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リボーンクリニック 大阪院の股関節
股関節が片方、左または右だけが痛む原因とは?症状別の疾患・治療を完全解説

股関節が片方、右だけ、または左だけが痛む原因とその対策?
朝起きたときや歩いているとき、あるいは椅子から立ち上がったときに、「股関節の左だけが痛い!」あるいは「右が痛い」など、股関節の片方に違和感を感じられ、心配になってこの記事にたどり着かれたのかもしれませんね。
違和感や痛みを一時的なものかなと、つい放っておくと、さらに違和感が増したり、痛みが強くなり、治まらないことがあります…。そんな方に向けて「左もしくは、右の股関節が片方だけ痛む」症状について記事にしてみました。。
股関節は、日常の動作に欠かせない分、些細な異変でも不安を感じやすいものです。そこで、この記事では、片側の股関節に痛みが出る主な原因や考えられる病気について、症状別にやさしく解説しました。
- 「まだ病院に行くほどではないけど、ちょっと気になる…」
- 「手術は避けたいけど、他に方法はないのか?」
股関節の痛みが出るタイミング(朝だけ・歩くとき・立ち上がるとき)や、放置すべきでないサインなども詳しく紹介していますので、まずはご自身の症状と照らし合わせながら、読み進めてみてください。
この記事で分かること
- ☑ 片側の股関節痛で考えられる主な病気や原因
- ☑ 痛みが出るタイミング別のセルフチェックと対処法
- ☑ 放置してはいけない症状や受診の判断基準
- ☑ 手術以外の治療法や再生医療という選択肢
股関節が片方、右または左だけが痛む原因について
股関節が左または右の一方だけ痛むという場合に、その原因を一つだけに限定することはできません。股関節の痛みには、多様な病気や障害が疑われるからです。股関節が片方だけ痛む場合、重大な病気のサインであることも少なくありません。
そこで、本記事では、右または左の股関節が痛む原因を整理し、それぞれ具体的にその特徴を解説してまいります。片側の痛みの背景には、使い方の癖、筋肉のアンバランス、関節や神経のトラブルなど、さまざまな要因が関係します。
- よくある片側の股関節痛の原因
原因となる主な要因 | 特徴的な症状 | 備考 |
---|---|---|
変形性股関節症 | 歩行や立ち上がり時に片側だけ痛む | 進行すると反対側にも負担がかかる |
股関節唇損傷 | 曲げ伸ばし時に引っかかり感・クリック音 | スポーツ歴のある方に多い |
坐骨神経痛 | お尻から太もも外側にかけて痛みが出る | 腰部の椎間板ヘルニアなども関与 |
筋膜炎・腱炎 | 特定の動作で股関節周辺がピンポイントに痛む | 片足荷重や歩き方のクセが影響 |
関節リウマチ | 両側性のことが多いが、初期は片側だけのことも | 手指・膝にも違和感があることが多い |
- 右だけが痛い vs 左だけが痛い:左右で異なる原因
生活習慣や姿勢のクセが、片側の筋肉や関節に負担をかけて痛みを生むことがあります。
✅ 右側の股関節が痛い場合に多いパターン
✅ 左側の股関節が痛い場合に多いパターン
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- セルフチェックのポイント
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股関節の片側に痛みが出たとき、以下の症状がある場合は放置せず、専門医の診察を受けることをおすすめします。
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POINT -
- ● 股関節片側痛の背景には複数の疾患がある
- ● 股関節が痛むのは、整形外科系の病気から神経系の異常まで幅広い
- ● 痛む場合は、自己判断で放置せず、早期に専門医に相談しましょう
変形性股関節症による片側の痛み
変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減ることで骨同士がぶつかり、関節に炎症や変形が生じて痛みや可動域制限を引き起こす疾患です。多くの場合、左右どちらか一方に強い症状が現れやすく、特に片方に負担をかける生活習慣や姿勢の影響を受けます。
主な症状は、歩行時や立ち上がり時の股関節痛で、進行すると安静時でも違和感や痛みを感じるようになります。特に女性や高齢者、股関節に負担をかけやすい生活(和式の生活、重い荷物を運ぶ仕事など)を送っている人に多く発症します。
