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半月板損傷

リボーンクリニック 大阪院の半月板損傷

半月板損傷 重症度と治療法を徹底解説

半月板損傷の重症度が気になるあなたへ

「膝の痛みがなかなか引かない」「半月板損傷と診断されたけど、どれくらい重いの?」
そんな不安や疑問を感じて、このページにたどり着かれたのかもしれませんね。

半月板損傷は、日常生活やスポーツなどで多くの人に起こりうる膝のトラブルです。
しかし、その重症度や症状には個人差があり、適切な対処をするためには正確な理解と判断が欠かせません。

本記事では、半月板損傷の重症度についてから、MRIによる評価方法やGrade分類、さらには重症度別の治療方針や回復期間、保存療法・手術の選択肢について、わかりやすく徹底解説します。

症状が軽い場合はリハビリや筋トレによる改善が見込めることもありますし、重度の場合でも早期に適切な処置を行うことで、日常生活への復帰を目指すことは十分に可能です。

安心して読み進めてみてください。あなたの不安や疑問が、少しでもやわらぐきっかけになりますように。

  • この記事で分かること

  • ☑ 半月板損傷の重症度の分類方法と違い
  • ☑ MRIによる診断とGrade評価の見方
  • ☑ 重症度に応じた治療法と回復の目安
  • ☑ 保存療法・手術・再生医療の適応の考え方

 

半月板損傷 重症度と治療法を徹底解説

 

半月板損傷 重症度の基本と分類

半月板損傷の重症度は、症状の程度や損傷部位、MRI画像の所見など複数の要素を総合的に判断して分類されます。特に「軽度」「中等度」「重度」という3段階に分類されることが一般的です。これにより、どのような治療が適しているのか、また日常生活や仕事への影響度もおおよそ把握できるようになります。

膝の違和感や痛みを感じたとき、「大丈夫かな…」と不安に思われるかもしれません。しかし、必ずしもすべての半月板損傷が深刻な状態とは限りません。初期の損傷であれば保存療法だけで回復するケースもあり、手術が必要となるのは一部の重度症例に限られます。

そのためにも、膝に痛みや違和感を感じたなら、自然に治るだろうと、放置することなく整形外科を受診しましょう。早期の治療が大切です。以下に、半月板損傷の重症度に関して、わかりやすく整理した表を掲載します。

重症度分類 主な症状の特徴 治療方針の例 備考
軽度 違和感や軽い痛み、膝の腫れが少ない 保存療法(安静・リハビリなど) ロッキングなし、生活に支障が少ない
中等度 痛みやひっかかり感があり動きづらい 保存療法または手術の検討 関節面まで損傷が及ぶことも
重度 激しい痛みや頻繁なロッキング現象 手術療法(縫合術・切除術など) 日常生活が困難、進行性疾患のリスクあり
  • POINT -

  • ●半月板損傷の重症度は3段階に分類される
  • ●画像診断と症状をもとに総合判断される
  • ●重度になると手術の可能性が高まる

 

半月板損傷とは?原因と種類

膝関節にある「半月板(はんげつばん)」は、衝撃を吸収したり関節の動きを安定させたりする重要なクッションのような役割を担っています。そこに損傷が生じた状態を「半月板損傷」と呼びます。スポーツや転倒などによる急な外力、あるいは加齢にともなう劣化が主な原因です。

多くの人が「スポーツでひねったときに痛めるもの」と考えがちですが、それだけではありません。立ち上がった瞬間や階段の昇り降りなど、日常生活のちょっとした動作でも損傷することがあります。特に40代以降では、半月板自体が脆くなっていることが多く、軽微な負荷でも受傷するケースがあります。

また、損傷の「形状」にもいくつかのパターンがあります。それぞれの特徴を下記にまとめました。

損傷の種類 特徴 備考
縦断裂 半月板に縦方向の亀裂。縫合術の適応が多い ロッキングが起きやすい
バケツ柄断裂 大きく裂けて「柄」のような形になる断裂 重度に分類されることが多い
横断裂 半月板を横切るような亀裂 関節の不安定性を生みやすい
水平断裂(変性断裂) 断面が2枚おろしのようになる劣化型の断裂 中高年に多く、進行も緩やか
  • POINT -

  • ●スポーツだけでなく日常動作でも発症する
  • ●中高年は加齢により損傷しやすくなる
  • ●損傷の種類によって治療方針が異なる

 

膝半月板損傷になると、どうなる?

