認すべき項目を整理しておくことで、選択の失敗を防ぎやすくなります。特に幹細胞治療は新しい治療のため、事前の情報収集が大切です。
以下は、相談時に必ず確認したいチェックリストです。
|
こうした項目を事前にチェックすることで、治療の透明性が高まり、納得して治療に進めます。
POINT -
- ●届出・症例数・専門性は必ず確認
- ●幹細胞治療では培養品質が最重要ポイント
- ●費用・回復期間・アフターケアまで確認しておく
まとめ・股関節 再生医療|手術を避けたい人へ、新しい治療の選択肢
股関節の痛みは、生活のあらゆる場面に影響しやすく、放置すると進行してしまう可能性があります。とはいえ、手術という選択肢、特に人工関節に尻込みされるお気持ちも理解できます。そのため、股関節を再生医療で治療できないかと思われるのも自然な流れといえます。
保存療法だけでは改善しにくい症状に対して、PRP療法や幹細胞治療といった再生医療は“手術の前にできる新たな選択肢”としての役割があります。
再生医療は、痛みの緩和から軟骨の保護・再生のサポートまで、症状の段階に応じて幅広く適応できる点が魅力です。ただし、すべてのケースに効果があるわけではなく、進行度の確認、費用、治療計画、クリニックの品質など、事前に理解しておきたい要素があるのも事実です。
今回の記事では、治療の仕組み、メリットとデメリット、適応の判断基準、そしてクリニック選びまでを整理してみました。治療をより現実的にイメージしていただけるはずです。
いま股関節の痛みに悩んでいる方にとって、最適な選択肢は人それぞれです。再生医療があなたの生活を取り戻す一歩になるかもしれません。
まずは信頼できる医療機関に相談し、現在の状態を正確に把握するところから始めてください。これからの治療について、前向きに考えられるきっかけとなれば幸いです。
よくある質問Q&A|股関節の再生医療Q1. 股関節 再生医療はどんな症状に効果がありますか?A. 主に 変形性股関節症の初期〜中期 に向いています。痛みの原因となる炎症の抑制、軟骨の保護や修復をサポートするため、歩行痛や立ち上がりの痛みに改善が見られるケースがあります。重度の変形では効果が限定されるため、MRIなどの画像検査による診断が欠かせません。 Q2. 保存療法との違いは何ですか?A. 保存療法は痛みを和らげる対症療法ですが、再生医療は 組織修復を促すアプローチ が可能です。薬やリハビリで改善しにくい痛みに対し、PRP療法や幹細胞治療が選択されることがあります。ただし、全ての症例に適応できるわけではありません。 Q3. 再生医療と手術はどちらが良いですか?A. 症状の段階によって大きく異なります。再生医療は中間的な治療として、手術前にできる選択肢 として検討されます。軟骨が完全に失われている末期では人工関節手術が適切になることもあります。信頼できるクリニックでの診断と相談が重要です。 Q4. 幹細胞治療とPRP療法の違いは?A. PRPは血液中の成長因子で炎症を抑える治療、幹細胞治療は軟骨や骨の修復を促す細胞治療です。 Q5. 再生医療は安全ですか?A. 自分の細胞や血液を利用するためアレルギーや拒絶反応が起こりにくく、安全性は高いとされています。ただし、注射後に腫れや熱感が出ることがあります。また、幹細胞の培養技術は施設により差があるため、届出状況・症例数・培養品質の確認 が非常に大切です。 Q6. 保険は使えますか?A. 股関節の再生医療は現状ほとんどが 自由診療(保険適用外) です。費用は治療法やクリニックにより大きく変わります。治療前のカウンセリングを活用され、費用の内訳や追加料金の有無を確認することが重要です。 Q7. どんな人に再生医療は向いていますか?A. 以下のような方は適応となりやすいです。
逆に、末期の骨同士が接触する状態では期待できる効果が限定される可能性があります。 Q8. クリニック選びで最も大切なポイントは?A. 厚生労働省への届出の有無・股関節治療の症例数・幹細胞の培養品質(治療内容の透明性) の3点です。これらを丁寧に説明できる医療機関は、まずは信頼性が高いといえます。 |
リボーンクリニックは、再生医療専門のクリニックです。
国が定めた「再生医療等安全性確保法」のもと、特定認定再生医療等委員会の厳格な審査を経て、厚生労働大臣へ届出を終えた、ご信頼いただける安心の「再生医療専門の医療機関」です。
膝の治療にあたりましては、法令を遵守し、院長の青木医師をはじめとした経験豊富な医師が患者さまのお悩みに親身に寄り添い、最新鋭の設備と熟練のスタッフといった最高の環境でサポートいたします。
まずはお気軽に無料相談をご利用ください(無理に治療をお勧めすることは一切ございません)