女性の場合は、先天性股関節脱臼や臼蓋形成不全といった、股関節の形成異常を持っている割合が高く、関節にかかる負担が大きくなりやすい傾向があります。また、妊娠・出産や閉経後のホルモン変化も関与しているとも考えられています。
変形性股関節症は、進行性の病気ですので、以下の表のように症状が進み、関節の変形や歩行困難、手術(人工股関節)も必要になるケースがあるため、放置されることの内容にご注意ください。。
進行度 | 主な症状 | 日常生活への影響 |
---|---|---|
初期 | 動作開始時の違和感 | 長時間歩くと疲れやすい |
中期 | 歩行時に股関節痛 | 階段の昇降がつらい |
進行期 | 安静時も痛みあり | 日常生活に大きな支障 |
変形性股関節症は放置すると進行しますが、早い段階で生活改善や、医師による定期的なフォローを得ることで進行を遅らせたり、手術を回避できる可能性もあります。股関節に違和感を感じたら、整形外科で早期の診断を受け、場合によってはリハビリや再生医療を含む治療を検討しましょう。
POINT -
- ● 股関節の軟骨摩耗が原因で片側痛が出やすい
- ● この病気は、和式の生活習慣や重い荷物を持つ仕事、加齢や女性に多く発生
- ● 進行性のため、放置せず、早期対応が生活の質を守る鍵
筋肉や腱の炎症で股関節が片方だけ痛む場合
股関節周囲の筋肉や腱に炎症が起こると、片側だけの痛みを感じることがあります。特に「腸腰筋炎」や「大腿筋膜張筋炎」、または「股関節周囲炎」が代表的です。これらはスポーツや長時間の不良姿勢によって、特定の筋肉に過度の負担がかかることで発生します。
症状としては、動かしたときにズキッと痛む、ある方向に足を動かすと突っ張る感じが出るなどが特徴です。炎症による痛みは、休息やストレッチで一時的に軽快することがありますが、無理をすると悪化する恐れがあります。
以下に、炎症部位と痛みの特徴をまとめました。
炎症部位 | 主な原因 | 痛みの出やすい動作 |
---|---|---|
腸腰筋 | 長時間座位、姿勢不良 | 脚を持ち上げる動作 |
大腿筋膜張筋 | ランニング、片足重心 | 横方向への動作 |
股関節周囲炎 | 加齢、負荷の蓄積 | 歩行・立ち上がり |
こうした炎症は安静だけでなく、アイシングやリハビリ、適切な筋肉強化が回復に役立ちます。再発防止のためにも、姿勢改善や運動のバランスを整えることが大切です。
-
POINT -
- ● 筋肉や腱の炎症も片側の股関節痛の原因
- ● 運動や姿勢の偏りで炎症が起きやすい
- ● 回復には安静と適度なリハビリの両立が必要
股関節唇損傷が片側に起こるケース
股関節唇(こかんせつしん)損傷とは、股関節の奥にある関節唇と呼ばれる軟骨組織が裂けたり、損傷したりする状態です。この関節唇は、骨頭(大腿骨)と骨盤の接合部を安定させる役割を果たしていますが、激しいスポーツや繰り返しの動作で片側にのみ損傷が起こることがあります。
典型的な症状は、動作時の股関節の引っかかり感や鋭い痛み、場合によっては音が鳴るような感覚です。歩く・しゃがむ・立ち上がるなどの日常動作で違和感が出ることが多く、初期段階では軽い違和感として現れ、徐々に痛みに変わっていきます。
以下は主な発症原因をまとめた表です。
原因のタイプ | 具体的な要因 | 起こりやすい人の特徴 |
---|---|---|
機械的負荷 | スポーツ(サッカー、ダンス、ゴルフ) | 若年~中年のアスリート |
解剖学的形態異常 | 股関節の形状が通常と異なる(FAIなど) | 生まれつき股関節に異常のある方 |
加齢性変性 | 軟骨のすり減りによる自然損傷 | 中高年層 |
発見にはMRIなどの画像検査が必要で、進行すると変形性股関節症に移行するリスクもあります。放置せず早期診断を受けることが、将来の関節破壊を防ぐ鍵となります。
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POINT -
- ● 股関節唇損傷は片側だけに起こることが多い
- ● スポーツや形態異常、加齢が主な原因
- ● 引っかかり感・痛みが続く場合は整形外科受診を推奨
坐骨神経痛と股関節の片側痛の関係
坐骨神経痛は、腰から足に伸びる「坐骨神経」が圧迫または刺激されることで起こる神経痛です。特徴的なのは、股関節そのものに問題がないにもかかわらず、股関節の片側に痛みや違和感が現れることです。
この神経は腰椎や臀部(お尻の奥)から走行しており、通り道のどこかで圧迫を受けると、片側の腰・お尻・太もも・股関節にかけて放散痛が出ることがあります。