半月板損傷を放置すると、膝の機能障害や慢性疼痛が進行し、将来的には変形性膝関節症に至るリスクが高まります。たとえ初期に軽い違和感や痛みしか感じなくても、日常生活での小さな動作の積み重ねにより、症状は進行し、悪化していきかねません。

損傷した半月板が本来のクッション機能を失うと、膝の骨同士が直接こすれ合うようになり、軟骨のすり減りや炎症が進行します。これが、痛みや腫れ、可動域制限の悪化につながっていきます。

以下に、進行によって現れる主な症状とその影響を整理しました。

症状 起こり得る影響
膝の痛み 歩行や階段昇降が困難になる
引っかかり感や違和感 スムーズな動作が難しくなる
ロッキング(膝が突然動かなくなる) 急な痛みとともに立ち上がれなくなることも
膝に水がたまる 炎症が慢性化し、可動域が制限される
不安定感 膝崩れや転倒リスクの増加

このように、半月板損傷は単なる「膝の痛み」では終わらない問題です。特に中高年層では、症状が進行すると要介護状態につながる可能性すらあります。

  • POINT -

  • ●損傷の放置は関節全体の悪化を招く
  • ●慢性化すると変形性膝関節症のリスクが高まる
  • ●日常動作の制限や転倒の危険性にもつながる

 

半月板損傷 重症度を評価するMRIとGrade分類

半月板損傷の診断において、MRI(磁気共鳴画像)検査は欠かせない評価手段の一つです。視診やX線検査では捉えきれない半月板の内部構造を、非侵襲的(体を傷つけない・負担を与えない方法)にかつ高精度で把握できるため、整形外科領域では非常に信頼性の高い診断法として広く活用されています。

半月板損傷の重症度は、MRIで確認される「高信号域(多くの場合、病変の検出)」とその広がり方に基づき、Grade 1~3の3段階に分類されます。これは損傷の深さや関節面への影響を示す重要な指標となります。

Grade分類 信号の特徴 損傷の深さ 臨床的意味
Grade 1 点状・斑状の信号増加 半月板内のみ 初期変性の可能性。経過観察が多い
Grade 2 線状の信号が半月板内に存在 半月板内まで 変性型や初期の裂け。保存療法が選択されやすい
Grade 3 信号が関節面に達している 関節面に貫通 断裂と診断され、手術が検討される

Grade 1やGrade 2では症状が軽度または一時的であることもあり、経過観察や保存的治療が主体となります。一方でGrade 3では断裂が明確であるため、症状の程度に応じて手術治療が必要になるケースも多くなります。

このMRI分類はあくまでも一つの指標ですが、実際の診療では、問診や視診、徒手検査と合わせて総合的に判断されます。画像の所見だけで治療方針を決定することはなく、患者の年齢や生活スタイルも考慮されます。

  • POINT -

  • ●MRIは半月板損傷の標準的な診断ツール
  • ●Grade 1~3で損傷の深さと重症度を判断
  • ●Grade 3は断裂が明確で手術が検討されやすい

 

半月板損傷の症状チェックリスト

半月板損傷は、進行状況や損傷部位によって現れる症状が異なります。初期のころ、ただの「膝の痛み」だと軽視されることがありますが、放置すると悪化し、将来的な関節障害に発展するリスクがあるので注意が必要です。

まず知っておきたいのは、「ただの膝痛」と「半月板損傷による膝痛」には特徴的な違いがあるという点です。痛みの種類や出るタイミング、膝の動きに伴う症状の有無などが、その判断材料になります。

以下に、医療機関で半月板損傷の初期評価に用いられる代表的なチェック項目を整理しました。もし、痛みがあるのならチェックしてみてください。

チェック項目 該当する可能性のある症状
膝の内側または外側に痛みがある 局所的な圧痛や鈍痛
膝を動かすと引っかかるような感覚がある キャッチング、違和感
膝が急に動かなくなる瞬間がある ロッキング現象
階段の昇降やしゃがむ動作で痛みが出る 関節の可動域制限、痛みの増悪
膝に水がたまる、熱感がある 関節内の炎症による滑液の増加
歩行中に膝が「抜ける」ように感じる 不安定性や筋力低下に伴う機能低下
膝を動かすとポキポキ、ミシミシと音が鳴る 断裂部が関節内で接触している可能性あり

これらの項目に複数該当する場合、半月板損傷の疑いが高くなります。特に「ロッキング」や「水がたまる」といった症状は、明らかな異常のサインです。今すぐ整形外科で診察を受けましょう。

  • POINT -

  • ●症状は損傷部位と重症度によって変化する
  • ●ロッキングや膝の抜け感は重症のサイン
  • ●自己判断せず早期に整形外科を受診すべき

 

半月板損傷 重症度別の治療と回復期間

半月板損傷の治療は、損傷の程度や患者さんの年齢、ライフスタイルに応じて最適な方法が選ばれます。「重症度」はその判断の基礎となるもので、軽度から中度なら保存療法、ただ中等度以上になると症状によっては手術を検討するケースもあります。

一方で、安静にしすぎ、誤った対応や過剰な安静で、かえって筋力が低下し、回復が遅れる場合もあるため、医師による正確な診断と段階的な治療やリハビリへの取り組みが大切です。

以下に、重症度ごとの代表的な治療方法と回復期間の目安を整理しました。

重症度 主な治療法 回復までの期間の目安 特記事項
軽度 保存療法(冷却、鎮痛、リハビリ) 約1〜3か月 痛みが落ち着けば運動再開も可能
中等度 保存療法+サポーター+物理療法など 3〜6か月 回復遅延時は手術を検討
重度 関節鏡下の縫合術または切除術 6か月以上 術後のリハビリ継続が極めて重要

特に重度損傷では「バケツ柄断裂」など大きな断裂が見られることがあり、関節の不安定性やロッキングによって日常生活が大きく制限されることがあります。このようなケースでは関節鏡を用いた外科的処置が第一選択となり、術後も専門的なリハビリが必要になります。

なお、若年層では回復が早い傾向がある一方、高齢者では長期化することも少なくありません。

  • POINT -

  • ●治療法は損傷の重症度で大きく異なる
  • ●保存療法でも改善可能なケースが多い
  • ●重度例では手術とリハビリが必要不可欠

 

軽度の半月板損傷と保存療法

軽度の半月板損傷であれば、手術を行わずに改善を目指せるケースが多くなります。初期の痛みや違和感に気づいた段階で整形外科を受診し、適切な保存療法を実施することで、早期回復につながる可能性が高まりまるでしょう。

そもそも軽度の損傷とは、半月板に小さなひびや変性がある程度で、膝の可動域に大きな制限がなかったり、歩行や日常生活に深刻な支障をきたさない状態を指します。ただし、放置すると損傷が拡大する恐れがあるため、軽症でも油断は禁物です。痛みや違和感は放置しないでください。

保存療法の代表的な方法は以下の通りです。

保存療法の種類 内容の概要
安静と冷却 炎症のある期間は膝を安静に保ち、アイシングを行う
薬物療法 消炎鎮痛薬や湿布などを用いて痛みと腫れを軽減
ヒアルロン酸注射 関節内の滑りを良くし、炎症を和らげる目的で使用
理学療法(リハビリ) 膝周囲の筋力を強化し、再発予防や安定性向上を目指す

中でもリハビリは最も重要な治療要素です。とくに大腿四頭筋とハムストリングスの筋力を回復させることで、膝関節への負荷を軽減できるため、予後の安定に寄与します。

  • POINT -

  • ●軽度損傷なら保存療法で改善可能なケースが多い
  • ●初期対応の早さがその後の回復に大きく影響する
  • ●リハビリによる筋力強化が再発防止に有効

 

中等度の半月板損傷と治療選択

中等度の半月板損傷になってくると、保存療法に加えて手術療法の選択肢を求められることがあります。痛みや機能障害が継続するようであれば、関節鏡を用いた外科的処置が検討されるケースもあります。

中等度とは、MRIでGrade 2~3の所見があり、症状として「引っかかり感」や「不安定性」が日常生活に支障をきたすレベルで現れている状態を指します。完全な断裂ではないものの、軟骨との接触や動作時の摩擦が起きやすいため、保存療法だけで回復を期待するには限界がある段階です。