以下は「坐骨神経痛による片側股関節痛」と「股関節自体の異常による痛み」の比較です。
比較項目 | 坐骨神経痛 | 股関節の疾患 |
---|---|---|
痛みの位置 | お尻~太もも裏・股関節 | 股関節まわり局所 |
動作での痛み | 腰の前屈・長時間の座位で悪化 | 股関節の動きで悪化 |
神経症状 | しびれ、ビリビリ感あり | 基本的にしびれはない |
画像検査 | 腰椎MRIで神経圧迫確認 | 股関節MRIで異常確認 |
坐骨神経痛により股関節が痛む場合、本質的な原因は腰や骨盤の深部にあることが多く、股関節そのものの問題とは限りません。適切な診断を受けることで、治療方法が大きく異なることもあります。
-
POINT -
- ● 坐骨神経の圧迫で股関節の片側に痛みが出ることがある
- ● 股関節自体に異常がない場合でも痛みを感じるケースがある
- ● 神経由来か関節由来かを見極めるには専門的な診断が必要
片側の股関節痛、関節リウマチが原因の可能性は薄いが…?
股関節は「関節リウマチ(Rheumatoid Arthritis)」とは、自己免疫の異常によって関節の内側(滑膜)に慢性的な炎症を生じさせる病気です。進行すると関節が破壊され、変形・機能障害を引き起こす可能性があります。
関節リウマチは、左右対称、両側関節に起こる病気というイメージがありますが、実は、初期の段階では片側の関節痛として現れることもあります。特に股関節はリウマチの初発症状が出にくいため、見逃されやすい部位でもあります。
進行性の病気なので炎症が続くと、軟骨や骨が破壊され変形したり、股関節の可動域が狭まり、日常生活動作(歩行・しゃがむなど)が困難になることがあります。最終的に手術(人工股関節置換術)を選択するケースもあるため、注意が必要です。
- POINT -
- ● 免疫が誤って自分の関節組織を敵とみなし攻撃
- ● 股関リウマチは 両側に発症するが、初期に片側に違和感や痛みが出ることがある
片方だけの股関節痛、変形性膝関節症と関節リウマチの違い
関節リウマチは、免疫異常によって全身の関節に炎症が起きる自己免疫疾患です。初期段階では手指などの小さな関節から始まることが多いものの、進行すれば股関節にも炎症が波及します。
ただし、リウマチの特徴は「左右対称に関節症状が出る」ことで、片側だけの股関節痛として出るケースはまれです。一方、変形性股関節症や筋肉の炎症などは、片側にのみ症状が出る疾患で病態自体は異なるものの、股関節が痛むという面からは注意が必要です。
違いを整理した表が以下です。
比較項目 | 関節リウマチ | 片側性股関節疾患(変形性股関節症等) |
---|---|---|
症状の出方 | 両側同時・左右対称 | 多くは片側のみ |
痛みの時間帯 | 朝のこわばりが顕著 | 動作中や負荷時が中心 |
全身症状 | 倦怠感・発熱・体重減少あり | 基本的に局所症状のみ |
血液検査 | リウマトイド因子やCRP陽性 | 異常なしが多い |
関節リウマチが疑われる場合は、「整形外科」だけでなく「リウマチ内科」の受診も推奨となります。疑いがある場合は、血液検査によって診断が可能です。
-
POINT -
- ● リウマチは基本的に両側に関節炎が起こる
- ● 片側だけの股関節痛はリウマチ以外の疾患の可能性が高い
- ● 朝のこわばりや全身症状の有無が鑑別ポイント
股関節が片方だけ痛む場合の原因?症状別にチェック
「股関節が片側だけ痛い」と感じたとき、痛みの出るタイミングや動作によって、原因となる疾患が異なります。放置すると進行してしまう病気もあるため、早期の見極めと対処が重要です。
股関節は歩行や立ち座りに欠かせない関節のため、痛みを「片方だけだから」と軽視せず、“いつ”“どんな時に”痛むのかを記録しておくことも診断の手がかりになります。どの疾患であっても、早期に医師による診断を受けましょう。
症状のパターン | 主な原因 | 特徴 |
---|---|---|
動かすと痛い | 変形性股関節症、股関節唇損傷 | 関節そのものの異常 |
歩くと痛い | 臼蓋形成不全、関節炎 | 歩行時の負担で悪化 |
安静時も痛い | 骨壊死、進行性関節症 | 炎症や壊死による持続痛 |
お尻や太ももに広がる痛み | 坐骨神経痛、腰椎由来の痛み | 神経の走行に沿って放散痛 |
朝だけ痛い | リウマチ、滑液包炎、一時的な筋緊張 | 起床時に限定した痛み |
片側だけの痛みへの対処法 -
- ・原因がはっきりしないままのマッサージやストレッチは避ける