このような場合には、次のような治療戦略が選択されます。

治療法 概要と適応条件
継続的な保存療法 膝を支える筋肉を鍛えるリハビリを主体とする方法
サポーターや足底板の装着 動作時の膝関節の安定性を補助する目的
関節鏡手術(縫合術) 損傷部分が安定しており、自然治癒が期待できる場合に縫い合わせる(再断裂のリスク)
関節鏡手術(部分切除術) 断裂部分が機能を損なっている場合に切除を行う

保存療法で経過観察する際も、改善傾向がみられない場合には早期の手術判断が重要になります。痛みの慢性化を防ぐこと、そして重症度が増すとより重篤な変形性膝関節症への進行するリスクがあり、それを抑えるという観点からも、治療のタイミングは慎重に判断する必要があります。

  • POINT -

  • ●中等度では保存療法か手術かの判断が必要
  • ●痛みや膝の機能障害が続く場合は手術を検討
  • ●適切な治療選択で予後を大きく改善できる

 

重度の半月板損傷と手術の適応

重度の半月板損傷では、保存療法だけでは回復が難しく、関節鏡による外科的手術が検討されるケースが増えてきます。特に「ロッキング現象」や「膝関節の激しい腫れ」、歩行困難といった症状がある場合は、早急な処置が必要です。

この段階の損傷は、MRIでGrade 3と診断されることが多く、関節面まで裂けた断裂(完全断裂)が認められます。なかでも「バケツ柄断裂(bucket handle tear)」と呼ばれる大きく裂けた断裂では、膝関節内で損傷部位が引っかかり、膝が突然動かなくなる状態(ロッキング)が生じやすくなります。

以下に、重度の損傷に対して一般的に選択される手術法とその適応状況をまとめました。

手術の種類 概要 主な適応
関節鏡下縫合術 損傷部位を糸で縫い合わせて温存する 血流のある外側縁の縦断裂など(再断裂リスク)
関節鏡下部分切除術 損傷した部分のみを切除して関節の安定性を保つ 再建不可能な断裂、損傷の大きい部位

いずれの手術でも、術後のリハビリが極めて重要です。手術で半月板を縫合した場合は、しばらく膝に体重をかけず、修復を待つ必要があります。一方、切除術では術後すぐに歩行が可能となることもありますが、その分、将来的な関節の変形リスクが残ることがあり、継続的な検診等が必要になります。

  • POINT -

  • ●重度損傷では手術が必要となることが多い
  • ●縫合術と切除術は断裂の性状により使い分けられる
  • ●術後のリハビリ継続が予後に大きく影響する

 

外側半月板損傷の症状と治療法

膝の外側(小指側)の半月板が損傷した場合、膝の外側に集中した痛みや不安定感が特徴的に現れます。内側に比べて発生頻度はやや低いものの、円板状半月板などの先天的形態異常が関係することもあり、10代や若年層に多くみられるケースがあります。

外側半月板の損傷によって現れる典型的な症状は以下の通りです。

主な症状 特徴
膝の外側の痛み しゃがむ・階段を降りるときに痛みが強まる
不安定感・ぐらつき 関節のクッション機能が低下している証拠
可動域の制限 深く曲げると引っかかる、あるいは伸びにくい
ロッキング現象 断裂部が関節にはさまり膝が動かなくなる
水がたまる(関節水腫) 慢性炎症によって滑液が増える

外側半月板損傷の治療は、損傷の程度や年齢、活動レベルによって異なります。基本的には保存療法から開始し、改善が見られない場合に手術を検討する流れになります。

治療法 内容と適応
保存療法 安静・消炎鎮痛・リハビリ・ヒアルロン酸注射など
関節鏡下手術 縫合術:修復可能な裂け目に適応
切除術:再建困難な場合に部分的に切除

とくに若年者で円板状半月板が原因となっている場合、損傷しやすく再発しやすいため、早期診断と予防的アプローチが大切です。

  • POINT -

  • ●外側半月板損傷は膝の外側に特有の症状を呈する
  • ●形態異常(円板状半月板)は損傷のリスク要因
  • ●保存療法で改善しない場合は関節鏡手術が選択される