- ・2週間以上続く痛みは整形外科で画像検査(MRI、レントゲン)を受ける
- ・急性の痛みにはまず安静 + アイシング
- ・慢性的な違和感には温めと軽いストレッチが有効なことも
朝に片側が痛い!そんな場合に考えられること
「朝起きたときだけ股関節の片側に痛みを感じる」ものの、「しばらく動いていると和らぐ」という場合、炎症性疾患や筋肉の硬直が原因であることが考えられます。
一過性の筋肉のこわばりと慢性的な関節炎は似たような症状を示すため、1週間以上朝の痛みが続く場合は専門医に判断を仰ぎましょう。
疾患 | 痛みの特徴 | 補足 |
---|---|---|
関節リウマチ | 朝のこわばりが30分以上続く | 自己免疫性、全身症状を伴うことも |
滑液包炎 | 圧迫時に痛み、特に横向き寝で悪化 | 大転子部に多い |
筋膜や腱のこわばり | 寝姿勢や冷えで筋肉が硬直 | 動き始めると改善 |
寝具の影響 | マットレスが合わない・片側が沈む | 姿勢不良による負担 |
対処法 -
- ・痛む側を下にして寝ないよう工夫する
- ・起床時に軽い股関節の回旋ストレッチを取り入れる
- ・関節リウマチが疑われる場合は早めにリウマチ内科を受診
歩くと股関節の片方だけが痛む!そんなときの注意点
歩行中に股関節の片側だけに痛みが出るとき、その原因は「股関節にかかる荷重の偏り」や「構造的な異常」にあることが多く、見過ごすと悪化につながります。
歩行時の片側痛は「体のSOSサイン」です。痛みをかばって反対側にも負担がかかる悪循環を避けるため、「大丈夫だろう!」は禁物です。医師による早めの原因特定と治療が大切になります。
原因 | チェックポイント |
---|---|
変形性股関節症 | 歩き始めに痛み、動かすとゴリゴリ感がある |
臼蓋形成不全 | 骨盤側の受け皿が浅く股関節が不安定 |
股関節唇損傷 | 特定の角度で強く痛みが出る・クリック音 |
脚長差による姿勢不良 | 靴底のすり減り方が左右で違う |
体重増加や運動不足 | 筋力低下で股関節に負担集中 |
対処法・予防法 -
- ・無理に歩き続けると関節を傷めるので、休憩をはさむ
- ・股関節周囲の筋肉(中臀筋・腸腰筋)を鍛える運動が効果的
- ・左右のバランスを確認し、必要に応じて整形外科で脚長差や関節の異常を評価
立ち上がったとき、股関節の片方が痛い場合
「座っているときは平気なのに、立ち上がる瞬間に股関節の片側がズキッと痛む」──このようなケースでは、関節や筋肉の可動域が制限されている状態や、炎症・摩擦が一時的に増大する動作が関係しています。
早期に医師の診断を受けましょう。
原因 | 解説 |
---|---|
変形性股関節症(初期) | 関節軟骨のすり減りにより、体重がかかった瞬間に痛みが生じる |
股関節唇損傷 | 関節内の軟部組織が立ち上がり動作で引っかかり痛みやクリック音が出る |
滑液包炎 | 臀部や股関節周囲の滑液包が炎症を起こしており、伸展で圧迫される |
筋肉・腱のこわばり | 長時間座ったあと、股関節周囲の筋が硬直しており、動作開始時に痛む |
ワンポイントアドバイス-
- ・立ち上がる前に股関節を軽く前後に揺らしてから動くことで痛みを軽減できることも。
- ・特定方向に痛みが強ければ画像検査(MRI)で唇損傷や変形の早期発見が可能。
放置すると悪化しかねません!片側股関節痛のサイン
「時間が経てば、そのうち治るだろう」と思って放っておくと、進行性の関節障害や不可逆的な損傷へとつながるケースがあります。以下チェックリストで確かめてください。これら症状がある場合は、早急な対応が必要です。
リウマチや骨盤由来の病変のサイン
check | 症状 | 意味する可能性 |
---|---|---|
動かさなくてもズキズキ痛む | 関節内の強い炎症、骨壊死の可能性 | |
夜中に痛くて目が覚める | リウマチや骨盤由来の病変のサイン | |
痛む範囲が広がっている | 神経症状・放散痛が進行している状態 | |
膝や腰まで影響が出ている | 体のバランス異常が他部位にも波及 | |
歩き方が左右で明らかに違う | 荷重の偏り・変形進行の証拠 |
見逃さないポイント -
- ・片側の痛みが生活に支障をきたしはじめたら要注意
- ・一度改善しても繰り返すようであれば構造的異常の可能性
病院を受診すべき?片側の股関節痛の目安
股関節の痛みや違和感、「どの程度で受診すべき?」と迷うことが多いかもしれません。そのためには「 明確な基準 」を持つことが早期発見につながります。以下を参考に、心当たりがある場合は、早めに医療機関へ行きましょう!
- 1. 2週間以上同じ場所に痛みが続く
→ 一過性ではない可能性が高く、画像検査が必要です - 2. 階段や立ち上がりで日常生活に支障が出ている
- → 関節疾患や筋力低下による進行性病変の可能性
- 3. 安静時や夜間にも痛むようになった
- → 炎症や骨の異常、腫瘍など重大疾患も視野に
- 4. 過去に股関節の手術歴・先天的異常がある
- → 臼蓋形成不全や手術後の後遺症が再発していることも
- 5. 片方の脚の長さが違うと感じる
- → 変形や筋バランスの崩れが進んでいる兆候。
自宅でできる片側の股関節痛セルフケア
股関節の片側に痛みを感じても、すぐに手術や薬を選ばなくてもよい場合もあります。まずは日常生活でできるセルフケアを実践することで、症状の悪化を防ぎ、回復を早めることが期待できます。ただし、痛みや違和感があるなら医療機関に行かれることをお勧めします。
1. 冷やす or 温める:痛みの種類で使い分ける
状況 | 方法 | 目安時間 |
---|---|---|
急に痛み出した・熱感がある | 冷やす(アイスパック) | 1回15分程度、1日数回 |
長引く鈍い痛み・朝のこわばり | 温める(温タオルや入浴) | 20~30分 |
2. ストレッチ・軽い体操
痛みの出ない範囲で、以下の動作を日課に取り入れると可動域の維持に効果的です。
- ・骨盤回し運動(左右にゆっくり5回ずつ)
- ・仰向けで膝を抱えるストレッチ(5~10秒キープ)
- ・仰向けで足首を動かすポンプ運動(血流改善)
3. 股関節に負担をかけない姿勢の工夫
NG習慣 | 改善策 |
---|---|
足を組むクセ | 両足を地面にしっかりつける |
床にあぐら・正座 | 椅子座位を優先し股関節を90度以下に保つ |
急な立ち上がり | 腰と膝を使ってゆっくり動作する |
4. 体重管理
体重増加は股関節への負担を増やします。BMIを25以下に保つことが、痛みの予防につながります。
(出典:厚生労働省『e-ヘルスネット|肥満と運動』
- POINT -
- ● 冷温使い分けで炎症管理
- ● 軽めのストレッチで可動域維持
- ● 姿勢や立ち上がり方を工夫
- ● 体重コントロールで負担軽減
治療の選択例と手術を回避する再生医療の可能性
股関節の痛みが慢性化している場合は医師の診断を経て治療に取り組むべきですが、必ずしも一般的な治療法だではなく、初期から末期の手前程度なら再生医療という新しい治療手段が生まれています。
再生医療は、ご自身が持つ、身体の修復力を活かす治療法として注目され、手術などを避けたい方から注目を集めています。ご自身医あった治療法を選択しましょう。人工関節は生活の制限が生まれることから最終手段となります。末期に至るまで、早期の治療開始が大切です。
当院は、再生医療の専門クリニックです。再生医療の可能性などお知りになりたい場合はお気軽にお問合せください。
股関節の主な治療選択肢(重症度別)
症状の段階 | 主な治療法 | 特徴 |
---|---|---|
軽度~中等度 | リハビリ/装具/鎮痛剤 | 対症療法が中心 |
中等度~進行期 | PRP注射、ヒアルロン酸注射 | 組織修復の促進を期待 |
進行期~末期 | 幹細胞治療(再生医療) | 軟骨の再生・炎症抑制が期待される |
関節破壊進行 | 人工関節置換術 | 最終手段だが高侵襲・入院必要 |
再生医療のメリット
- ・ご自身の脂肪由来の幹細胞を使用
- ・擦り減った軟骨の損傷を修復
- ・手術に比べて体への負担が低く、合併症のリスクも低い
- ・将来的な人工関節を回避したり、先延ばしできる可能性
再生医療が有効とされる具体例