 

内側半月板損傷の症状と治療法

内側半月板損傷は、膝の内側に痛みや違和感を生じる障害で、特にO脚や加齢による負荷が関与しやすいとされています。
損傷の程度に応じて治療方法が異なり、早期の判断がカギとなります。

  • 主な症状

  • ・内側半月板を損傷すると、以下のような症状が現れます。
  • ・膝の内側の痛み(階段・正座・しゃがみ動作で悪化)
  • ・曲げ伸ばしの際の引っかかりや異音(クリック感)
  • ・ロッキング(膝が動かなくなる現象)
  • ・関節の腫れ、水が溜まる
  • ・歩行中のぐらつきや不安定感
  • ・特に「後根(こうこん)断裂」は強い痛みを伴い、進行すると変形性膝関節症のリスクも高まります。

 

  • 治療法の選択肢

  • 内側半月板の損傷は、損傷の部位や程度により保存療法または手術療法が選択されます。
治療法 適応 主な内容
保存療法 軽度~中等度、ロッキングなし 安静、アイシング、ヒアルロン酸注射、リハビリ
手術療法 重度、断裂・ロッキングあり 半月板縫合、切除、後根修復術など

放置によるリスク

内側半月板の損傷を放置すると、関節のクッション機能が低下し、軟骨のすり減りによる変形性膝関節症に進行する可能性があります。
症状が軽くても、違和感が続く場合は整形外科でMRI検査を受けることが推奨されます。

  • POINT -

  • ● 膝の内側の痛み・引っかかり感は要注意
  • ● 軽度なら保存療法で改善が見込める
  • ● 重度は縫合・切除などの手術を検討
  • ● 放置は関節変形のリスクを高める

 

半月板損傷と変形性膝関節症の関係

半月板損傷は、それ自体の症状だけでなく、将来的に「変形性膝関節症」を引き起こす大きなリスク因子の一つです。とくに、半月板の切除術を受けた患者では、数年後に軟骨の摩耗が進行し、膝の変形が生じるケースが報告されています。

半月板は、膝関節の衝撃を吸収し、関節面の摩擦を最小限に抑える「クッション」の役割を果たしています。このクッションが損なわれると、関節軟骨にかかる負担が増し、徐々に軟骨がすり減っていきます。その結果、変形性膝関節症(OA:Osteoarthritis)が発症・進行するのです。

以下に、半月板損傷と変形性膝関節症の関係を簡潔に整理した表を示します。

因子 説明
半月板の切除 衝撃吸収能力の低下 → 軟骨の摩耗加速
不安定な関節運動 正常な膝関節のバランスが崩れ、軟骨損傷が進行
炎症の慢性化 関節内で滑膜炎などが起こり、軟骨破壊が進みやすくなる
加齢・肥満・O脚などの併存要因 半月板損傷と合わせて進行のリスクをさらに高める

これらの点から、半月板損傷後は、早期の正確な診断と、軟骨の保護を意識した治療・リハビリが非常に重要です。

  • POINT -

  • ●半月板損傷は変形性膝関節症の発症リスクを高める
  • ●切除術は将来的な軟骨摩耗の引き金になる可能性がある
  • ●予防には関節負担の軽減と正しい再建治療が不可欠

 

リハビリ・筋トレは回復を早める?

適切なリハビリと筋力トレーニングは、半月板損傷の回復過程において非常に効果的です。とくに保存療法(手術を行わない治療)を選択した場合、周囲の筋肉を強化することで、膝関節への負担を軽減し、日常生活への復帰を早めることができます。

半月板自体は筋肉ではなく軟骨組織なので、直接的に「鍛える」ことはできませんが、それを支える筋肉、特に大腿四頭筋・ハムストリングス・内転筋などを鍛えることで、関節の安定性を補完できます。

リハビリで重視される要素を下記に整理します。

リハビリ項目 目的 実施のポイント
筋力トレーニング 関節を支える筋群を強化 姿勢を正して負荷をかけすぎないよう注意
可動域訓練 膝の動きを正常に近づける 無理な曲げ伸ばしは避ける
バランス訓練 歩行・階段動作の安定性を高める 片足立ちやバランスボールを活用する
ストレッチ 筋肉の緊張を取り可動域を保つ 太もも前後・ふくらはぎの柔軟性向上

ただし、誤ったトレーニング方法や無理な動作は、症状を悪化させることもあります。理学療法士や医師の指導のもとで、段階的に行うことが大切です。

  • POINT -

  • ●筋トレは関節の負担を軽減し、回復をサポートする
  • ●リハビリは保存療法でも手術後でも重要な工程
  • ●自己流ではなく専門家の指導が安全かつ効果的

 

半月板損傷の再生医療という選択肢

近年、再生医療は半月板損傷の新しい治療アプローチとして注目を集めています。とくに「自己脂肪由来の幹細胞」を用いた治療法は、損傷した組織の修復を促進し、関節の機能回復を助ける可能性があるとされています。

再生医療は、従来の「削る」「縫う」「取り除く」といった対症療法とは異なり、「壊れた組織を修復・再生する」ことを目的とた根本的な治療法です。これにより、関節の自然な構造と機能の保持が期待できます。

再生医療による半月板損傷治療の概要は以下の通りです。

再生医療の方法 特徴
脂肪由来幹細胞注入療法 自身の脂肪から採取した幹細胞を膝関節に注入
PRP療法 血液中の成長因子を濃縮して損傷部に注入

この分野では臨床研究も進んでおり、変形性膝関節症の初期段階にも応用が広がっています。
ただし、すべての施設で同じ質の治療が受けられるとは限らず、「届出制度」や「CPC(細胞加工施設)」の有無、安全性の確認などを見極める必要があります。

▶参考:半月板損傷の再生医療(リボーンクリニック)

▶ 出典:厚生労働省「再生医療等の安全性の確保等に関する法律

  • POINT -

  • ●再生医療は組織の修復を目指す新たな選択肢
  • ●幹細胞治療やPRP療法が代表的な方法
  • ●安全性と施設の信頼性の確認が不可欠

 

まとめ・半月板損傷 重症度

半月板損傷の重症度は、MRIによるGrade分類や症状の程度によって判断され、それぞれに適した治療法や回復期間が異なります。軽度であれば保存療法で回復を目指せる一方、中等度以上ではリハビリに加えて手術の検討が必要になることもあります。また、放置してしまうと変形性膝関節症へ進行するリスクもあるため、早期に専門医の診断を受けることが大切です。

治療法の選択肢としては、保存療法、手術、さらには近年注目されている再生医療まで多岐にわたります。それぞれの治療にメリット・デメリットがあるため、自身の重症度やライフスタイルに合った選択をすることが重要です。

膝に違和感がある、痛みが続いているという方は、我慢せずに一度医療機関での検査を受けてみてください。正確な診断と早期対応が、将来的な膝の健康を守る第一歩となります。

 

監修:医療法人香華会リボーンクリニック大阪

 

膝の痛みの再生医療

膝半月板損傷の治療

 

よくある疑問 Q&A |半月板損傷 重症度

 

Q1. 半月板損傷の重症度はどうやって判断するのですか?

A1. 重症度は主にMRI検査によって評価され、「Grade1〜3」の段階に分類されます。Gradeが高いほど損傷の程度が深刻とされ、治療方針にも影響を与えます。

Q2. 自分の半月板損傷が重症か軽症か、症状だけでわかりますか?

A2. 症状だけでは正確な重症度は判断できません。痛みの強さや可動域の制限などがあっても、MRIでの確認が必要です。早めの検査をおすすめします。

Q3. 重症度が高いと、必ず手術になるのでしょうか?

A3. 必ずしも手術とは限りません。年齢や生活スタイル、損傷の範囲により保存療法で回復を目指すケースもあります。医師と相談しながら判断します。

Q4. 重症度が高いと治療後も後遺症が残る可能性はありますか?

A4. 重症の場合、変形性膝関節症に進行するリスクや、再発の可能性が高くなります。早期の治療が大切です。

Q5. 半月板損傷の重症度によって回復期間はどのくらい違うのですか?

A5. 軽度であれば数週間〜1か月、中等度なら2〜3か月、重度で手術が必要な場合は半年以上かかることもあります。回復には個人差があるため、無理のない計画が大切です。

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