- ・股関節唇損傷の修復(軽~中度)
- ・変形性股関節症の進行抑制
- ・関節の動きと痛みの改善(QOL向上)
※再生医療は一般の整形外科ではうけることができません。厚生労働省へ届け出た専門の医療機関であることを確認して、十分な説明を受けたうえで判断しましょう。当院も再生医療専門機関すのでお気軽にお尋ねください
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POINT -
- ● 再生医療は「切らない治療」の選択肢
- ● 幹細胞の再生力で軟骨修復や炎症抑制が期待できる
- ● 人工関節手術を避けたい人にも有望な方法
まとめ・股関節が片方(左または右)だけ痛む原因は?
「股関節が片方だけ痛む原因は?」と検索されている方の多くは、日常の中でふとした動作に違和感を覚えたり、これまで感じなかった痛みが片側だけに出現したことで、不安を感じられたからでしょうか。
この記事では、変形性股関節症や関節唇損傷といった代表的な疾患から、筋肉・腱の炎症、坐骨神経痛、リウマチなど、片側の股関節痛に関係するさまざまな原因と特徴を詳しく解説してきました。
症状が続く場合や日常生活に支障が出る場合には、自己判断で様子を見続けるのではなく、整形外科など専門医への受診が大切です。近年では再生医療を含む手術以外の選択肢も広がっており、早期の対応が将来的な痛みの軽減につながるケースも少なくありません。
違和感の原因を知ることで、必要な対処や適切な治療の一歩を踏み出すことができます。少しでも安心して前向きに生活を送るためにも、ぜひ本記事をきっかけに、ご自身の体と向き合う時間を持っていただけたらと思います。
よくある質問 Q&A |股関節の左または右、片方だけ痛む
Q1. なぜ股関節は片側だけが痛むのでしょうか?両方痛くなるのとは何が違うのですか?A. 一方で、両側に痛みがある場合は、関節リウマチや全身性の炎症性疾患など、より広範囲な原因が考えられます。痛みの出方の「左右差」から、ある程度原因を推測することが可能です。 Q2. 朝だけ片方の股関節が痛いのはなぜですか?A. ただし、これが数日〜数週間続くようであれば、関節の炎症や滑液の異常など、慢性的な病気のサインである可能性もあります。朝のこわばりや歩き出しの痛みが1時間以上続くようであれば、早期の受診が望ましいです。 Q3. 股関節の片側痛で病院を受診すべきタイミングはいつですか?A.
軽症で済むタイミングで受診すれば、リハビリや再生医療など、手術以外の選択肢を選びやすくなります。 Q4. 再生医療で片側の股関節痛は本当に改善できますか?A. たとえば、自分の脂肪から採取した細胞を用いて、軟骨や組織の修復を促す幹細胞治療が可能です。手術に不安がある方や、保存的な治療で回復を望む方にとって、有力な選択肢の一つとなっています。 ただし、すべての人に適応されるわけではないため、専門クリニックでの相談や画像診断が重要です。
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リボーンクリニックは、再生医療専門のクリニックです。
国が定めた「再生医療等安全性確保法」のもと、特定認定再生医療等委員会の厳格な審査を経て、厚生労働大臣へ届出を終えた、ご信頼いただける安心の「再生医療専門の医療機関」です。
膝の治療にあたりましては、法令を遵守し、院長の青木医師をはじめとした経験豊富な医師が患者さまのお悩みに親身に寄り添い、最新鋭の設備と熟練のスタッフといった最高の環境でサポートいたします。
まずはお気軽に無料相談をご利用ください(無理に治療をお勧めすることは一切ございません)